RM-CGB / RM-CGW シーリングアレイマイクロフォン
自動で話者に追従して収音する「マルチビームトラッキング」
自動で話者に追従して収音する「マルチビームトラッキング」
RM-CGは4本の自動追従するビームを搭載した天井設置型のマイクロフォンです。話者が発言するだけでビームが音源の方向を検知し追尾し、複数人の同時発話も逃すことなく収音可能です。ビームは完全に自動で動作し、収音位置や範囲を事前に設定調整する必要はありません。
* RM-CGの優れた指向性制御技術「ビームフォーミング」
ビームフォーミングとは複数のマイクユニットで指向性パターンを形成する技術です。さらにRM-CGは同時に最大4本のビームを形成します。鋭いビームが自動的に話者の口元を狙うことで、複数の話者がいる環境でも1台のRM-CGで、残響や周囲雑音の影響を受けにくい収音を実現しています。また、4本のビームでトラッキングすることで、収音範囲の設定が不要という利便性を生み、話者が発言し始めた際の頭切れを防ぐことが可能となります。
高精度な音声処理を実現するHVAD(Human Voice Activity Detection)
高精度な音声処理を実現するHVAD(Human Voice Activity Detection)
RM-CG本体には適応型エコーキャンセラー、ノイズリダクション、残響抑圧、オートゲインコントロール、オートミックスなど多彩な信号処理技術を搭載しています。さらにヤマハ独自の技術であるHVAD(Human Voice Activity Detection)を組み合わせ、人の声と周囲雑音を自動判別することで、さらに高いプロセッシング精度を実現し明瞭で高品位な音声を提供します。
* 快適なコミュニケーション環境を提供するRM-CGの音声信号処理技術
マルチビームトラッキングと適応型エコーキャンセラー
エコーキャンセラーは遠隔地側の声がローカルのスピーカーからマイクに入るまでの反射音等を含めた音の伝達系を推定し、反射音を含めて低減することで、その声が相手側に戻ることを防ぎます。その伝達系が完全に推定されれば、エコーは発生しなくなります。しかし、伝達系の変化が速い場合、適応が間に合わなくなり、エコーが発生する可能性が高まります。マルチビームトラッキングでは前述の通り常にビームの方向が変化しますが、ヤマハのエコーキャンセラーは変化に素早く対応できるアルゴリズムを採用しています。これによりマルチビームトラッキングを採用しているにも関わらず高いエコー除去性能を実現します。
周囲雑音・暗騒音を大幅に軽減するノイズリダクション
信号に含まれるノイズを信号そのものから推定し、その成分を減衰させます。定常的なノイズを検知し、その成分のみを減衰させることでクリアな音声の収音が可能となります。
反響の多い空間でも明瞭度の高い音声を提供する残響抑圧
RM-CGでは収音した音声の成分をリアルタイムに分析し、音響学的なモデルに基づき音声の中の不快な残響成分を推定し除去することで、収音した音声の明瞭度を高めます。
聞きとりやすい音声で快適な会話が行えるオートゲインコントロール
収音される様々な音声のレベル状態に応じてゲインを自動調整することにより通話先に送る音声レベルの変動を小さくし、聞き取りやすくします。また、HVAD(Human Voice Activity Detection)により、人の声のレベルのみを調整するよう動作します。そのため不要なノイズレベルが上がらず不快な音の伝送を防ぎます。
『Dante』に標準対応、PoEにも対応し配線はLANケーブルのみ
『Dante』に標準対応、PoEにも対応し配線はLANケーブルのみ
機器間のオーディオ伝送にはAudinate社のオーディオネットワーク規格『Dante』を採用。LANケーブル1本でオーディオ/コントロール信号の伝送が可能です。電源はPoE駆動のため制御信号やDanteの音声信号に加え、電源も同一のLANケーブルで接続が完了します。
複数台を同時使用可能、様々なアプリケーションに対応
複数台を同時使用可能、様々なアプリケーションに対応
遠隔会議用プロセッサーRM-CRには最大14台まで、それ以上の台数ではシグナルプロセッサーMRX7-D等を組み合わせることで、複数台のRM-CGが同時使用できます。小規模から大規模な設備環境まで幅広く対応します。
3種類の設置方法に対応
機能だけではなくデザインも重視する会議室・多目的ルームが増加する中で、シーリングアレイマイクロフォンの設置も多様な手法に対応する必要があります。RM-CGは天井埋め込みだけではなく、VESAマウント金具を使用した設置やワイヤーで吊り下げる設置など環境に合わせた取付方法を選択できます。
※VESAマウント、ワイヤーマウント用の金具、ワイヤーは付属しません。
WEB GUIと遠隔会議用プロセッサー『RM-CR』連携による自動音響設定
WEB GUIと遠隔会議用プロセッサー『RM-CR』連携による自動音響設定
遠隔会議用プロセッサー『RM-CR』を組み合わせることで、ルーティングや部屋環境に合わせた音響調整を自動で行う機能が使用できます。WEB GUI操作で素早く簡単にセットアップすることが可能です。
またWEB GUI経由で設置環境に合わせてRM-CG内部の信号処理設定を調整することができます。
自由にデザインしたタッチパネルコントローラーが作成できるProVisionaireシリーズ
自由にデザインしたタッチパネルコントローラーが作成できるProVisionaireシリーズ
ProVisionaireシリーズは、設置環境や運用方法にあわせたコントロールパネルの作成と、機器のリモートコントロール、モニタリングが可能なアプリケーションソフトウェアです。Windows用のProVisionaire Control、iPad用のProVisionaire Touchの2種類をラインナップし、ADECIAをはじめとしたヤマハ、NEXOの音響機器への対応や株式会社アイ・ディ・ケイのビデオスイッチャーなど幅広いデバイスに対応します。