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:マリア・ジョアン・ピリス さん (Maria Joao Pires) "5つ$quot;の質問

Profile

pianist マリア・ジョアン・ピリス

pianist
マリア・ジョアン・ピリス
1944年ポルトガルのリスボンに生まれ。3歳でピアノを始め、5歳で初めて人前で演奏。
ピアノと作曲をリスボンの音学院でフランシーヌ・ブノワに学び、16歳で卒業。
グルベンキアン財団の奨学金を得て、さらにミュンヘン音楽大学でローズル・シュミットに、ハノーファーでカール・エンゲルに師事。15年にわたりエラートで録音、現在はドイツ・グラモフォンと専属契約を結び、協奏曲、室内楽の領域においても幅広く充実した活躍を続けている。
「マリア・ジョアン・ピリス」オフィシャルサイト(ユニバーサルミュージック)
※上記は2009年6月23日に掲載した情報です

Q1.自分で影響を受けたと思われるアーティストは?

 これまで共演した人、出会った人、会話をした人、一緒に仕事やさまざまなことをした人など、すべての人々から影響を受けています。私はさまざまなジャンルのアーティストと交流のときをもつことを楽しみにしていますが、音楽家のみならず画家、文学者、俳優など、本当に多くの人があらゆる面で私に大きな影響を与えてくれるのです。

Q2.ヤマハピアノに対するイメージと印象は?

 私はヤマハのピアノをこよなく愛しています。長年、ヤマハのさまざまな楽器を弾いていますが、いずれもかろやかで温かい音色をもち、可能性の広がりを感じさせてくれます。私が長年ヤマハのピアノを弾き続けているということが、一番端的にこのピアノを愛していることの証明になるのではないでしょうか。

Q3.あなたにとって音楽(ピアノ)とは?

 私にとって、ピアノは最初に習った楽器ですから、一番よく知っている楽器だといえます。人生のほとんどの時間をこの楽器とともに過ごしてきました。音楽は私の人生の大切な一部分であり、人間にとってもっとも重要な表現力を表すことができるものだと思っています。音楽は、私たち人間と未知なる世界をつなげてくれるものではないでしょうか。

Q4.印象に残っているホールやライブハウスは?

 デビュー以来、世界各地のコンサートホールやさまざまな場で演奏してきましたが、日本のコンサートホールが音響の面で一番いいと思います。どこに行っても、それを強く感じます。安心できるのです。でも、私は演奏する場所よりも、その場にいた人たち、聴衆とのコミュニケーションのほうが重要なのです。人々とのつながりのほうが印象に残ります。すばらしい聴衆と出会ったときこそ、自分が納得のいくいい演奏ができるからです。聴いてくれる人たちと音の対話が楽しめたとき、その瞬間こそがもっとも心に深く刻まれるのです。日本のかたたちはいつも静かに注意深く、集中力をもって聴いてくれます。その瞬間、私はえもいわれぬ幸せを感じることができます。

Q5.ピアノを学ぶ(楽しむ)方へのメツセージ

 音楽は人生の喜びや幸せをもたらしてくれます。自分の本当の喜びとは何かをじっくりと考え、真実とは何かを追求しながら練習を続けてください。自分の心のなかに平安をもたらすこの音楽は、ひとつまちがうと大きな闘いの渦に巻き込まれてしまうことにもなりかねません。音楽は勝敗をつけるものではなく、人と争うものでもありません。人生を豊かにしてくれるものです。その真意が理解できれば、おのずとすばらしい演奏が生まれるはずです。どうぞ頑張ってください。