RX-A3060 AVレシーバー 生産完了品
最新の3次元サラウンドフォーマット、「Dolby Atmos®」および「DTS:X™」対応デコーダーを搭載
ドルビーラボラトリーズ社が開発した「Dolby Atmos®(ドルビーアトモス)」やDTS社が開発した「DTS:X™(ディーティーエス エックス)」など、最新の3次元サラウンドフォーマットに対応したサラウンドデコーダーを搭載しました。個々の音を、頭上を含めた室内のどの位置にも定位または移動させ、3次元的な音響空間を自在に創り上げることのできるこの技術への対応により、最新映画で話題のリアルな包囲感や移動感を家庭のシアタールームで楽しめます。プレゼンススピーカーはフロントスピーカー上方壁に設置する「フロントハイト」、天井に設置する「オーバーヘッド」、「ドルビーイネーブルドスピーカー」の3パターンから選択でき、5.2.2ch、5.2.4ch、7.2.2ch、7.2.4ch*の4種類のスピーカー構成に対応します。
* 7.2.4ch再生を行うには2ch分の外部パワーアンプが必要です。
シネマDSP誕生30周年を機に開発した映画系新プログラム「Enhanced」
1986年発売のシネマDSP第1号機=DSP-1から数えて30周年となる今年、当社では3次元サラウンドフォーマットを含む最新コンテンツの音源移動に対する追従性や空間表現力をさらに高める新音場処理アルゴリズムを採用した次世代のシネマDSP音場プログラム「Enhanced」(エンハンスド)を開発し、「RX-A3060」に搭載しました。マルチトップスピーカー(多数のオーバーヘッドスピーカー)を備えた最新の映画館の音場を目指して開発した「Enhanced」は、後方のサラウンド音場だけでなく前方のプレゼンス音場も左右独立(ステレオ)化し、全方向への音源移動に追従した均一な音場創生を可能にする点が従来のプログラムにない特長です。これにより、最新フォーマットのオブジェクトを含むすべての音源に追従する自然な音場効果が得られ、映画制作者が意図するダイナミックな移動感や空間表現をもたらします。
シネマDSP HD³と3次元サラウンドフォーマットとの掛け合わせ再生を実現
フロント/リアプレゼンススピーカーを含む最大11.2chスピーカー構成と、通常のシネマDSPを大きく上回る圧倒的な情報密度を駆使して、音場の高さ方向を含む空間情報の完全再現を目指す3次元立体音場創生の最高峰であるシネマDSP HD³(エイチディ キュービック)。ヤマハオリジナルDSPデバイスを3基投入して処理能力を向上させた「RX-A3060」は、そのシネマDSP HD³サラウンドプログラムと3次元サラウンドフォーマット(Dolby Atmos®およびDTS:X™)との掛け合わせ再生をフラッグシップAVプリアンプ「CX-A5100」に引き続いて実現しました。搭載サラウンドプログラムは前述の「Enhanced」を含む計24種類で、既存の23プログラムについても、「9ch STEREO」を除く22プログラムすべてのアルゴリズムを「CX-A5100」と同仕様にアップデートし、3次元サラウンドを含む新旧のコンテンツ対応力をさらに強化しています。加えて、仮想のプレゼンススピーカーを空間上に生成することで、プレゼンススピーカーを設置しなくてもシネマDSP HD³再生をお楽しみいただけるバーチャル・プレゼンススピーカー機能とバーチャル・リアプレゼンススピーカー機能*も装備しています。
* Dolby Atmos®およびDTS:X™信号はバーチャル再生されません。また、バーチャル・リアプレゼンススピーカー機能はフロントプレゼンススピーカー接続時に限り有効です。
より明確な視聴環境改善効果をもたらすプレシジョンEQ採用の高精度「YPAO」
64bit演算によりイコライジング処理を高精度化したプレシジョンEQなど、フラッグシップAVプリアンプ「CX-A5100」で得た開発成果の一部を盛り込むことで音の品位をさらに高めた視聴環境最適化システム「YPAO」(Yamaha Parametric Room Acoustic Optimizer)を搭載しました。お使いになる部屋固有の初期反射音を積極的に制御して視聴環境を最適化する「YPAO-R.S.C.*」、その計測結果に基づいて再生時の周波数特性が音量に応じて聴感上フラットになるようにコントロールする「YPAO Volume」、設置した各スピーカーの距離と方角、プレゼンススピーカーの高さを自動計測することで音場空間を立体的に補正する「YPAO 3D測定」を含む総合的な測定・補正プロセスによって、ハイトスピーカーの位置や仕様、室内環境によってサラウンド効果が影響を受けやすい3次元サラウンド再生の課題を克服。64bit処理ならではの圧倒的なサウンドクオリティがそれぞれの補正能力を驚くほど自然に、しかも明確に引き出し、音の質的変化をほとんど感じさせない視聴環境改善効果をもたらします。
