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:須藤千晴さん "5つ$quot;の質問

Profile

pianist 須藤千晴

pianist
須藤千晴
東京藝術大学音楽学部器楽科卒業。ドイツ政府給費留学生としてドイツ国立ベルリン音楽大学に留学、ミヒャエル・エンドレスのもとで研鑽を積み、最高点を得て卒業、ディプロマを取得。2001年東京藝術大学在学中に伊達純メモリアル基金より「アリアドネ・ムジカ賞」と奨学金を授与され、奏楽堂モーニングコンサートにて芸大フィルハーモニアと協演。第4回ジーナバックアウワー国際ピアノコンペティション(アメリカ)入賞。2000年以降3年間に渡りクールシュベール夏期国際音楽アカデミー(フランス)にてパスカル・ドヴァイヨン氏のマスタークラスを受講し毎年ファイナルコンサートに出演。第4回ザイラー国際ピアノコンクール(ドイツ)、第3回ベルリンピアノコンクール(ドイツ)、ASTI国際音楽コンクール(イタリア)など多くの国際コンクールにて上位入賞。ドイツ・ライプツィヒにおいてリサイタル、ベルリンにおいて「フランス音楽の夕べ」、「20世紀ソナタシリーズ」に出演するなど、ソロそして室内楽に国内外で積極的な演奏活動を展開している。2007年CHANEL銀座/シャネル・ネクサス・ホールにおける「Pygmalion Days」のアーティストとして1年間定期的にソロコンサートを行い注目を集めた。これまで、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」音楽祭、室内楽奏者として宮崎国際音楽祭などに出演。ヴァイオリ二ストの徳永二男氏、ホルン奏者の松崎裕氏、チェリスト古川展生氏他多くの演奏家と共演を重ねている。2008年ビクターエンタテインメントよりデビューCD「Preludes」をリリース。2011年チェロとのデュオCDをオクタヴィア・レコードよりリリース。2014年日本アコースティックレコーズよりソロCD「Gems」をリリース。また、2014年〜2015年ベーゼンドルファー東京サロンにて自身のプロデュースによるシェーンベルクピアノソロ作品全曲シリーズ全4回を開催し好評を博した。
2015年1月より月に1度自身のUstream番組「須藤千晴のちはるデート」を配信し日本を代表する音楽家をゲストに迎えてトークと生演奏を放送。2017年4月より新たにヤマハミュージックエンタテインメントホールディングスのYouTubeチャンネル内で「ちはるデート シーズン3」の配信を開始している。
近年は作曲活動も開始し、クラシックのみにとどまらないジャンルを超えたプログラミングによるコンサートも行なっている。
須藤千晴オフィシャルサイト
※上記は2018年10月22日に掲載した情報です。

Q1.自分で影響を受けたと思われるアーティストは?

昔のピアニストの、内面深くまで入り込んでいくような渋い録音にとても影響を受けています。ベルリン留学時代に聴いたものの中で特に印象に残っているのは、まずリパッティのブザンソンでの最後の演奏会。ショパンのワルツなど、神がかっています。聴いているうちに自然と涙が出た初めての演奏は、ケンプのシューマン「ダヴィッド同盟舞曲集」のDVD。あとは、コルトーの「交響的練習曲」も衝撃でした。
生の演奏では、まずサントリーホールで聴いた、エレーヌ・グリモー。そして、学生向け当日チケットで、ベルリンフィルハーモニーホールの一番前真ん中の席に座ることができたブレンデルのコンサートでは、感動して、人生で初めてブラボーを叫びまくりました。一生忘れられない演奏会です。

Q2.ヤマハピアノに対するイメージと印象は?

各地の会場で演奏するうえで一番信頼感があるのは、ヤマハのピアノです。オールマイティでコントロールしやすく、表現の可能性を広げてくれるピアノなので、いつも安心して弾くことができます。

Q3.あなたにとってピアノとは?

極端な話、ピアノが世界からなくなったとしても、人が生きることはできるかもしれません。でも、もし自分からピアノがなくなったら、多分その人生では今の私でいられない。その意味で、自分自身に存在意義を持たせてくれるものだと思います。

Q4.印象に残っているホールは?

デビューアルバムのリリース記念公演の会場だった、紀尾井ホールです。デビューしたばかりで、失うものも怖いものもなかったはずですが、やはりあの会場では、一人で練習してステージに立つピアニストの孤独を実感し、同時に、ピアニストでいられることを誇りに思いました。
また、何度も演奏することでホームのような安心感を持っているのは、ヤマハホールです。オープン以来、ますます響きがよくなってきていると感じます。

Q5.ピアノを学ぶ(楽しむ)方へのメッセージ

ピアノは、キーを押せば誰にでも音を出せますし、適当にいくつかの音を弾いただけでメロディが奏でられる楽器です。自分が好きな歌のフレーズも、1時間あれば弾くことができるようになるかもしれません。
そういう意味で、ピアノってとても可能性がある楽器だと思うのです。一本指でも弾けて、楽しむ方法がたくさんある。もちろん、プロになろうと思えばまた別の難しさがありますが……。
構えすぎることなく、ごく自然な感覚でピアノを始めてほしいですね。

SATURDAY EVENING SPECIAL Vol.1

サタデー イヴニング スペシャルー Vol.1
日時:2018年12月15日
開場:15:30 開演:16:00 
会場:ヤマハ銀座スタジオ(ヤマハ銀座ビルB2F)
出演:須藤千晴(ピアノ)
ゲスト:古川展生(チェロ)
全席自由:4,000円

■お問合せ
ヤマハ銀座ビルインフォメーション
TEL:03−3572−3171