DX7II-D 生産完了品
世界のトップステージでの使用率1位の実績を背景に、FM音源の無限の可能性を究極まで追求。シンセサイザーの王道を独走する2チャンネル・モデルDX7IID・FD、シングルチャンネル・モデルDX7Sを紹介しましょう。演奏はパフォーマンスメモリーを使うコンセプト。「パフォーマンス」は、新ボイスパラメーターやコントローラー設定を含む膨大なデータから構成される「ボイス」に、様々な演奏用の設定を加えてプログラムするもの。サウンドの品位の高さ、リアリティ、厚みは、比較を峻絶。さらにDX7IIでは、2つのボイスの組合せなどもメモリー。デュアルモード(8音ポリ)では、音の厚みや完成度をさらに徹底追求。スプリットプレイもOKです。
キーボードプレイの原点は、何よりタッチ。時代感覚にフィットする弾き応えの鍵盤と、音源部直結のベロシティセンシティビティで、世界のプロから絶対の支持を集めるDXのタッチが、一層ワイドな表現能力を身につけました。イニシャルタッチでは、音色変化を伴うナチュラルな強弱表現はもちろん、ピッチEGも制御可能。アフタータッチでも、音量・音色・モジュレーションに加えて、ベンディングすら操縦できます。加えて、プレイモード制御にコンティニュアス・スライダーCS1・2が登場。2つのボイスエディット・パラメーターを選んでアサイン。インスピレーションのままに音色を変化させたり、LFOの調整などが行えます。ホイール、ペダル機能も充実。
新ボイスパラメーターの最右翼は、マニアックな音づくりのためのフラクショナル・レベル・スケーリング。FM音源の要=アウトプットレベルを、3キーずつ0~255の緻密さで設定可能。全音域にわたる音色や音量のバランスから、自然楽器の音域による音色の違いの再現、さらに3キーごとに全く違う音色にプログラムすることもできます。また、ボディのあるぶ厚いサウンドを、全帯域でナチュラルに表現できるのも、DX7II・7Sならでは。ユニゾンモードでは、1キーで4音がパワフルに発音するだけでなく、4音間のデチューンが微妙な広がり間をプラス。さらに、変調の位相をずらしてアンサンブル感を生み出すLFOのマルチモード、コードプレイでランダムなコーラス感がえられるランダムピッチなど、ヒューマンな不確定性要素も、デジタル技術でスペック化しました。
DX7IIのパフォーマンスパラメーターには、コンテンポラリーなクリエイターを唸らせる、ステレオパン・コントロールも装備。音像移動だけでなく、2ボイスの音量バランスも制御可能。ベロシティ/LFO/ノートナンバー/専用8パラメーターEGの4つのコントロール方法を駆使してオーディエンスを圧倒して下さい。アクティブな空間表現力も、DX7IIのアドバンテージなのです。
この機能だけでも鍵盤楽器の革命と呼ばれるスーパーファンクションが、マイクロチューニング。1オクターブを振動数比で12等分するのが、一般的な平均律。これにとらわれることなく、ハーモニーの美、特定の調整がもつ固有の響き、転調の鮮やかさなど、未聞の音世界を所有できるのです。さらに、エスニックな民族音階やアヴァンギャルドな作曲にも応用して下さい。代表的音律を11種類プリセット。オリジナル音律は本体に2種類メモリー。
世界のMIDIムーブメントの中軸機種にふさわしいフレキシブルな対応力もフィーチャーです。例えば、プログラムチェンジやコントロール番号はアサイナブル。TXシリーズとの緊密な連携プレイや、QXシリーズからのシーケンス・ボイスエディットなど、刺激的な可能性をもりこみました。加えて、鍵盤と音源部のセパレート化も可能。フリーなシステムアップ・プランを約束します。