解放感のある「音」を紡ぐ CDプレーヤー CD-S3000

CD-S3000

信号を高精度に読み取るリジットなコンストラクションと、DACの圧倒的
な情報量を活かすシンプルな回路設計――解放感のある「音」を紡ぐ

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SA-CDの高品質再生にも対応したオーディオ専用プレーヤー

SA-CDの高品質再生にも対応したオーディオ専用プレーヤー 背面の出力端子。情報ロスを極限まで低減 ESS SABRE32 REFERENCE DAC™ 採用 銅メッキケースに封入されたツイントロイダルトランス フルディスクリート構成&フルバランス動作のアナログ基板 DSDネイティブ再生に対応したUSB DAC機能を搭載 本体と同じ質感の扱いやすいリモコン 6mm厚のアルミトップパネルは制振性にも貢献 オプティマイズド・ハイプレシジョン・リジッドCDメカニズム メッシュドワイヤードライブによるトレイ開閉機構 取付レベルを高精度に調整するメタルブロックアンカー アナログ出力の品位を高めるピュアダイレクトモードを搭載 ヤマハピアノと同じ塗装・研磨技術のサイドウッド 音質最優先の左右対称配置コンストラクション

CD-S3000 解放感 --- 膨大な情報量を活かして「届く」音にする。

■機構設計

新開発オプティマイズド・ハイプレシジョン・リジッドCDメカニズム

ディスクからそこに刻まれた情報を精密に引きだすためには、高精度な信号読み取りと、優れた制振性の基となる剛性の確保が必要です。それを実現したのが、新開発のオプティマイズド・ハイプレシジョン・リジッドCDメカニズム。ヤマハオリジナルのローダーメカニズム、そして一体設計された高剛性シャーシがCDドライブ全体を支える構造となっており、外部からの振動の影響や回路基板へのディスク回転による振動の伝播を徹底して排除しています。ドライブメカニズムのシャーシ取り付け工程では、一台一台入念に水平の微調整が行われるとともに、フロントパネル開口部とディスクトレイのすり合わせが行われます。ドライブメカニズム全体を支えるメタルブロック製アンカーには、調整用のネジと固定用のネジが設けられており、調整機構を備えた二層構造を持つ前方のアンカーが、ローダーメカニズムの前後左右の水平基準およびディスクトレイとフロントパネルの開口部とのすり合わせを高精度に整えるとともに、固定用ネジによる強固な固定によって安定した回転や精度の高い信号読み取りを実現しています。

ドライブメカニズムを支えるメタルブロック製アンカー

ピックアップを駆動するサーボの負担が軽減されることで、サーボ電流の変化に伴う信号への影響も低減、ジッターの少ないクリーンな信号を読み出します。高速で回転するディスクから信号を読み取るピックアップや、ディスクを安定した状態で回転させるドライブメカのパーツも厳選し、CDトレイは剛性の高いアルミダイキャストを採用。高速回転するディスクやモーターとの共振による2次的な振動の発生を抑え、音声信号の読み取り精度の向上や静粛性にも貢献しています。また、高品位な再生音にふさわしい静かでスムーズなトレイ開閉動作を実現すべく、ローダーメカニズムで一般に使われるラック&ピニオン方式ではなく、メッシュドワイヤードライブを用いた独自の開閉方式を採用しました。メインシャーシにも、徹底した強度を追求。各部に補強を施すことでシャーシ自体の剛性を高めるとともに、外装に採用されている非磁性体であるアルミ材も、トップパネルで6㎜、フロントパネルで7㎜の厚さを確保、高剛性化に貢献しています。



メッシュドワイヤードライブを用いたトレイ開閉システム

外部の振動を遮断するレッグ部には、ヤマハオリジナルのメタルレッグを採用し制振性能を徹底。スパイクによる点設置とスパイクカバーによる面設置が選択でき、音の好み、あるいは組み合わせるラックに合わせてお使いいただけます。全体のコンストラクションを見てみると、回転体であるCDメカニズムをセンター、左側にデジタル電源および回路基板、右側にアナログ電源および回路基板を配置することにより、デジタル/アナログが独立した完全対称かつ理想的な重量バランスと、後述する電源供給・信号経路最短化を実現した音質最優先のコンストラクションとなっています。



