DME Satellite 生産完了品
DME Satellite Features
DME64N、DME24Nの拡張に有効なCobraNetまたはEtherSound標準対応オーディオ入出力ユニット
DME satelliteシリーズは、アナログ入力、出力、またはその両方を備えたネットワークインターフェース。必要な入出力数に応じて、8INのDME8i、8OUTのDME8o、4IN/4OUTのDME4ioから選択して遠隔配置することができます。機器間を結ぶオーディオネットワークにはCobraNet(品番名末尾に-C)、或いはEtherSound(品番末尾に-ES)を採用し、シンプルなシステムでもCAT-5ケーブル一本で64chのオーディオ伝送ができ、配管やケーブリングにかかる費用を大幅に削減します。 CobraNet対応のDME satellite Cシリーズは、冗長化やVLANなどネットワークの利点を最大に活用できることから、より複雑な固定設備などのアプリケーションに適し、EtherSound対応のDME satellite ESシリーズは、レイテンシーの低さ、簡易な接続性から、仮設SRなどでの使用に適しています。
単体プロセッサーとしても十分なプロセッシング機能を搭載
デジタルミキサーで実績のある自社製カスタムLSI「DSP7」を搭載。EQ、Crossover、Delayなどの豊富なコンポーネントを、PCアプリケーション「DME Designer」で自由に組み合わせ、様々な用途に使用可能。上位機「DME24N」の約80%の処理能力を1Uサイズに集約し、単体プロセッサーを凌駕するプロセッシング機能を提供します。
※DME24N/64Nに搭載されているSPXエフェクトは実装しておりません。
音響メーカーならではの高音質と高信頼性
ただ効率的なシステムを構成するだけならば、ヤマハ以外にも選択肢はたくさんあります。 DME satelliteシリーズでは、96kHz対応はもちろん、マイクプリアンプ、AD/DAや電源、グラウンディングなど随所にミキサー作りのノウハウを最大限活用し、比類ない高音質を実現しました。また同じ基礎回路設計、同じDSPを用いた業務用音響機器は、世界中の放送やライブコンサートの現場でも高い評価を得ており、その高い信頼性を実証しています。
小規模なシステムから入出力を分散配置する大規模なシステムまでスケーラブルに対応
各モデルとも16IN/16OUTのそれぞれCobraNet™、或いはEtherSound™インターフェースを標準装備。DME8i、DME4ioのアナログ入力はリモートマイクプリアンプを装備しています。DME4ioによる最小規模のシステムから、DME64NやDME24Nをプロセッシングの核として入出力と最小限のプロセッシングを行うDME satelliteシリーズを分散配置した大規模なシステムまで、設置環境の要求に合わせたスケーラブルな音響システムの構築が可能です。またDME4ioをDME8iやDME8oに組み合わせると、アナログ12IN/4OUTや4IN/12OUTのシステムが構築できるため、フレキシブルに必要十分なアナログ入出力拡張を実現できます。
充実したコントロール端子類
本体リアパネルには、AMXやCRESTRONなど外部コントローラーからのリモートコントロール、及びリモートヘッドアンプ付きADコンバーター「AD8HR」のゲインコントロールに有用なRS232C/422端子、GPIフェーダーやスイッチなどの接続に有用な8IN/4OUTのGPI端子、DME DesignerをインストールしたPCやインテリジェントコントロールパネル「ICP1」と接続するためのEthernetポート及びUSBポート(DME Designerのみ)を標準装備しています。
柔軟な音響システム設計とシステムの一元制御を可能にする「DME Designer 」
DME satelliteシリーズでは、上位機と同じアプリケーション「DME Designer」を用い、多彩なコンポーネントをDSPリソースの許す限り、仮想的に組み合わせ、常設・仮設問わず、多様な要求に合わせてシステムを構築することができます。DMEを用いたシステムはで、機能が固定されたアナログ機器でのシステムに比べ、物理的な機器構成に縛られることなく、施工中の急なシステム変更や、施工後のシステム拡張に柔軟に対応可能。また、ネットワークを介した遠隔制御に対応しているため、遠隔地で行うプロセッシングも集中制御することもできます。視覚的・直感的にオーディオシステムのデザインができるDME Designerは、ヤマハプロオーディオサイトにて無償でダウンロードいただけます。
ベーシックなコントロールパネルをオプションとして用意
