HISTORY

ヤマハ・オーボエ40年の
開発の歴史

ヤマハ・オーボエは上管に樹脂製のインナーパイプを入れた「Duet+(デュエット・プラス)」モデルもオプションで選べます。「Duet+」の開発は2008年と随分早かったのですね。宮岡さんが手がけられたそうですが、アイデアはどのように生まれたのですか?

宮岡木製管楽器の割れの問題はずっと心を傷め、考え続けて来たことでした。グラナディラに勝る管体の素材が今のところ無いという現実のもとで、なにか現代的な解決法はないものかと。

「Duet+」仕様の上管。一番上は樹脂製のインナーパイプが挿入済みで音孔をまだ開けていないYOB-831L の上管。その下はインナーパイプが挿入され、音孔にも樹脂が埋め込まれた831Lの断面。一番下は831Lのように樹脂を管体に接着させるのではなく、樹脂を流し込んで作られるYOB-431Mの断面(樹脂部分を目立たせるため薄色の樹脂が使われている)。

グラナディラを生かした現代的な割れ
防止の解決法はないものかと……

「Duet+」 BRAND CONCEPT
ヤマハ独自の内径保護層による管体安定性の飛躍的向上
木製楽器の悩みの種である割れに対応し、かつ安定した吹奏品質を維持
Duet
「木材」と「樹脂」、「伝統」と「技術」の二重奏
+(プラス)
単なる組み合わせ以上の価値
◎(二重楕円)
新しい管体構造の断面斜視イメージ

<カスタム>本仕様の上管裏側にはDuet+ロゴの彫刻が施されています。

<スタンダート>本仕様の上管裏側にはDuet+ロゴが箔押しされています。

割れ防止だけではない
「Duet+」の大きな利点

宮岡いま「現代的」と言いましたが、実はファゴットでは百年以上前からエボナイトのインナーパイプが使われており、それをオーボエに適用してみたらどうだろうと思い付きました。管に息を吹き込むと、湿気で中の木が膨らみますが、とくに冬などは乾燥するために管の外側の木は縮む。外が縮んで中が膨らむと、力が逃げ場を求めて木は割れるわけです。だったら内側が吸湿しないようにすればいいと考えて、上管に樹脂製(エボナイト)のパイプを入れる構造を実用化しました。

上管の全部にパイプが入っているのですか?

宮岡はい、入り口から下端までです。途中まで入れているメーカーがありますが、それだと安定した樹脂部分と経年変形しやすい木部との境目に段差が出てしまうんです。下管と接続するジョイント部分は金属の筒を被せて補強してあります。

上管そのものを樹脂製にしてしまわなかったのですね?

宮岡はい、木製の特質を最大限残すよう「Duet+」管体ではエボナイト部分を体積にして2割弱に抑えています。じつは「割れ」以上に解決したかったのが、木の「反り」の問題なんです。マメ科のグラナディラはスギのように真っ直ぐ生えておらず、それを伐り出してシーズニング(乾燥)する過程でも不均一な歪みが増えていきます。旋盤で管体用に角材を丸く削っていくと、外側の材料が押さえ込んでいた力が解放されて、内側の材料がどうしても反ってくるんですね。
内径と外径の中心をぴったり合わせるために、ふらつき易い内径はどうしても先に加工せざるを得ないので……。これは木材の性質上、避けられません。しかし中に樹脂のパイプを入れれば、中がまっすぐな楽器を作ることが可能になる。湿気で変形せず、何年経っても精確なボアを保つ管体が得られるわけです。
更には、内面が吸湿・膨張しないため外面のメカやタンポ合わせまで安定する、という嬉しい誤算もありました。調整が何倍も長持ちする、と喜ばれたプレイヤーさんの楽器は確かに狂いが少なかった。

