QL1 Firmware V4.04-2 (旧バージョン)

Danteファームウェアを「3.8.32.1-3.5.33.8-1.2.7」に変更しました。この変更は、一部部品の生産終了に伴うDanteモジュールのハードウェア変更への対応です。前バージョン「3.8.0.24-3.5.1.8-1.2.7」とDante機能は同一で、Rシリーズ本体のファームウェアには変更ありません。そのため既にV4.04をご使用中のお客様はアップデート不要です。また、Danteファームウェア「3.8.0.24-3.5.1.8-1.2.7」と「3.8.32.1-3.5.33.8-1.2.7」の製品は一緒に使用できます。詳細は各機器のバージョン互換表をご参照ください。

ファームウェアV4.00およびV4.01で、Shure ULXDレシーバーを接続時に、レシーバーLCDのGROUP/CH表示が非設定になることがある不具合が確認されました。また、ファームウェアV4.00からV4.02で、L53バンドのレシーバーに対応しておりませんでした。ファームウェアV4.02およびV4.04でそれぞれ対応済みですので、Shure ULXDをお使いのお客様は必ずアップデートいただきますようお願い申し上げます。 
また、ファームウェアV4.02を含むそれ以前のバージョンで、PREMIUM RACKのEQ-1Aをご使用時に、LO BOOSTパラメーター操作によるノイズ、および特定の条件においてミュートがごく稀に発生することが確認されました。その対策版であるファームウェアV4.04が準備できましたので、必ずアップデートいただきますようお願い申し上げます。

このファイルはQL5/QL1をV4.04にアップデートする場合に使用します。下記をご一読いただきアップデートを行なってください。

アップデートについての注意点

  • "ql*_firm404-2.zip " (*は機種番号)を使用してアップデートしてください。
  • 「MQLP4_04.PGM」ファイルをUSBメモリーのルートディレクトリにコピーして、アップデートガイドに従って作業を行なってください。
  • QL V3.11以前からアップデートする場合は、Danteファームウェアのアップデートも必要です。DanteファームウェアもUSBメモリーでアップデートできます。この方法では、「MQLP4_04.PGM」ファイルと併せて一度にアップデートできます。

*注意*

  • ファイルをコピーする前に、USB メモリーのルートディレクトリーに拡張子.PGM と.BIN のファイルがすでにある場合は、すべて削除してください。V3.0まではCLシリーズとQLシリーズは、同一ファイル名(*「C-MD1.BIN」)の異なるファイルを使用してアップデートしていました。そのため誤った「C-MD1.BIN」ファイルがルートディレクトリーに入ったままアップデートを行なうと、正常に動作しなくなる恐れがあります。
  • USBメモリーを使ったDanteファームウェアのアップデートは20分程度かかります。

Danteネットワーク内では、ネットワークスイッチのEEE機能(*)を使用しないでください。

EEE機能に対応したスイッチ間では、消費電力の相互設定が自動で調整されますが、相互設定の調整が正しく機能しないスイッチもあります。 これにより、Danteネットワーク内の不適切な場面でスイッチのEEE機能が有効になってしまう可能性があり、クロック同期性能が悪化して音声が途切れる場合があります。

そのため、以下の点にご注意ください。
  • 1. マネージドスイッチを使う場合、Danteを使用するすべてのポートのEEE機能をオフにしてください。EEE機能がオフにできないスイッチは使用しないでください。
  • 2. アンマネージドスイッチを使う場合、EEE機能に対応したスイッチを使用しないでください。 これらのスイッチはEEE機能をオフにできません。
  • * EEE (Energy Efficient Ethernet) 機能とは、ネットワークのトラフィックが少ないときにイーサネット機器の消費電力を減らす技術。グリーンイーサネットやIEEE802.3azとも呼ばれています。

Danteファームウェアについての注意点

  • Dante-MY16-AUDをQLシリーズと組み合わせてお使いになる場合は、Dante-MY16-AUDのファームウェアをV3.3.9以降にアップデートしてお使いください。
  • Windows用Dante Firmware Update Manager v1.4.16.6は、Windows XPに対応していません。Windows 7,Windows 8/8.1, Windows 10をお使いください。
  • アップデート時にDante設定の初期化が正常に行なわれず、CL/QLとRシリーズ間のDante設定に不整合が発生する場合があることがわかりました。Dante Latencyを0.25msまたは0.5msに設定していたときのみ発生する場合があります。したがって、アップデート後にConsole ID #1のコンソールでLatencyを一度1.0msに設定してから、元の設定に戻してください。これにより、このコンソールおよびマウントされているRシリーズのDante設定の不整合が除去されます。ただし、Console ID #1のコンソールにマウントされていないRシリーズのLatency設定は、Dante Controllerで変更してください。

