<< インタビューページへ戻る
© Jan Eytan
- pianist
ミロスラフ・クルティシェフ - 1985年レニングラード生まれ。サンクトペテルブルク音楽院でアレクサンドル・ザンドラーに師事。6歳でリサイタルを開くなど幼少期から非凡な才能を発揮し、10歳でサンクトペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団(指揮:ユーリ・テミルカーノフ)とモーツァルトのピアノ協奏曲第20番で共演しデビューを飾った。
2007年、第13回チャイコフスキー国際コンクールで最高位となる第2位(1位該当者なし)に入賞。2012年、モンテカルロ・ピアノマスターズ(モナコ)優勝。ソリストとして、ロシア国立アカデミー交響楽団、サンクトペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団、ロシア国立交響楽団はじめ多くのオーケストラに出演し、ヴァレリー・ゲルギエフ、ウラディーミル・アシュケナージ、ユーリ・バシュメット、マルク・ゴレンシュタイン、ヴァシリー・シナイスキー、アレクサンドル・ドミトリエフといった指揮者と共演。これまで、ウィーン楽友協会ホール、モーツァルテウム、コンセルトヘボウ、リンカーン・センター、サントリーホールなど世界各地の一流ホールに出演。キッシンゲンの夏、ショパン国際音楽祭(ドゥシニキ)、白夜の星音楽祭(サンクトペテルブルク)、9月音楽祭(モントルー)、ザルツブルク音楽祭(オーストリア)、メクレンブルク・フォアポンメルン音楽祭(ドイツ)、エルバ島ヨーロッパ音楽祭(イタリア)等の音楽祭にも招かれている。
録音では、ORFEOレーベル(ドイツ)より「リスト:超絶技巧練習曲全曲」、Disc AuverSレーベル(フランス)より「- Chopin - 24Études」、n and fレーベルより「イン・リサイタル」(2016年ライヴ録音)をリリースしている。
現在は演奏の傍ら、母校であるサンクトペテルブルク音楽院にて後進の指導にあたっている。
※上記は2018年2月7日に掲載した情報です。
Q1.自分で影響を受けたと思われるアーティストは?
「イッパイ」!子供の頃は、ホロヴィッツ、ネイガウス、ソフロニツキー、その後は、ギレリスとミケランジェリ。でも、一番私に影響を与えたのは、サンクトぺテルブルクのマリインスキー劇場で聴いた演奏ですね。祖母が劇場のクロークで働いていたので、しょっちゅう通ってほとんどの演目を聴いていました。
Q2.ヤマハピアノに対するイメージと印象は?
練習にもよし、コンサートにもよし。非常に粒ぞろいで、音のボリュームもたっぷりとしたピアノだと思います。本当に良い楽器です。
Q3.あなたにとってピアノとは?
人々とのコミュニケーションの手段。あるいは、自分を表現するための道具ですね。自分を表現する他の方法を、私は知りません。
Q4.印象に残っているホールは?
サンクトペテルブルクの大ホール、モスクワ音楽院大ホール。でも一番はやはり、サントリーホールですね。真由子と知り合った2008年のガラコンサートツアーが私のサントリーデビューでしたが、まるで他の星へ行ったような気持ちで弾くことができました。その後10年間で、日本には、横浜、所沢、大阪などに多くの良いホールがあることを知りましたが、サントリーホールには他とは全く違う何かを感じます。
Q5.ピアノを学ぶ(楽しむ)方へのメッセージ。
まずは自分がしていること、ピアノを好きになること。それが将来仕事になるかなどということは考えず、とにかく音楽を楽しみましょう。
そして、そのメッセージに加えて、とくにご両親や先生などに向けて少し現実的なことを言うなら、厳しいようですが、お子さんにどのくらい伸びる可能性があるのか、しっかり見極めてあげることは大切だと思います。