QL1 Firmware V1.02-2 (旧バージョン)

  • Danteネットワーク内では、ネットワークスイッチのEEE機能(*)を使用しないでください。 
    EEE機能に対応したスイッチ間では、消費電力の相互設定が自動で調整されますが、相互設定の調整が正しく機能しないスイッチもあります。 これにより、Danteネットワーク内の不適切な場面でスイッチのEEE機能が有効になってしまう可能性があり、クロック同期性能が悪化して音声が途切れる場合があります。 そのため、以下の点にご注意ください。 

    1. マネージドスイッチを使う場合、Danteを使用するすべてのポートのEEE機能をオフにしてください。EEE機能がオフにできないスイッチは使用しないでください。 
    2. アンマネージドスイッチを使う場合、EEE機能に対応したスイッチを使用しないでください。 これらのスイッチはEEE機能をオフにできません。 

    *EEE (Energy Efficient Ethernet) 機能とは、ネットワークのトラフィックが少ないときにイーサネット機器の消費電力を減らす技術。グリーンイーサネットやIEEE802.3azとも呼ばれています。 
  • Dante-MY16-AUDをQLシリーズと組み合わせてお使いになる場合は、Dante-MY16-AUDのFirmwareをV3.3.9以降にアップデートしてお使いください。
  • Dante Firmware Update Manager v1.4.5.7は、Mac OS X 10.6.8に対応していません。 Mac OS X 10.7.5, 10.8.5, 10.9をお使いください。 Windows XP, 7, 8もお使いいただけます。 
  • アップデートする場合は、“QL5/QL1ファームウェアアップデートガイド”にしたがってアップデートしてください。なお、QL V1.02ファームウェアへアップデートするときにDanteファームウェアのアップデートは必要ありません。 

    USBメモリーのルートディレクトリに拡張子 .PGMと.BINのファイルがすでにある場合は、すべて削除してください。特に、CL V1.70ファームウェアのファイル(C-MD1.BIN)が入ったままアップデートしてしまうと、TOUCH AND TURNノブが操作できなくなります。復帰するには、QLダウンロードファイルのディレクトリ(\ql*_firm102\NAME SUB(*は機種番号))にあるファイル(C-MD1.BIN)をUSBのルートディレクトリにコピーして、アップデートしなおしてください。

CL/QL/RIVAGE/R/Tioシリーズ Editor/Firmware/R Remote互換表

CL EditorやQL Editorを使用する際は、必ず下表に基づいてファームウェアと互換性のあるバージョンのEditorをお使いください。互換性の無いバージョンを組み合わせて使用した場合には、予期せぬ振る舞いを引き起こす可能性があります。
Firmware Setは本体ファームウェアとDanteファームウェアのセットです。Firmware Setのバージョンは、本体ファームウェア(MAIN)のバージョンと同じです。Firmware Setの詳細は各ファームウェアのリリースノートを参照してください。

互換表

V1.02

改善点

  • QL V1.01ファームウェアでは初期化したあと、再起動するように指示するメッセージが表示されましたが、再起動が不要になりました。ただし、Danteオーディオネットワーク設定を初期化する場合は、Danteデバイスの接続をすべてはずしてから行ってください。

修正した不具合

  • ファームウェア'V1.70'のZipファイルに同梱されているWindows版のDante Firmware Update Managerのインストーラーに不具合が確認されました。証明書の有効期限が切れているため、Windows PCへのインストールができません。 
    この問題を対策したDante Firmware Update Manager v1.4.7.1に差し替えましたので、新たにWindows PCにインストールされる場合はこれをお使いください。 
    (対応OSは、Windows 7/8 です。) 
    なお、Mac版のDante Firmware Update Managerのインストーラーでは、この問題は発生しません。
  • VIRTUAL(以前設定されて、現在はDanteオーディオネットワークに存在していない)I/Oデバイスを再接続した場合に、DANTE PATCHが反映されないことがある不具合を修正しました。
  • SELECTED CHANNEL VIEW画面のINSERTフィールドにあるINインジケーターが点灯しない不具合を修正しました。
  • ダイナミクスのKEY IN SOURCE SELECT 画面でキーイン信号のMIX OUT13~16のメーターが表示されない不具合を修正しました。
  • ラックが何もマウントされていないときに、プレミアムラックがマウントされている設定ファイルをロード(またはQL Editorから同期)しても、パッチが反映されない不具合を修正しました。