CL/QL/RIVAGE/R/Tioシリーズ Editor/Firmware/R Remote互換表

CL EditorやQL Editorを使用する際は、必ず下表に基づいてファームウェアと互換性のあるバージョンのEditorをお使いください。互換性の無いバージョンを組み合わせて使用した場合には、予期せぬ振る舞いを引き起こす可能性があります。
Firmware Setは本体ファームウェアとDanteファームウェアのセットです。Firmware Setのバージョンは、本体ファームウェア(MAIN)のバージョンと同じです。Firmware Setの詳細は各ファームウェアのリリースノートを参照してください。

互換表

  • 各機器をリモートコントロールできる台数は次のとおりです。 

    RSio64-D/Tio1608-D: 最大2台のCL/QL/R Remote 
    RMio64-D: 最大6台のCL/QL/R Remote 
    Rio/Ri/Ro: 最大4台のCL/QL+別途2台のR Remote
  • MonitorMixは最大10台まで接続できます。

V4.00の新機能

  • チャンネルEQに新アルゴリズム「Precise」「Aggressive」「Smooth」を追加しました。
  • Premium Rackに新デバイス「MBC4」(マルチバンドコンプレッサー)を追加しました。
  • Shure社のデジタルワイヤレスレシーバー「ULXD4D」「ULXD4Q」のコントロール&モニタリングに対応しました。 
    (L53バンドはV4.04で対応しました)
  • Solo Modeを追加し、CUEキーを使ったインプット/アウトプットのソロ機能に対応しました。
  • Second Cue Bus機能を追加し、MATRIXバス7/8をCUE Bバスとして使えるようになりました。
  • iPhoneアプリケーション「MonitorMix」に対応しました。最大10台までを同時に使用して、各演奏者が手元で好みのモニターミックスバランスに調整できます。
  • [TOUCH AND TURN]ノブを使ってGEQのゲインを調整できるようになりました。
  • I/OラックTio1608-DのHAコントロールに対応しました。
  • DYNAMICS1のCOMPRESSOR、EXPANDERが、Key In Filterに対応しました。
  • FOCUS RECALL/RECALL SAFE/GLOBAL PASTEに、MUTE GROUP ASSIGN、BUS SETUP、SURROUND SETUPの項目を追加しました。また、対象となるTO STのパラメーターに、各インプットチャンネルのLRノミナル設定を追加しました。
  • QLのFADER BANK AのMASTER部をカスタムフェーダーとして使用できるようになりました。
  • サポートするDante機器として、AVIOM D400、Yamaha MRX7-Dを追加しました。

V4.00の改善点

  • FILE LOAD時に、それぞれのカテゴリーにメモリーされている内容が、その仕様になった時のバージョンを表示するようになりました。
  • LAST CUE時もMIX CUEと同様に、OUTやDCA INとスタックできるようになりました。

V4.00で修正した不具合

  • Buss Comp 369のLibrary Recall時に、SCENE 000のDataをMIDI送信していた不具合を修正しました。
  • CH LINKを設定しているチャンネルでCH MOVEを実行したときに、そのリンク設定にかかわらずLINK Aのリンク設定でパラメーターが変更されてしまうことがある不具合を修正しました。

V4.01で修正した不具合

  • 特定の条件で「パネル上のフェーダーを操作しても値が変化しない」不具合を修正しました。
  • QL V1.0x、CL V1.70/V2.0x で作成されたSceneデータが、Out of Rangeの表示が出てロードできない不具合を修正しました。

V4.02で修正した不具合

  • Shure ULXDレシーバー接続時に発生する以下の不具合を修正しました。
    • 旧A帯、B帯 モデルではコンソールと接続した時に、レシーバーLCDのGROUP/CH表示が非設定になる。
    • P51バンド(ドイツおよび中国のみ)の710~770MHzの周波数を使用しているとコンソール接続時に受信周波数が変更される。
  • FOCUSがオフでDCAのLEVEL/ONもオフに設定したシーンをリコールすると、DCAフェーダー位置が正しくリコールされない不具合を修正しました。

V4.04で修正した不具合

  • Shure社ULXDレシーバーでL53バンドのコントロール&モニタリングに対応しました。
  • PREMIUM RACKのEQ-1Aをご使用時に、LO BOOSTパラメーター操作によるノイズ、および特定の条件においてミュートがごく稀に発生することある不具合を修正しました。
  • CL/QLシリーズからTio1608-DのHAコントロールができなくなることがある不具合を修正しました。
  • コンソール以外でシーンリコールすると、パネルのチャンネルONキー表示が正しく更新されない不具合を修正しました。
  • 既知の不具合

    • RSio64-Dがマウントされていないときに、マウントされた状態のコンソールファイルをロードすると、デバイス情報を正しく取得できず、ユーザーパッチが初期化されます。
    • Dante ControllerでQLシリーズにDVS(Dante Virtual Soundcard)をパッチしている状態でQLシリーズを再起動してもパッチが再現されないことがあります。その場合はDante ControllerでDVSを再度パッチしてください。なお、Windows版の3.2.0より前のDVSでは、41CH以降のパッチがQLシリーズからできません。