* R.S.C.= Reflected Sound Control
独自の機構設計ノウハウを集約したダブルボトム構造の制振・高剛性シャーシ
ヤマハが培ってきた機構設計のノウハウを集約し、理想の機械的強度と重量バランスを発揮する左右対称コンストラクション、H型クロスフレーム、ダブルボトム構造の制振・高剛性シャーシを採用しました。AVENTAGEの象徴というべきアンチレゾナンステクノロジー(Anti Resonance Technology)による〈5番目の脚〉と特製メタルレッグが、設置安定性を高めて筐体の共振を分散するとともに電源トランスの微細な振動をも抑制し、力強くフォーカスの合ったサウンドを再現します。
4回路分離のクリーンで強力なパワーサプライ部
磁束漏洩の少ないラップ構造を採用したカスタムメイドの大型電源トランスと18,000μFの大容量ブロックコンデンサーを2個投入した強力なパワーサプライ部は、オーディオ回路用、デジタル回路用、アナログ映像回路用、FLディスプレイ回路用をそれぞれ独立させてステージ間の相互干渉を防ぐ4回路分離型としました。給電経路を最短化してローインピーダンス化を徹底するとともに、音質に影響を与える磁場効果も給電レイアウトの工夫によりキャンセルすることで、音の瞬発力とリアリティを向上させています。
ディスクリート9chパワーアンプ、ESS社製32bit DAC、ウルトラロージッターPLLモード選択などAVENTAGE最高基準の高音質設計
左右対称レイアウトのフルディスクリート構成9chハイパワーアンプ、オーディオ入力部とD/Aコンバーター部の電位差を解消して微小信号の再生品位を高めるD.O.P.G.(DAC on Pure Ground)コンセプトなど、AVENTAGE最高基準の高音質設計を行いました。D/Aコンバーターには微小信号の再現性とS/N感に優れたESS社製32bit D/Aコンバーター「ES9016S」と「SABRE9006AS」を各1基ずつ投入しています。またデジタル音声入力の信号精度を高めるウルトラロージッターPLL回路にはジッター除去能力を3段階に変更できるモード選択機能を新設し、入力信号の品位に応じた最善のD/A変換精度が得られます。加えて、ローム社との共同開発による高精度電子ボリュームや、ルビコン社とのコラボレーションで専用に音質調整されたオリジナルPML(薄膜高分子積層)コンデンサーなどを駆使した入念な音質チューニングにより、ヤマハAVレシーバーの特長である「音の静寂性」と全帯域にわたる解像度をさらに高めました。
聴き慣れたオーディオソースに新たな魅力を与える「ハイレゾリューション・ミュージックエンハンサー」
非圧縮(CD、WAV、AIFF)および可逆圧縮(FLAC、Apple Lossless)音声を最大96kHz/24bit分解能まで拡張処理するハイレゾリューション・ミュージックエンハンサーを搭載しました。よりナチュラルな音質改善効果を目指した独自のアルゴリズムにより、CDなどの聴き慣れたオーディオソースに新たな魅力を与えます。
HDR、BT.2020、HDCP2.2、4K/60pパススルー&4Kアップスケーリングに対応したHDMI端子
最新の著作権保護技術であるHDCP2.2、次世代のUltra HD Blu-ray規格に規定されたHDR*¹映像伝送やBT.2020映像伝送、4K/60p 4:4:4映像信号*²のパススルー/4Kアップスケーリングに対応した8入力/2出力のHDMI端子*³を装備し、4K Ultra HDをはじめとするさまざまな映像信号を幅広くサポートします。さらに主要メーカー製テレビ/レコーダーとのリンク機能、お手持ちのテレビと本機とをHDMIケーブル1本で接続できるオーディオリターンチャンネル(ARC)、アドバンスドゾーンスイッチング対応HDMI出力などにも対応しています。
*¹ HDR(ハイダイナミックレンジ)映像伝送=従来よりも幅広い明暗のダイナミックレンジを持つ映像信号の伝送を可能にする技術のことで、4Kテレビや次世代のUltra HD Blu-ray、映像配信サービスなどでの導入が期待されています。
*² 4K/60p映像信号のサポートフォーマットはRGB、YCbCr4:4:4、YCbCr4:2:2、YCbCr4:2:0です。
*³ HDCP2.2およびYCbCr4:2:0以外の4K/60p映像信号に対応したHDMI端子は7入力/2出力です。
高精度ロージッタークロック内蔵の新世代ヤマハオリジナル・ネットワークモジュール
