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- pianist
イリヤ・イーティン - 突出した才能と卓越した技法を持つピアニスト イリヤ・イーティン。
ロシアのエカテリンブルグ生まれ。モスクワ音楽院を最優秀で卒業。L.ナウモフ氏に師事。
「彼の音楽は、誠実で温かく、詩的で、ロマンティズムに溢れている。」と名教授レフ・ナウモフ教授のエピソードにある。リーズ国際ピアノコンクール審査員全員一致の第1位受賞、並びに近現代音楽部門 第1位、BBC放送聴衆賞受賞。ラフマニノフ国際コンクール第2位。
ウィリアム・カペル国際ピアノコンクール第2位、クリーブランド国際コンクール第1位、並びにショパン賞受賞。
アールトゥール・ルービンシュタイン国際コンクール第3位。ジーナ・バッカウァーコンクール第3位、並びにモーツァルト賞、並びにプロコフィエフ賞受賞。
クリーブランド管弦楽団、サンクトペテルブルグ・フィルハーモニー交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、他多数共演。S.ラトル、N.ヤルヴィ、V.シナイスキー、C.ドホナニー、Y.クライツヴェルク、M.プレトニョフ、井上道義 他著名な指揮者とも共演。
2012年~2013年、ピューリッツァー賞作曲部門受賞者 Y.ワイナー氏が、彼のために書かいたピアノソロ曲が、世界初演をすることになった。
リンカーンセンターにてモーツァルトフェスティバル(ニューヨーク)、アルデベルグ
フェスティバル(イギリス)、バス フェスティバル(イギリス)、トゥルースにてジャコビンズピアノフェスティバル(フランス)、サンクトペテル・ブルグにて、ゲルギエフ監修 マリンスキー劇場フェスティバル(ロシア)、ウルムにて、ヨーロッパ音楽プロジェクト
フェスティバル(ドイツ)、ヘルシンキ・ピアノフェスティバル(スウェーデン)、ラビにて、ミケランジェリフェスティバル(イタリア)他多数のフェスティバルに招聘され演奏会を行う。
ヴァイオリニスト イダ・ヘンデルとの共演のDVDをはじめ、室内楽 ベートーベン/ヴァイオリンソナタ第5番、ピアソラ/春・秋、ブラームス/ヴァイオリンソナタ第1番他、
ソロでは、ムソルグスキー/展覧会の絵、プロコフィエフ/ソナタ第6番、ラフマニノフ/
プレリュード全曲演奏 他。また、CDにおいては、ムソルグスキー/展覧会の絵、プロコフィエフ/ソナタ第6番、ベートーベン/協奏曲第2番 他多数リリースされている。
年間数多く世界で、演奏会をこなす。銀座王子ホール、紀尾井ホール、東京文化会館などでリサイタル開催。フィリアホール、王子ホールなどで、N響コンサートマスター篠崎“マロ”史紀とのデュオリサイタルを開催し話題を呼ぶ。篠崎氏を第一回目のゲストとして、イリヤ・イーティンと仲間達(室内楽)を開催中。
プリンストン大学・ゴランスキー・インスティテゥートクラスに毎年招かれ、マスタークラスを、またジュリアード音楽院、UCLAでマスタークラスに招かれている。2017年からウラル大学に招聘され、2018年ウラル国際音楽コンクールピアノ部門の審査委員長を務める。日本音楽コンクール、及び仙台国際コンクールの審査員を務める。現在、武蔵野音楽大学客員教授。
▶イリヤ・イーティンさんオフィシャルサイト
※上記は2019年5月10日に掲載した情報です。
Q1.自分で影響を受けたと思われるアーティストは?
ラフマニノフとレフ・ナウモフですね。ナウモフ先生についてはすでに話しましたが、ラフマニノフは作曲家としても、ピアニストとしても、指揮者としても異彩を放ったすばらしいアーティストです。彼のような人間はほかにいないでしょう。好きだとか、尊敬しているというような言葉では、彼に対する私の気持ちを言い表すことはできません。それをはるかに超えた存在です。彼の芸術は、私の一部分になっていると感じます。
Q2.ヤマハピアノに対するイメージと印象は?
とにかく頼りになる。求めたことに必ず応えてくれる。ですから、コンサートでもレッスンでも、ヤマハのピアノを弾くのはいつもこの上もない喜びです。
Q3.印象に残っているホールは?
たくさんあって、答えるのは難しいですね。日本に来るたびに思うのは、どのホールの音響もまったく問題ない。ピアノもよく整備されているということです。もちろん欧米にはすばらしいホールがありますが、すべてがよいわけではありません。日本では、どこにいっても何の心配もなく演奏に集中できる。これはすごいことです。
Q4.あなたにとってピアノとは?
自分の延長とでも言ったらいいでしょうか。ピアノを演奏しているとき、ピアノと一体になっているような気持ちになります。
Q5.ピアノを学ぶ(楽しむ)方へのメッセージ
私自身もピアノを学び、楽しんでいる人間のひとりです。私たちはピアノという素敵な楽器に出会うことができて幸せだと思います。ピアノを奏でることは、私たちに生きる喜びを与えてくれます。テクノロジーが発達した今日、私たちの生活は大きく変わっています。近い将来、機械が人間の生活の大半を担うようになるかもしれません。でも、ピアノを演奏して人々を感動させるという仕事は残るでしょう。それは人間にしかできないことです。私はそう信じています。