DME24N, DME64N
DME64N / DME24N Features
デジタルミキサーDM1000に匹敵する圧倒的なDSPパワーを実現
DME64N・DME24Nは音声処理に特化した自社製カスタムLSI「DSP7」の搭載により圧倒的なDSPパワーを実現。その処理能力は音楽制作やSRシーンで高い支持を得ているヤマハデジタルプロダクションコンソール「DM1000」と比較してDME64Nでほぼ同等、DME24Nでその約50%に達します。この強力なプロセッシングパワーにより、従来であれば複数台のDSPボックスを必要とする規模のシステム構築でも1台で処理が行えるようになり、コストや設置・設計に関するコストを大幅に軽減、DSPリソースの効率的でフレキシブルな使用が可能です。
卓越した入出力のフレキシビリティと先進のネットワーキング機能を装備
DME64Nは4基のMini-YGDAIカードスロットを装備し、最大64チャンネルの入出力に対応。DME24Nは8系統のアナログ入出力端子を標準装備し、さらに1基のMini-YGDAIカードスロットを搭載。最大24チャンネルの入出力に対応します。DME64N・DME24Nはいずれもデジタルオーディオネットワークに対応しており、あらゆる空間における音響システムの構築にスケーラブルに対応可能。Mini-YGDAIカードスロットにはCobraNetカードのMY16-CII、EtherSoundカードのMY16-ES64、DanteカードのDANTE-MY16-AUDなどが装着でき、CobraNet、EtherSound、いずれのデジタルオーディオネットワークにも対応します。
PM5Dデジタルミキシングコンソールとの統合システム
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ヤマハデジタルミキシングコンソールPM5DとDMEシリーズの組み合わせは、SRシーンでも大きなメリットをもたらします。MATRIXミキサーをはじめ、グラフィックEQ、パラメトリックEQ、クロスオーバー、ディレイなどDMEのパラメーターは、PM5D本体からダイレクトにコントロールでき、シームレスな操作環境を提供。用途に応じて様々な機能を拡張できます。またDMEを遠隔設置した場合でも、統合されたオペレーション環境を提供します。
GPI、RS232C/RS422、USB、MIDIなど豊富なコントロールI/O端子を搭載
DME64N・DME24Nは、さまざまな外部機器と連携するために豊富なコントロールI/O端子を搭載し、多彩なアプリケーションに対応します。DME64Nでは16入出力、DME24Nでは8入出力のGPI端子を搭載。さまざまなGPI機器との接続が可能です。またRS232C/RS422端子の搭載によりコンピュータやリモートコントロール用の機器との連携が可能。USBポートを介してPCとも簡単に接続できます。MIDI端子ではシーケンサーや電子機器、また調光卓からのコントロールや同期が可能です。
視認性に優れた大型LCDディスプレイと直感的な操作を約束するコントローラー
DME64N・DME24Nは視認性に優れた大型LCDディスプレイと直感的な操作性を実現するコントローラーをフロントパネルに装備。本体のみで検聴が行えるヘッドフォン端子にはボリューム調整ノブが併装されており卓越した利便性を提供します。アナログ8入力+アナログ8出力を装備したDME24Nには8つの入出力の全てにSignalとPeakのLEDが搭載され、本体のみで信号監視が可能です。
5カ国に対応したマルチリンガル表示
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DME64N、DME24N、およびインテリジェントコントロールパネル「ICP1」では大型LCDにシーンネームやファンクションネームを表示。表示言語も日本語、英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語の5カ国に対応したマルチリンガル表示が行え、わかりやすいディスプレイ表示により音響機器の扱いに不慣れなユーザーに対しても「使いやすさ」を提供します。
DMEの機能
Matrix Mixer
様々なマトリクスミキサーのコンポーネントを搭載しており、最大で64x64の大規模なマトリクスミキシングに対応します。Delay Matrix Mixerでは各ポイントでレベルに加えてディレイ値も設定でき、1つのコンポーネントでレベルコントロールとタイムアライメントが同時に行えます。
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Speaker Processing
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最大6wayまで対応可能なCrossOverに、Delay、6band-PEQ、Limiter、1st/2nd APFなどを搭載した本格的なスピーカープロセッシング専用コンポーネント。ユーザーが自身で作成したデータをLibraryに登録しておくことで任意のスピーカーに最適化された設定に瞬時に切り替えることも可能。スピーカーの組み合わせが流動的に変化するSRにも最適です。
Room Combiner
![](/files/9BA30840DE354B14BCACB4ADAF41683F_12083_182x159_1dbd5e91bfac4eff71b471f5fa98a662.jpg)
用途に応じて空間を分割・統合して使用する宴会場や、ショッピングセンターのように間仕切りのない空間をゾーニングする用途に適したコンポーネント。4、8、12、16までのゾーンに対応し、1台で各ゾーンの入力・出力を簡単にスイッチング可能。