山本ヤマハのサイトに「Duet+」の工程を解説した動画があります。ぜひご覧になって下さい。

YOB-831の上管に挿入&接着されるエボナイトのインナーパイプ。左端にはジョイント補強筒、右端はリードレシーバー。エボナイトは切削加工が非常に難しいそうだ。

「Duet+」仕様のYOB-831 上管断面。写真では樹脂部分が分かりにくいが、上管の体積に占める樹脂の割合は非常に小さく、木の音質を保つことが出来る。

YOB-431の「Duet+」仕様はコストを抑えるため樹脂を管体に流し込んで作られる。管体に大きめのボアを開け(音孔もくり抜いておく)成形芯金を挿入し、木と成形芯金の間に樹脂を注入する。

音孔にも樹脂を埋め込んでいるんですね。

宮岡木材には葉へ水を運ぶ微細な導管が無数に通っていて、くり抜いた音孔の断面にそれが露出すると息漏れの原因になるんですね。タンポと接触するエッジ形状が木目の関係で切削加工時に荒れ易い点も、樹脂の埋込みで一度に解決できます。

樹脂のパイプを入れて木にぴったり接着させるのは簡単な技術ではないと思いますが。

山本とても手間がかかるのと、そもそもエボナイトという素材は非常に削りにくいんです。ゴムを加硫して硬くしたハードラバーなので、普通の刃物だと摩擦熱で刃がなまってしまいます。

「Duet+」は海外でも歓迎されていますか?

山本ヨーロッパ、中でもスペイン、イタリアでヤマハは多く使われているのですが、カスタムを購入される方はほぼ「Duet+」を選ばれます。

宮岡アメリカでもヤマハオーボエの半分以上が「Duet+」仕様ですね。

山本通常の木のモデルと音色の違いを聴き分けるのは難しいと思いますが、日本では木の温もりや響きのイメージを大事にしている方が多く「Duet+」を選ぶ人は海外ほどは多くありません。

宮岡吹奏感がややストレートに感じられて木のままの方が好きだ、という方もいらっしゃる。木の場合、寸法的な曖昧さが、偶然その人の好みに合うということがあります。だから私たちも両モデルを提供し続けているわけです。ヨーロッパで「Duet+」が好まれるのは、乾燥した土地柄ということもあるかも知れません。

山本それと、日本人ほど小まめに楽器を調整に出さないとも聞きますから、狂いにくい楽器の方が歓迎されるのかも。

宮岡「Duet+」の方がボアの真円度・真直度が理想的な形になっていますので、リード作りなどは圧倒的に楽になるんですけどね。

下位モデルのYOB-431/432にも「Duet+」仕様モデルがありますね。

宮岡カスタム仕様の「Duet+」(品番末尾にLが付く)の他に、スタンダード仕様の「Duet+」(同M)の2パターンがあります。インナーパイプを挿入して接着させるというカスタム仕様は、それなりにコストがかかるために量産にはあまり向かない。でも中級品のオーボエにも割れの問題はあり、中高生にとってはより深刻です。そこで何とかリーズナブルな値段で「Duet+」を実現できないかと考え、スタンダード仕様では樹脂のパイプを接着するのではなく、管の中に熱可塑性樹脂を流し込むやり方で作っています。
これも大掛かりな手法なのですが、プラスチックリコーダーを年間何百万本も作っているヤマハの成形技術のノウハウを注ぎ込みました

「Duet+」仕様のモデルは湿気で
変形せず何年経っても
精確なボアを保つ管体が得られる。

“デュエット・プラス”という名の
新発想

インナー・パイプ仕様

やや太く内側を加工した木部管体に、楽器の内面形状を持った薄肉パイプをはめ込み接着してあります。パイプに使われているエボナイト素材は管楽器との相性が抜群で、クラリネットやサクソフォンの高級マウスピースやファゴッ卜のインナー・パイプにも採用されています。ファコットのパイプ接着・加工ノウハウを生かし、木のぬくもりと安定性を両立させたオーボエの製作が可能になりました。

インナーパイプの断面図

インサート樹脂成形仕様

やや太く内側を加工した木部管体の内側とトーンホール部分へ溶融樹脂を流し込むという業界初の新技術により、コスト・パフォーマンスの高い究極の仕様が実現しました。管体に占める木部の比率は9 割もあり、外見は殆ど木の楽器そのものです。

インサート樹脂成型仕様

オーボエを作り始めるまでの話

こうした試作品を、設計図を元に手で形に仕上げる鈴木さんのお仕事では、何が一番大変な作業になりますか?