    お知らせ

    • Dante Controllerでレイテンシーを設定する場合は、送信機器と受信機器で大きい(遅い)方の設定が有効になります。
    • 以下のデバイスラベルはSUPPORTED DEVICE として認識するために使用します。
      Y###-**********
      # は0 ~ 9、A ~ F( 大文字) の16 進数3 桁(000 ~ FFF)
      * は任意の文字( 英字( 大文字 または小文字)、数字、-( ハイフン) が使用可)
      Y を含めて31 文字まで対応しています。
      RシリーズについてはY###-で示されるIDが大きさの違うRシリーズ間でも重複しないようにしてください。
    • QL V1.08以降ファームウェアにて、Port to Port機能を利用してQLシリーズ内蔵HAをRシリーズのように外部QLシリーズまたはCLシリーズ(ファームウェアV2.03以降)からコントロールする場合は、以下の点にご注意ください。
      - 内蔵HAを外部コンソールからコントロールできるのは、Port to Port機能を利用してQL5ではINPUT 1~32をDante Output 33~64にパッチしている場合のみです(初期設定)。同様に、QL1ではINPUT 1~16をDante Output 17~32にパッチしている場合のみです(初期設定ではパッチされていません)。
      - 外部コンソールにて、該当するHAに正しくパッチされていないときに、該当チャンネルのA.GAINノブ表示が消えます。その場合は、Port to Portなどのパッチを間違えていないか確認してください。
    • カスタムフェーダーバンクの設定は、ユーザー設定に含まれているだけでなく、シーンデータにも含まれています。ログインしているユーザーや、読み込んだデータのタイプやバージョンによって、呼び出されるカスタムフェーダーバンク設定が異なりますので、以下の点にご注意ください。
      - ALLタイプのコンソールデータをAdministratorでロードすると、セーブされていたAdministratorのカスタムフェーダーバンク設定が呼び出されます。Guestや他のユーザーでALLデータをロードすると、セーブされていたカレントシーンのカスタムフェーダーバンク設定が呼び出されます。
      - CL V1.70以前で保存したALLデータをロードした場合、シーンにはカスタムフェーダーバンク設定が含まれていないため、ロードしたときのカレントシーンのカスタムフェーダーバンク設定がすべてのシーンに適用されます。したがってこの場合は、ALLデータをロードする前にユーザーを切り替えたりしてカスタムフェーダーバンクを希望する設定にしておくか、カスタムフェーダーバンクにリコールセーフをかけておくことをおすすめします。
    • CL V2.xx、CL/QL V3.xx、V4.xx、V5.xxファームウェア対応のファイルコンバーターV5.0.0を用意しています。

ソフトウェアのご使用条件

ヤマハ株式会社(以下「弊社」といいます)では本ソフトウェアのお客様によるご使用およびお客様へのアフターサービスについて、<ソフトウェア使用許諾契約>を設けさせていただいており、お客様が下記条項にご同意いただいた場合にのみご使用いただけます。

本ソフトウェアをご使用いただく前に、本契約書を充分にお読みください。お客様が本ソフトウェアを使用可能な状態にされた(ダウンロード、インストールその他の行為を含むがこれに限定されない)時点で、本契約書にご同意いただいたものとみなします。ご同意いただけない場合は、ダウンロードまたはインストールを中止するか、本ソフトウェアのファイルを削除してください。

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    弊社は、第三者ソフ卜ウェアの使用、またはそれを使用できなかったことにより生じた直接的、派生的、付随的または間接的損害(データの破損、営業上の利益の損失、業務の中断、営業情報の損失などによる損害を含む)については、通常もしくは特別の損害に拘わらず、たとえそのような損害の発生があることについて予め知らされた場合も、一切責任を負いません。

  7. お客様がアメリカ合衆国政府またはその関連機関である場合の制限
    U.S. GOVERNMENT RESTRICTED RIGHTS NOTICE:

    The Software is a "commercial item," as that term is defined at 48 C.F.R. 2.101 (Oct 1995), consisting of "commercial computer software" and "commercial computer software documentation," as such terms are used in 48 C.F.R. 12.212 (Sept 1995). Consistent with 48 C.F.R. 12.212 and 48 C.F.R. 227.7202-1 through 227.72024 (June 1995), all U.S. Government End Users shall acquire the Software with only those rights set forth herein.
    本条において、"the Software"という語は、本契約における「本ソフトウエア」を意味するものとします。

  8. 一般事項

    本契約は、日本法の適用を受け、日本法に基づいて解釈されるものとします。万一、この使用許諾契約に関連してお客様と弊社との間で紛争が生じた場合は、東京地方裁判所を専属的合意管轄裁判所とします。