汎用GPIコントローラーに対応するほか、メーカー純正でEthernet対応のコントロールパネルやフェーダー/スイッチをオプションとして用意しました。 5ヶ国語(日本語、英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語)対応のLCDディスプレイをボタンとノブで操作するシンプルなインターフェースで、エンドユーザーにも使いやすいインテリジェントコントロールパネル「ICP1」は、CAT-5ケーブルでデータ転送と電源供給を同時に行い、汎用のコンセントボックスに収めることができるなど、高い施工性を実現。エリア内の同一スイッチドネットワーク上に存在するDME本体の任意の機能を割り付けられるため、システム設計次第でエンドユーザーからの多様な要望に応じることができます。また、GPI対応コントロールパネルとしては、1スイッチ+1フェーダーの「CP1SF」、4スイッチ+4フェーダーの「CP4SF」、4スイッチの「CP4SW」を用意。いずれもコンセントボックスに収まるサイズで、シーン切替、マイクのON/OFF、マイクやBGMのレベル操作盤など、様々な提案にご利用いただけます。
DMEの機能
DMEシリーズは多彩な用途に応える様々なコンポーネントを用意。Crossoverなどのスピーカープロセッシング系から、Compander、Compressor、Gateなどのダイナミクス系、多彩なバリエーションのEQなどを用意。WAVファイルプレーヤー、イベントスケジューラーなど商業施設などで使い勝手の良いコンポーネントや機能も搭載されています。
Speaker Processing
最大6wayまで対応可能なCrossOverに、Delay、6band-PEQ、Limiter、1st/2nd APFなどを搭載した本格的なスピーカープロセッシング専用コンポーネント。ユーザーが自身で作成したデータをLibraryに登録しておくことで任意のスピーカーに最適化された設定に瞬時に切り替えることも可能。スピーカーの組み合わせが流動的に変化するSRにも最適です。
Room Combiner
用途に応じて空間を分割・統合して使用する宴会場や、ショッピングセンターのように間仕切りのない空間をゾーニングする用途に適したコンポーネント。4、8、12、16までのゾーンに対応し、1台で各ゾーンの入力・出力を簡単にスイッチング可能。
Auto Gain Control
大きな音量はリミッター機能で抑え込み、低い音量は聞き取りやすい最適な音量へと自動的に持ち上げる音量補正機能のコンポーネント。音量差による聞き取りにくさが生じやすいスピーチなども、本機能を用いれば自動的に最適な音量へと補正。より聴き取りやすい音声を提供します。
Auto Mixer
オーバーライド機能や出力レベルの自動補正機能を備え、会議室やカンファレンスルームなど、オペレーター不在のアプリケーションにおいて、音響システムをある程度まで自動化したインテリジェントなシステム構築が可能です。
Program Ducker
従来のDuckerでは不可能だった短時間、長時間のフェード・イン、フェード・アウトの設定が行え、中継放送時に求められるカメラのタリー連動や、きめ細やかな音響演出にも対応します。 * Program Duckerはオシレーターをトリガーとして使用することもできます。5.1chサラウンドのような多チャンネルソースを分配したオシレーターにより1つのトリガーでコントロールすることも可能です。
Event Scheduler & Wav File Player
Event Scheduler はカレンダーとタイマーによってイベントスケジュールを設定でき、Wavファイルプレーヤーの再生やGPIに対応したCDプレーヤーなど外部機器へのトリガー送信が行えます。毎年、毎週、毎月、毎日などの周期設定も可能で、レストラン、小売店などで便利な機能です。
Ambient Noise Compensation(Version3)
サービスしたいエリアの環境音レベルを測定し、入力ソースのレベルを自動的かつダイナミックに変更可能なコンポーネントです。ショッピングモールなど、曜日や時間帯によって環境音レベルが異なる場所でも、案内放送などの音量を随時、適切なレベルに自動調整することができます。
Version 4の特徴
ご注意: MY4-AEC用コンポーネントを含むDME Designer V4.0の使用にはDME24N/DME64NのファームウェアをV4.0以降のバージョンにアップグレードする必要があります。本体仕様が異なるためV3.5x以前のDME24N/64NはV4.0以降のバージョンにアップグレードできません。V3.5x以前のDME24N/DME64NをV4.0にアップグレードする場合には、サービスセンターまたは営業担当者にご相談ください。
* DMEファームウェアV3.8xはハードウェアを変更することなくV4にアップグレードすることができます。
Partial Recall
Designer v4.0で搭載されたPartial Recall機能によりシーンをコンポーネント田にでリコールできるようになりました。従来のリコールセーフと新機能のパーシャルリコールを使い分けることにより、シーンリコールによってどのコンポーネントを読み込むか、または読み込まないかを細かく設定できるようになりました。