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:パトリシア・パニー さん(Patricia Pagny) "5つ$quot;の質問

Profile

pianist パトリシア・パニー

pianist
パトリシア・パニー
フランス生まれ、イタリア・ミラノに育つ。
名教師ヴィンチェンツォ・スカラムッツァ門下のノラ・ドアロ氏に学んだ後、ニキータ・マガロフ、マリア・ジョアン・ピレシュ、パウル・バドゥラ=スコダの諸氏に師事。
ヴェルディ音楽院、チューリッヒ音楽院を首席で卒業。1989年クララ・ハスキル国際ピアノコンクールファイナリスト、90年アレッサンドロ・カサグランデ国際ピアノコンクール優勝。バロックから現代まで多彩なレパートリーをもち、これまでに18枚のディスクをリリース。
中でもメンデルスゾーンの無言歌集は、仏独テレビ文化専門チャンネルArteの2007年ベストアルバムに選ばれている。
数多くの国際音楽祭にも招かれ、リサイタルや室内楽コンサートに出演。
確かな技術と豊かな音楽性は、彼女をシカゴ交響楽団との共演に招いた故ゲオルグ・ショルティ氏、ストラスブール音楽祭等に招いた故ユーディ・メニューイン氏の折り紙つきだが、最近では、スイスロマンド管弦楽団及びベルリン放送交響楽団首席指揮者マレク・ヤノフスキ氏に認められている。
現在、スイスの国立ベルン芸術大学ピアノ科教授として、後進の指導にも力をいれている。
パトリシア・パニー オフィシャルサイト
※上記は2016年11月28日に掲載した情報です。

Q1.自分で影響を受けたと思われるアーティストは?

ヴァイオリニストのユーディ・メニューイン。彼は常に人々に関心を抱き、広い心を持ち、さまざまな芸術に好奇心を持っていた音楽家です。また、音楽以外の分野のアーティストを挙げるときりがありませんが、現在琵琶湖の近くにお住まいの画家、ブライアン・ウィリアムスもすばらしい方。彼の描く色を私もピアノで表現したいです。

Q2.ヤマハピアノに対するイメージと印象は?

音色の表現に大きな可能性があるので、あらゆるレパートリーに対応できます。すばらしい楽器はたくさんありますが、ヤマハはトップクラスです。

Q3.あなたにとってピアノとは?

私の人生そのものです! 親友のようでもあります。幸せなときもそうでないときも傍にいて、最高の支えになってくれます。薬のように癒してくれる存在でもあります。

Q4.印象に残っているホールは?

まずは、ベルリンフィルハーモニーホール。シューマンのピアノ協奏曲を演奏したときは、ヤマハのCFⅢSを持ち込みました。あの大ホールでヤマハのコンサートグランドを弾いたのは、私が最初だったのではないかしら。その他、シカゴやパリ、ミラノなどの有名なホールにもすばらしい思い出があります。ただ付け加えたいのは、小さなホールにも、その場所ならではのすばらしさがあるということ。親密な雰囲気の中、例えばシューベルトを演奏したときには、音楽が魔法のような力を発揮します。

Q5.ピアノを学ぶ(楽しむ)方へのメッセージ。

留学を考えている日本の方に伝えたいのは、誰のもとで学ぶかを真剣に考えてほしいということ。ヨーロッパに行けば自然と現地の音楽が身につくと思いがちかもしれませんが、決してそんなことはありません。行きたい国というよりは、勉強を深めてきた観点から、自分にはどの先生が合うのかを中心に行き先を検討することをお勧めします。
日本の音楽愛好家のみなさんは、音楽から得るものをとても大切にされていると感じます。日本でピアノを弾いている方は、聴衆にとても恵まれた環境であるということを実感してほしいですね!