鈴木YOB-831(現行831Ⅱの前のモデル)の時は、音孔がそれまでと全く違うラッパのような形状なので(前号参照)、その形に仕上げるのがやっかいでしたね。設計者は出来ると思って図面に描くわけですけど、実際に木を削ると、木目との関係でささくれが起きたりめくれたりして、刃物の送りや回転スピードをどのくらいにすればきれいに削れるのかなどを計りながらやっていきます。普通に角張った音孔だとドリルで比較的簡単に開けられるんですけど、なにせラッパ状の形ですからね(笑)。それと、831の時は何種類もの音孔を試したいということで、トータルで何百回と穴開けを繰り返しました。

宮岡様々な音孔を比較する際は管体の個体差に惑わされやすいので、一つの管体で異なる形状の音孔をテスト出来るよう、ねじ込み式で音孔を交換できるようにしたんです。

鈴木ひたすら穴開け作業のくり返し。あれは大変だった(笑)。

宮岡すみません!(笑)

そんな時は吹きながら試すわけですよね。

宮岡はい、まずは自分で吹いてみて、というところからスタートします。

皆さんオーボエの経験は?

宮岡私のオーボエとの出会いは小4で、理工系大学のオケサークルで吹いていた頃から理想のオーボエを作りたいと思っていました。ヤマハに問い合わせて順路外の管楽器工場見学を申し込んだり、求められてもいない大学生活のレポートを毎月勝手に人事部へ送ったりしまして(笑)。

猛アピールですね。

宮岡エンジニアのバックグラウンドを持ちつつ、楽器や音楽への情熱を持った人間が働けるのはヤマハしかない、と思ったものですから。

山本僕は宮岡さんと同じ大学オケの後輩なんですが、当初それを知らず、楽器を作りたいと思っていろいろ調べたら、ヤマハに宮岡さんという先輩がいると。それでコンタクトをとってみたのが最初です。でも「道は険しいよ」といわれて(笑)。

鈴木毎月レポートを送らないと(笑)。

山本その話、入社後に知りました(笑)。

鈴木さんもオーボエを吹かれる?

鈴木私はオーボエではなくホルンを吹きます。なのに入社した時から木管一筋で来ました。試作工房では私の隣でホルンを作っていたのですが、いつもそっちばかりが気になって(笑)。

キーの組み立てまでやられるわけですね。

鈴木ゼロからすべてやります。

オーボエはクラリネットの
2倍強、部品点数が
多いだけの楽器なんだと
修理講習の時などによく話します
(宮岡氏)

キーの精度の高さにこだわる理由

オーボエのキーシステムは見るからに繊細で扱いが難しいように思います。

宮岡そうした先入観を持たれがちなので、修理研修で講義する時などは「クラリネットがきちんとできれば、オーボエは部品数が2倍ちょっと多いだけで何も怖がることはありません」と説き起こします。

でも、そんなに多いんですね!

鈴木フルオートで50個前後。クラリネットと違いカバードキーですから、それだけでもキーの数が多くなる。

宮岡楽器を触っていない時のキーは、原則としてバロックオーボエの指穴と同じ開き方をしている。指の間の「半音キー」は基本的に閉じていて、使う時だけ開けるのでメカが複雑になるんですね。フルオートのメカなどは機構として見ればサックスと一緒ですが、それをこの小さなスペースに載せるのが大変なんです。

山本バネの厚さや強さなどはクラリネットよりも繊細で、フルートやピッコロに近い。コルクタンポもオーボエ独特です。

ヤマハオーボエのキーの特徴は?