ネットワークオーディオの音質を左右するキーデバイスには、高精度ロージッタークロックを内蔵した新世代ヤマハオリジナル・ネットワークモジュールを搭載しました。DSDを含むハイレゾ音源の高品位再生を目指して開発されたこのデバイスは、ネットワーク/USB/Bluetooth®再生におけるジッターノイズの発生を大幅に低減し、さらなるS/N向上を達成。ハイレゾ音源特有のデリケートな音の違いも忠実に描き分けます。
DSD 5.6MHzダイレクト再生、AIFF/WAV/FLAC 192kHz/24bit、Apple Lossless96kHz/24bit再生をサポート
ネットワークオーディオ部はDSD 5.6MHzダイレクト再生、AIFF/WAV/FLAC 192kHz/24bit再生、Apple Lossless 96kHz/24bit再生をサポートします。ネットワーク上の音楽コンテンツを再生する際に気になる曲間の音の途切れを解消するギャップレス再生にも対応しています(DSDを除く)。
radikoプレミアム (エリアフリー聴取)にも対応したインターネットラジオ機能
日本国内の民放ラジオ局の放送番組をインターネット経由でストリーミング再生するradikoも聴けるインターネットラジオ機能を装備しました。お手持ちのスマートフォンやタブレットに「MusicCast CONTROLLER」アプリをインストールすることで、radiko(無料のエリア内聴取)およびradikoプレミアム(有料のエリアフリー聴取)に対応します。
※本サービスは事前の通知なく変更または中止される場合があります。
家庭内ネットワークへ無線LAN経由で接続できるWi-Fi内蔵型
家庭内ネットワークへ無線LAN経由で接続できるWi-Fi機能を内蔵し、LANケーブルを接続しなくても、ハイレゾ音源を含むネットワーク上の音楽コンテンツやインターネットラジオの再生、「AV CONTROLLER」アプリでの本機のワイヤレス操作を実現しました。さらに、スマートフォン/タブレット内の音楽コンテンツのワイヤレス再生(AirPlayを含む)や、「AV CONTROLLER」での操作などが無線LAN環境のない場所で手軽に行える「Wireless Direct」も内蔵しています。
※無線LANと有線LANとの同時接続はできません。Wi-Fiまたは有線LAN接続とWireless Direct接続との同時使用はできません。無線LANで接続できる距離は環境に依存します。
※インターネットラジオサービスは事前の通知なく変更または中止される場合があります。
スマートフォンなどからの音声をワイヤレス再生でき、また本機の音声を外部機器で再生可能なBluetooth®オーディオ機能を搭載
スマートフォンやタブレットなど、お手持ちのBluetoothⓇ対応機器の音声を本機でワイヤレス再生(受信)したり、本機の音声*をBluetoothⓇ対応ヘッドホンやスピーカーなどで聴ける(送信)、BluetoothⓇオーディオ機能を搭載しました。本機のBluetoothⓇ機能(受信)は高音質のAACフォーマットに対応し、さらに高音域の情報量や低音域の明瞭度が失われがちな圧縮音声を効果的に補正(下図参照)するBluetoothⓇ対応ミュージックエンハンサーとも相まって、より奥行きのあるクリアな音質を実現しています。
* AirPlayおよびDSDの音声はBluetooth®送信できません。
対応機器間での音楽コンテンツの配信・共有・リンク再生がひとつのアプリで行える「MusicCast®」に対応
家庭内に設置した複数のMusicCast対応音響機器の操作や、対応機器間での音楽コンテンツの共有などがひとつのアプリで行えるヤマハ独自の新機能「MusicCast®」(ミュージックキャスト)に対応しました。専用アプリケーション「MusicCast CONTROLLER」をお手持ちのスマートフォン/タブレットにインストールすれば、MusicCast対応機器と本機との間で音楽コンテンツの配信・共有・リンク(同期)再生を簡単に行うことができます。
再生環境に合わせた音質補正が可能な「ゾーンExtra Bass」と「ゾーンVolume EQ」
本機のゾーン再生機能には、元の音声信号の倍音成分を活用してコンパクトスピーカーの低音の量感を補強する「ゾーンExtra Bass*」と、低音域と高音域を音量に応じて補正することで小音量再生時にも自然なサウンドバランスをキープする「ゾーンVolume EQ*」のふたつの音質補正機能を装備しました。いずれも単独で、またはふたつを組み合わせて設定でき、コンパクトスピーカーの使用や小音量再生の機会が多い寝室やキッチンなどのサブルームでも、再生環境に合わせた最適な音質補正が可能です。
* HDMI出力でのゾーン機能には有効ではありません。
