YTR-9445NYS(2015年発売) 生産完了品

開発協力アーティスト

デイヴィッド・ビルジャー(David Bilger)

イリノイ大学とジュリアード音楽院で学んだ後、ダラス交響楽団首席奏者を経て1995年に名門フィラデルフィア管弦楽団首席奏者に就任、現在に至ります。ソリストや室内楽奏者としても数多くのオーケストラやグル―プと協演、また指導者としてカーティス音楽院とテンプル大学で後進の指導にあたる他、著名音大や音楽祭などに招聘されマスタークラスを行っています。全米を代表するトランペット奏者の一人として多方面で活躍されています。理想の楽器を追い求めるBilger氏とその理想をかなえるために出来る限りを尽くすヤマハ設計チームとのタッグにより進化したニューヨークシリーズが誕生しました。

新設計ベル

バルブに連結する末端部位のデザインを見直し、演奏における最適な抵抗感と輝かしく存在感のある音色を実現。またこれまでより高音域の狙いやすさを向上させました。また、薄肉化したバルブケーシングやピストンとの最適なバランスを考慮し、ベルの継ぎ目はボトムシームを採用しました。

リードパイプ

厚肉化したことで振動を逃がしにくくし、マウスピースを差し込む部分を軽量化、マウスピースレシーバの形状を変更することでレスポンスを向上させました。また指掛けのはんだ付け位置を見直すことで、リードパイプにかかる余計なストレスを軽減しました。

バルブケーシング、ピストン

バルブケーシング、ピストンを薄肉化し、反応性をよりいっそう向上させました。薄肉化による抵抗感のバランスを整えるため、主管からピストンに入る管の角度を変更するなどし、吹奏感が格段に向上しました。ピストンボタンやボトムキャップの形状と工法を細部まで見直し、更なる遠達性を実現しました。

主管抜差管

従来からのスクエアクルークを搭載、主管の支柱管を伸ばし重量を加えることで心地よい抵抗感を付加し、その輝かしい音色により存在感を発揮します。

ウォーターキイ

管体の響きを最大限に発揮させるためにデザインを一新、演奏の自由度や高音域の狙いやすさ、レスポンスも一層向上しました。

第1抜差管

第1抜差管の中管の寸法を見直し、C管トランペット特有の1番ピストン使用時に起こる音程の不安定さを改善。これにより音程調整と音色変化の自由度を向上させました。

延座

形状と位置を変更することで重量バランスを見直し、より素早いレスポンスと華やか且つ芯の通った音色を追求しました。

つなぎ目(ボトムシーム)

ニューヨークシリーズもシカゴシリーズと同じくつなぎ目がベルの下側にくるボトムシームを採用しました。

ケース

TRC-800E