既知の不具合

  • Dante ControllerでQLシリーズにDVS(Dante Virtual Soundcard)をパッチしている状態でQLシリーズを再起動してもパッチが再現されないことがあります。その場合はDante ControllerでDVSを再度パッチしてください。なお、Windows版の3.2.0より前のDVSでは、41CH以降のパッチがQLシリーズからできません。
  • Dante PRIMARY/SECONDARY端子にDante機器をつながない状態でREDUNDANT/DAISY CHAINの設定を切り替えると、音声信号が送出されなくなります。Dante機器をつなぐか、QLシリーズの再起動で送出されるようになります。
  • 一部のネットワークスイッチで、QLシリーズなどのDante機器が正常に1Gbpsでリンクしないことがあります。これはネットワークスイッチが起動時に行なう自己診断機能などに起因します。各機器のリンク速度はDante ControllerのDevice Status画面にあるLink Speedで確認できます。10または100Mbpsと表示されていた場合は、該当機器のネットワークケーブルを抜き差しすることで1Gbpsでリンクするようになります。1GかどうかQLシリーズのDANTEの1GのLEDでも確認できます。この問題を回避するためには、Dante機器より先にネットワークスイッチが起動するようにしてください。

お知らせ

  • Dante Controllerでレイテンシーを設定する場合は、送信機器と受信機器で大きい(遅い)方の設定が有効になります。
  • 以下のデバイスラベルはSUPPORTED DEVICE として認識するために使用します。 
    Y###-********** 
    # は0 ~ 9、A ~ F( 大文字) の16 進数3 桁(000 ~ FFF) 
    * は任意の文字( 英字( 大文字 または小文字)、数字、-( ハイフン) が使用可) 
    Y を含めて31 文字まで対応しています。 
    RシリーズについてはY###-で示されるIDが大きさの違うRシリーズ間でも重複しないようにしてください。 
  • QL V1.02では、現在NXAMP(NXDT104)をNXAMPとして認識してマウントすることができません。QLシリーズのDEVICE LISTにUNSUPPORTEDとして表示されますが、I/O数を設定してマウントすることでQLシリーズからパッチすることができます。
  • QL V1.02ファームウェアにて、Port to Port機能を利用してQLシリーズ内蔵HAをRシリーズのように外部QLシリーズまたはCLシリーズ(ファームウェアV2.0以降)からコントロールする場合は、以下の点にご注意ください。 

    -内蔵HAを外部コンソールからコントロールできるのは、Port to Port機能を利用してQL5ではINPUT 1~32をDante Output 33~64にパッチしている場合のみです(初期設定)。同様に、QL1ではINPUT 1~16をDante Output 17~32にパッチしている場合のみです(初期設定ではパッチされていません)。 
    -外部コンソールにて、該当するHAに正しくパッチされていないA.GAINノブを操作したときに、該当チャンネルのA.GAINノブ表示が消えます。その場合は、Port to Portなどのパッチを間違えていないか確認してください。 
    -内蔵HA設定のリコールは、そのQLシリーズのシーンリコールでのみ可能です。外部コンソールでWith Recallをオンにできません。 
    -インプットチャンネルライブラリーをリコールしても、該当HA設定を正しくリコールできません。

ソフトウェアのご使用条件

ヤマハ株式会社(以下「弊社」といいます)では本ソフトウェアのお客様によるご使用およびお客様へのアフターサービスについて、<ソフトウェア使用許諾契約>を設けさせていただいており、お客様が下記条項にご同意いただいた場合にのみご使用いただけます。

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  5. 責任の制限

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  6. 第三者のソフトウェア

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    第三者ソフトウェアの使用もしくは機能から生じるすべての危険は、お客様が負担しなければなりません。
    弊社は、第三者ソフ卜ウェアの使用、またはそれを使用できなかったことにより生じた直接的、派生的、付随的または間接的損害(データの破損、営業上の利益の損失、業務の中断、営業情報の損失などによる損害を含む)については、通常もしくは特別の損害に拘わらず、たとえそのような損害の発生があることについて予め知らされた場合も、一切責任を負いません。

  7. お客様がアメリカ合衆国政府またはその関連機関である場合の制限
    U.S. GOVERNMENT RESTRICTED RIGHTS NOTICE:

    The Software is a "commercial item," as that term is defined at 48 C.F.R. 2.101 (Oct 1995), consisting of "commercial computer software" and "commercial computer software documentation," as such terms are used in 48 C.F.R. 12.212 (Sept 1995). Consistent with 48 C.F.R. 12.212 and 48 C.F.R. 227.7202-1 through 227.72024 (June 1995), all U.S. Government End Users shall acquire the Software with only those rights set forth herein.
    本条において、"the Software"という語は、本契約における「本ソフトウエア」を意味するものとします。

  8. 一般事項

    本契約は、日本法の適用を受け、日本法に基づいて解釈されるものとします。万一、この使用許諾契約に関連してお客様と弊社との間で紛争が生じた場合は、東京地方裁判所を専属的合意管轄裁判所とします。


インストレーションマニュアル