別室で映画の続きを観たり、お好みのオーディオソースが聴けるHDMI対応アドバンスドゾーンスイッチング
メインゾーンと同じ、または別のソースを選んで別室のHDMI対応テレビやホームシアターにHDMI伝送したり、HDMI入力以外のオーディオソース(デジタル/アナログ音声、ネットワーク音声、FM/AMラジオ)を別室に伝送できるアドバンスドゾーンスイッチングを装備しました。各ゾーンの切り換えは本体またはリモコンのボタンのほか、専用アプリ「AV CONTROLLER」でも操作できます。さらにゾーン2/3については、メインゾーンで聴いているソースと同じものを常に再生する「Main Zone Sync」入力にも新たに対応し、サブルーム側で入力切り替え操作をすることなくルーム間でのコンテンツ共有が可能になりました。
ディスクリート構成9chパワーアンプ、Extra Bassなどにより高音質を追求
定格出力200W/chのディスクリート構成9chパワーアンプ、バーブラウン192kHz/24bit D/Aコンバーターなどの高音質設計により、Blu-ray DiscのHDオーディオコンテンツやハイレゾ音源も忠実に再現。さらに、メイン(フロント)チャンネルにコンパクトスピーカーを使用する場合や、特にサブウーファーなしのシステム構成で有効なExtra Bass(エクストラベース)も搭載し、重低音の力感や躍動感をより手軽に味わえるようになりました。携帯端末内の音楽コンテンツや地デジ放送、ネットワーク対応テレビの動画コンテンツなどの圧縮音声をより魅力的に聴かせるミュージックエンハンサーも装備しています。
SCENE、ECOモードなど高性能を快適に使いこなせる便利な機能群
よく使う映像ソースや音場プログラムの組み合わせを簡単に呼び出したりテレビ/レコーダーを連動して起動*する4つの「SCENE(シーン)」ボタン(前面パネルおよびリモコン)を装備。多彩な機能をどなたにも快適に使いこなせます。実使用時の消費電力を約20%低減(当社実験値)して「ながら視聴」やBGMユースに効果を発揮する「ECO(エコ)モード」、さらにスタンバイスルー状態での待機時消費電力も最小限に抑え、気になる消費電力をトータルで低減しています。
*「SCENE」ボタンでの電源投入は、本機~対応テレビ間(レコーダー含む)をHDMI接続した場合に実現するものです。
AM難聴取・災害対策のためのFM補完放送を受信できるワイドFM/AMチューナー
都市部におけるAM放送の難聴取対策や災害対策などを目的に、旧アナログテレビ放送の放送帯域の一部(V-Low帯域)を利用して既存のAM放送をFM帯域で同時放送する「FM補完放送」が一部地域で開始されました。本機には、そのFM補完放送の放送帯域(90.1〜94.9MHz)を含む広範囲を受信できるワイドFM/AMチューナーを搭載。FM/AM合わせて40局のプリセット機能も装備し、ノイズや電波障害によりAM放送が受信しにくい地域でもAM局の放送番組をFM補完放送で快適に聴取できます*。
* FM補完放送は2014年末以降、日本国内各地のAM放送局の一部で運用が開始され、今後も順次拡大が見込まれています。運用開始時期や放送周波数、FM補完中継局の所在地などに関する詳細は各AM放送局にお問い合わせください。
その他の機能・特長
●お気に入りのインターネットラジオ局をストレスなく呼び出せるブックマーク&オートプレイ ●シアター空間に仮想のサラウンドバックスピーカーを生成するバーチャル・サラウンドバックスピーカー ●フロントバイアンプ駆動とフロントプレゼンススピーカーを併用できる新たなパワーアンプアサイン ●本機側で音量調節が可能なゾーン2プリアウト ●再生音量に応じてDSP効果を自動調整し、常に最適な臨場感が得られるA-DSP技術 ●入力ソースやボリューム位置に合わせてダイナミックレンジを自動調整し、小音量再生時にも明瞭なサウンドが楽しめるA-DRC技術 ●お手持ちのヘッドホンでサラウンド再生が楽しめるサイレントシネマ ●音声信号経路を最短化して入力ソースの音をありのままに再現するピュアダイレクトモード ●一定時間使用しないと自動的に電源がオフになり、電源の切り忘れを防止するオートスタンバイ(20分、2/4/8/12時間に設定可能) ●MMカートリッジ対応フォノ入力 ●高精細HDフォント&アイコンによるGUI画面を採用した多言語対応OSD(オンスクリーン・ディスプレイ) ●WPS(プッシュボタン/PINコード)またはiOS設定共有により無線LANを簡単設定
安心と信頼を証する5年間の長期製品保証
長期間にわたり安心してご愛用いただけるよう、お買い上げ日より満5年間のメーカー製品保証を-AVENTAGE-AVレシーバー「RX-A3060」に標準で付与いたしました。