宮岡圧倒的な精度の高さですね。

山本他社製品には、キーを交換しようとしても、曲げて削ってを繰り返さないとはまらない場合があります。ヤマハはオーボエに限らずサービスパーツが「プラモデル感覚」で組めるのが売りとなっています。

宮岡キーのシャフト(軸、芯金)とパイプの隙間を百分の1、千分の5㎜位まで追い込んで作っています。摩擦が起きないギリギリの隙間。タンポが付くキーにガタがあると、タンポと音孔とがズレてしまいます。タンポ合わせはそれこそ百分の1㎜単位の世界ですが、それを可能にするためにはキーの精度が必要になる。見えない部分ですが、そこにはこだわっています。それと、木は伸縮しますから、パイプの長手方向の動きは、逆に百分の数㎜隙間を空けておかないと、木が縮んだ時にキーがキーポスト(鍵柱)に挟まって動かなくなります。また、長いキーのシャフトは反りによって摩擦が起きないようにするのも大変ですね。ちょっとネジをきつく締めただけで動きが鈍くなったりしますから。

鈴木オーボエの主列のキーでは、1本の芯金が5個の鍵柱を通るので、その全ての穴が一直線上に正確に並んでいないといけません。でないと動かない楽器になってしまう。パイプと芯金のクリアランスを極限まで追い込んでいるので、これを整えるのも大変です。

リードレシーバー(ソケット)の試作も数多く重ねた。材質をいろいろ試した結果、無垢の洋白材が一番良いというシンプルな結果に落ち着いたという。

音程の良さと、軽く心地良い
吹奏感などはヤマハは初期のモデルで
すでに達成している

ベル、リードレシーバーと
ボアについて

ベルについてもお聞きします。「H-Limited」の開発は、広田(智之)さんが持ち込んだベルがきっかけになったという話でしたが、ベルは大切なパーツですよね。

山本ベルは全体の音色はもちろんですが、第2オクターブより上の音にも影響します。リングのありなしでも変わる。

現行の831Ⅱにはリングがありませんね。

山本試作では付けてみたりしましたが、「重くなる」という評価になりました。

831Ⅱのベル端はやや平らになってます。

山本この開口部のエッジを尖らせると音離れが良すぎて扱い難くなってしまうので、平らにすることにしました。

リードレシーバー(ソケット)もいろいろ試作されたのですか?

山本ええ、「H-Limited」に搭載した金無垢材は通常モデルにはコスト面で採用できませんから、ソケットの重量に着目して管体の外側に飛び出る部分を厚くするなどして金材の特性に近づけました。

レシーバーの金属の素材は?

山本それもいろいろ試しました。結論としては「普通でいいね」でした。つまり、洋白の無垢のままが良いと。前のモデル(831)では洋白に銀メッキを掛けていますが、831Ⅱとの相性では「やや音が詰まった感じになる」んですね。この開発を通して入口付近が楽器に絶大な影響を与えることを強く実感しました。

ボアは現行モデルに至るまで変遷を重ねたのですか?

山本ボアは基本的に変わっていません。メインをしっかり定めた上で音孔のスタイルやベルなどを研究し、音色を整えて来たという流れです。
ヤマハオーボエの場合、楽に吹いて音程がきちんと整うという点や、軽くて心地良い吹奏感などは、初期のモデルですでに達成してしまっているんです。でも、そのセッティングだと音色重視の方々には物足りなさがあるとのことで、温かくて艶やかな音も出るように改良したのが現行の831Ⅱになります。結果として、国の内外で高い評価を頂けたのは嬉しい限りです。