Auto Gain Control
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大きな音量はリミッター機能で抑え込み、低い音量は聞き取りやすい最適な音量へと自動的に持ち上げる音量補正機能のコンポーネント。音量差による聞き取りにくさが生じやすいスピーチなども、本機能を用いれば自動的に最適な音量へと補正。より聴き取りやすい音声を提供します。
Auto Mixer
![](/files/5F21B0F6617E4EF2903AE47C44D724EE_12083_156x159_9972e30263637a87392edaa346f703ac.jpg)
オーバーライド機能や出力レベルの自動補正機能を備え、会議室やカンファレンスルームなど、オペレーター不在のアプリケーションにおいて、音響システムをある程度まで自動化したインテリジェントなシステム構築が可能です。
Program Ducker
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従来のDuckerでは不可能だった短時間、長時間のフェード・イン、フェード・アウトの設定が行え、中継放送時に求められるカメラのタリー連動や、きめ細やかな音響演出にも対応します。
Program Duckerはオシレーターをトリガーとして使用することもできます。5.1chサラウンドのような多チャンネルソースを分配したオシレーターにより1つのトリガーでコントロールすることも可能です。
Ambient Noise Compensation
![](/files/A69188F9C19E497081B121A5EA6CFE42_12083_204x166_e727a437a3ba1cf4b45b454a783abd9b.jpg)
サービスしたいエリアの環境音レベルを測定し、入力ソースのレベルを自動的かつダイナミックに変更可能なコンポーネントです。ショッピングモールなど、曜日や時間帯によって環境音レベルが異なる場所でも、案内放送などの音量を随時、適切なレベルに自動調整することができます。
SPX
デジタルマルチエフェクターとして、世界的に高い評価を得ているヤマハプロフェッショナルマルチエフェクターSPX2000に内蔵されたエフェクトに相当する高品位なエフェクトプログラムを搭載。ライブミキシングから、音楽制作まで幅広い用途で活用できます。
Event Scheduler & Wav File Player
Event Scheduler はカレンダーとタイマーによってイベントスケジュールを設定でき、Wavファイルプレーヤーの再生やGPIに対応したCDプレーヤーなど外部機器へのトリガー送信が行えます。毎年、毎週、毎月、毎日などの周期設定も可能で、レストラン、小売店などで便利な機能です。
Version 4の特徴
ご注意: MY4-AEC用コンポーネントを含むDME Designer V4.0の使用にはDME24N/DME64NのファームウェアをV4.0以降のバージョンにアップグレードする必要があります。本体仕様が異なるためV3.5x以前のDME24N/64NはV4.0以降のバージョンにアップグレードできません。V3.5x以前のDME24N/DME64NをV4.0にアップグレードする場合には、サービスセンターまたは営業担当者にご相談ください。
* DMEファームウェアV3.8xはハードウェアを変更することなくV4にアップグレードすることができます。
アコースティックエコーキャンセラー (*このコンポーネントを使用するにはMY4-AECカードが必要です)
AECコンポーネントは遠隔会議時に問題となるスピーカーからの廻り込みや壁の反射によって発生するエコー(アコースティックエコー)を除去します。またアコースティックエコーだけでなく、空調によるノイズや拡声システムによって生じるハウリングも除去できます。この技術により、会議スペースの種類を問わずさまざまな環境で使用でき、ノイズが生じやすい遠隔会議でもスムーズな会話を実現します。
アコースティックエコーとは?
遠隔会議では通信回線を通して双方向に音声がやり取りされます。右の図、Room Aの話者の音声は、通信回線を通してRoom Bに送信され、スピーカーから再生されることでRoom BではRoom Aの話者の音声を聞くことができます。しかし、Room B内のマイクロフォンにもRoom Aの話者の音声が回りこみ、Room Aに送信されてしまいます。そのためRoom Aでは話者の音声がスピーカーからエコーとして再生されることになります。このエコーは会話の邪魔になるだけでなく、ハウリングの原因にもなります。遠隔会議を快適に行うためにはこのアコースティックエコーを確実に抑制する必要があります。
Partial Recall
![](/files/969AF3BFDD4B4FDFAB4E1CBE2F630D93_12083_240x171_c2975dac33b01ed9b31cb103fd70cdfe.jpg)
Designer v4.0で搭載されたPartial Recall機能によりシーンをコンポーネント単位でリコールできるようになりました。従来のリコールセーフと新機能のパーシャルリコールを使い分けることにより、シーンリコールによってどのコンポーネントを読み込むか、または読み込まないかを細かく設定できるようになりました。
Configuration Replication
「Configuration Manager」ダイアログボックスで、コンフィギュレーションを複製できるようになりました。コンフィギュレーションを複製し修正を加えることで簡単に新しいコンフィギュレーションを作成することができます。