MRX7-D
集会室、講堂、会議室におけるDan Duganオートマチックミキサー活用例
複数のマイクが同時使用される会議室のような場所においては、MRX7-Dに搭載されたDan Duganオートマチックミキサー機能が有効です。 この機能は、音声入力のあるマイクのゲインを自動的に上げ、入力のないマイクのゲインを絞ります。さらに、トータルのゲインを一定にするよう自動で各入力のゲイン調整を行うため、ハウリングマージンが一定に保たれます。そのため、不意に起こるハウリングの危険性を低減し、拡声音と周囲雑音とのS/N比も飛躍的に向上するため、安全で明瞭な拡声が行える環境構築が可能です。
遠隔会議室におけるアコースティックエコーキャンセラー活用例
離れた拠点間で会議を行うための遠隔会議システムにおいて、 相手側の部屋で拡声された自身の音声が、相手部屋のマイクに入力されることで自身の声にエコーがかかって聞こえ、互いの会話音声の明瞭度が悪くなる現象が発生することがあります。 そのようなエコーの除去にはアコースティックエコーキャンセラー(AEC)機能が有効です。 MRX7-Dは、AEC機能とその他のさまざまな機能を同時に使用することが可能です。会議室の音響設備として必要な機能を搭載し、さらに明瞭な遠隔会議システム構築に必要な機能も備えています。
会議室におけるスピーチプライバシー活用例
貸し会議室や役員会議室といった、会議内容が部屋外に漏れ聞こえることに対して対処が必要な場合、MRX7-D搭載のスピーチプライバシー機能が効果を発揮します。 ヤマハ独自開発の「情報マスキング音」を必要な場所へ出力することにより、漏れ聞こえる会話音声を言葉として認識しづらくカモフラージュすることができます。 隣り合う会議室では室内にマスキング音を出力することで、お互いの会議内容に集中することができます。また、隣接した廊下に出力することで、会話内容を外から聞かれることへの対策が可能です。 BGMが使用可能な環境においては、マスキング音と同時に音楽や環境音を再生することでよりマスキング効果を高めることが可能であり、音空間の快適さと機密性を保った環境を構築できます。
ホール、劇場など大型施設におけるオーディオネットワークDante活用例
MRX7-DはオーディオネットワークDanteに標準で対応し、64ch入出力可能な専用端子を持っています。 劇場などの館内に併設されたキッズルームや多目的室、ホワイエ用途のMRX7-Dとメインホールの音響設備をDanteを使って結び、用途に応じた音声の分配、拡声のためのシステムを構築可能です。
各部屋ごとの音声レベルコントロール、必要箇所に応じた音声ルーティングのプリセット、館内放送のページング入力など、音声が必要なゾーンが複数存在する環境において有効な機能を多数搭載しています。
ProVisionaireシリーズを使った遠隔での一括制御や監視、AMXやCrestronといった外部制御機器にも対応し、大規模設備の運用・管理においてもMRX7-Dは万全の機能を備えます。