宮岡ヤマハは楽器に変なクセがなく、プレイヤーが好きな音の色に染められる、という点が一番評価されていますね。

音程面など幼い初級者に優しい設計とした海外向けABS樹脂製モデルもある。

音程と音色のパズルを解く難しさ

音程と音色は、ある意味、表裏一体のところがありますよね。

山本両者は直結しますね。音程によって音波が変わり、それがイコール「音色」となりますから。

宮岡木管楽器はまさにパズルのようなもので、指を全部ふさげばパイプ通りの音が出ますが、指を開けていくと、有効な管の長さがどんどん短くなる一方で、それより下流側にぶら下がっている管体や音孔が音に影響を与えていきます。例えば、管内余波の波長に応じてちょうど抜けて欲しい所に開いた音孔がないと、倍音が欠けたり音程のツボがなくなったりする。不用意に音孔の径を変えたり位置を移動したりすると、思わぬ副作用に遭います。と言いながら、実は音程だけ良い楽器なら作るのはいくらでも可能なんですよ。

あ、そうなんですか!?

宮岡音色が多少でこぼこになってもよければ、半日もかければ音程をきちんと並べることは可能です。音程で苦労しないように特化した初級者向けのABS樹脂製モデルを、ヤマハは海外向けに作っていまして、アメリカを中心に学校などへのレンタル用楽器として重宝がられています。

先ほど山本さんが「音色を整える」とおっしゃいましたが、望む音色を得るためにはどんな作業をされるのですか。

宮岡音色にもこのパズルは当てはまるのですが、これには音孔のアンダーカットやアッパーカットの調整を中心に対応します。私はこれをチェンバロ製作用語にあやかって「ヴォイシング」と呼んでいます。
他社さんのオーボエの中には、音色を並べるのが大変なものも実は少なくないのですが、ヤマハの現行モデル(831Ⅱ)では、私が考案した曲線のトーンホールと、従来の角張ったトーンホールをベースにして彼(山本氏)がさらにリファインを重ね、さらに均一な音色が得られるようにしてくれました。

そうした科学的な知見や裏付けが蓄積されると、プレイヤーの主観に振り回されないようになる?

宮岡いえ、そうした領域にまではなかなか行きませんね(笑)。

山本オーボエは特に難しいと思います。タンポの開き具合がわずかに変わるだけで、途端に音程や音色が変わったりしますから。プレイヤーさんから一つ要望が出されたとき、タンポ調整で可能なのか、音孔を変えた方がいいのか、あるいは中まで変えるべきか、そこには無限の可能性があります。宮岡さんはいつも「複雑なパズルを解くのは楽器設計の醍醐味だ」と言うんですけど、その答えはすぐには見つからない。逆にプレイヤーさんの方から、「こうやって吹いてみたら問題がなくなった」と、僕らが思ってもいなかった答えをいただくこともありますね。

宮岡プレイヤーさんがその時々で取り組んでいるレパートリーによって問題や要望が更新されることも多く、楽器の開発では初期の「バグ出し」に時間がかかったりもします。
「楽器設計の難しさは、計算だけでは最適解を出せないところ」と前に申し上げましたが(前号)、いずれにしても、プレイヤーさんの要望を咀嚼して、本当の問題のありかを見抜く洞察力を身に付けることが我々にはとても大事になりますね。

いろいろ興味深いお話をありがとうございました。ヤマハオーボエのさらなる発展を祈っています。

左から鈴木さん、山本さん、宮岡さん。鈴木さんはヤマハ吹奏楽団でホルンを吹き、山本さんは中学生時代、宮岡さんは小学生の時からオーボエに親しんでいる。

宮岡さんはいつも「複雑なパズルを
解くのは楽器設計の醍醐味だ」と
言うんですけど、
その答えはすぐには見つからない
(山本氏)

この記事は※2022年9月・10月に管楽器の専門月刊誌「PIPERS」に連載されたものです。
※2023年4月~休刊