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■回路設計

しなやかな低域、そして抜けの良い高域、緻密で高精細な音によるエモーショナルな表現力、
あるいは音の解放感の実現には、どうしても豊かな情報量が前提とならざるを得ません。
D/Aコンバーターには、この豊かな情報量を活かすべく、微小信号の再現性に優れた最新世代の
ESS社製32bit D/Aコンバーター「SABRE32 REFERENCE DAC™」(ES9018)を採用。
DAC専用のマスタークロックに高性能クロックを使用することで、外乱ジッターの影響が極めて少ない
D/A変換が可能なD/Aコンバーターです。

外部からジッターを加えた場合の音声への影響比較(※20kHz正弦波のデジタル音声信号に対して10mUIのジッターを重畳)

さらに、チップ内には8chのD/Aコンバーターを内蔵。左右それぞれ4chのD/Aコンバーターとして
ダブルディファレンシャル動作で使用することで、バランス構成のアナログ信号処理回路のための良質で
S/N比の優れた信号出力を可能にしています。

CD-S3000 IV変換イメージ

回路設計においては、いかにこの豊かな情報量を徹底して活かすか、いかに電源・信号ロスをなくすかが課題でした。
まず、デジタル/アナログ回路を電源から完全に独立させ、専用の電源トランスをそれぞれに搭載した
ツイン電源トランス方式を採用。デジタル部とアナログ部の干渉による音質劣化を解消し、
ノイズの少ない、クリアなアナログ音声の再現を可能にしています。
電源トランスにはロスが少ないトロイダルトランスを採用し、磁束漏洩や振動による影響を低減するため、
銅メッキケースに封入しました。

CD-S3000のブロックダイヤグラム

取付ベースには、素材の音色を吟味して真鍮を選定。制振性を高めディスクから読み出した信号への
影響を極力減少しています。
ローインピーダンス化のため電源・信号ラインは太く、短く、ダイレクトに。
トロイダルトランスから電源モジュールへのラインには可能な限り太いケーブルを使用した上、
真鍮製のネジで留め電力供給のロスを低減。

また、ブロックコンデンサーをデジタル/アナログ回路基板のそれぞれにダイレクトにマウントすることで
電源回路を一体化、電源平滑部やD/Aコンバーターへのダイレクトな電力供給を可能としました。
さらに、ヤマハ初の試みとして電源平滑部と音声回路を同一基板上に配置し、信号ロスを飛躍的に減少しました。
そして、基準グラウンドとなるボトムシャーシに銅メッキを施したこともローインピーダンス化に貢献しています。
D/Aコンバーター以降のアナログ部は、フルディスクリート構成となっているため、高いスルーレートが実現されました。
バランス出力はI/V変換回路をシンプルな1段構成で設計することで多段構成による情報ロスを飛躍的に低減し、
レスポンスを高めています。

トップビュー:デジタル/アナログを独立させた左右対称配置のコンストラクション

これらのD/Aコンバーター以降の回路はすべてバランス伝送であり、フローティング&バランス・パワーアンプである A-S3000とバランス接続することにより、トータルとして理想的な全段フルディスクリート構成&フルバランス伝送を 現実のものとすることができます。

また、アナログ出力での再生時、デジタル出力回路を停止するとともにインジケーターを消灯、 アナログ出力の品位を高めるピュアダイレクトモードを搭載しています。 ピュアダイレクトモードは、より音楽性豊かな再生音を出力可能で、CD-S3000/A-S3000トータルシステムとしての 完全バランス伝送の価値をより一層高めます。



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■USB DAC機能

優れたD/A変換や良質なバランス出力を幅広いコンテンツでお楽しみいただくため、PCのデジタル信号を
USB端子を通じてダイレクトに入力できるUSB DAC機能を搭載しました。
USB DAC機能用のICとしては、ヤマハオリジナルのUSBデバイスコントローラーIC「SSP2」を採用。
内部にマスタークロックを持ち、PC側のクロックとは同期させずに信号を伝送します。
ドライバソフトとしてはASIO2.3準拠のヤマハ・スタインバーグ製ドライバー
(for Windows 64bit/for Windows 32bit/for Mac OS)をご用意しました。
最大で192kHz/24bitのPCM再生のほか、DSDは最大5.6MHzのネイティブ再生(DoP方式)に対応
(5.6MHzの再生はfoobar2000のみで確認しております)。
USB DACの詳しい情報は以下をご確認ください。

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