カリキュレーションソフトウェア「CISSCA(シスカ)」

CISSCA(シスカ)は、スピーカーを設置する部屋の大きさや用途、スピーカーの種類や配置パターンなどの条件を入力することで、その条件に最適なスピーカーの台数を素早く見積もることができ、見積もり結果の実効音圧値を確認できるカリキュレーションソフトウェアです。

- プロジェクトに必要なスピーカーの台数の素早い見積もり

- 簡単なセットアップと操作

- スムーズなシステム提案に便利なレポート出力機能

* より詳細な設定を行う場合は、ヤマハ音響シミュレーションソフトウェア「Y-S3」をご使用ください。

Supported Speakers(V3.1)

シーリングスピーカー VXC4, VXC6, VXC8, VXC2F, VXC3F, VXC5F, S5*, NS-IC400*, NS-IC600*, NS-IC800*, VC4*, VC6*, VC8*, VC4N, VC6N, VC8N
サーフェスマウントスピーカー VXS5, VXS8, VXS3F, VXS3FT, VXS1ML, VS4, VS6, S15*, S55*, NS-AW392*, NS-AW592*, NS-AW992*
サブウーファー VXS10S, VXS10ST, VXS3S, VXC8S

* 一部地域では取り扱いしておりません。

使い方

設定方法

部屋情報

スピーカー品番

スピーカー台数算出

音圧計算結果

レポート出力

<AUTO mode>

AUTO modeでは簡単に素早くスピーカーの台数を算出できます。スピーカーはシーリングスピーカーVXC4で固定です。

STEP1: 部屋のサイズと天井高、実際に音を聞く人の耳の高さを入力します。部屋の図面等の画像を画面右側の図に取り込む事もできます。

STEP2: スピーカーの密度(Dense/Standard)を選択します。

STEP3: アプリケーション(BGM/Speech) を選択し 、 受音点での必要な最大音圧レベルを設定します。

STEP4: 設定情報を確認します。スピーカーの追加、削除、位置の調整も可能です。

STEP5: 音圧計算結果を確認します。「REPORT」をクリックすると結果がPDFまたはJPGにて出力できます。

<ADVANCED mode>

ADVANCED modeでは使用環境に合わせてよりフレキシブルに詳細な設定で、素早く最適なスピーカーの台数を算出できます。スピーカーの種類は、サーフェスマウントスピーカー、シーリングスピーカー、サブウーファーが選択できます。

STEP1: 部屋のサイズと天井高、実際に音を聞く人の耳の高さを入力します。部屋の図面等の画像を画面右側の図に取り込む事もできます。

STEP2: スピーカーの品番を選択します。

STEP3: アプリケーションと受音点での必要な最大音圧レベルを選択します。

STEP4: スピーカーの設置方法を選択します。

STEP5: 設定情報を確認します。スピーカーの追加、削除、位置の調整も可能です。

STEP6: 音圧計算結果を確認します。「REPORT」をクリックすると結果がPDFまたはJPGにて出力できます。

スピーカーシステムの設計ポイント

スピーカーシステムの設計では、受音面での音圧レベルの均一化が重要となります。以下は、システムを設計する際に配慮したいポイントです。

シーリングスピーカー

シーリングスピーカー

シーリングスピーカーのスペック表に記載されている公称指向角度は、実効指向角度とは異なるので注意が必要です。公称指向角度は、軸上の音圧レベルより6dBSPL音圧が小さくなった時の開き角を示します。 実効指向角度は、受音面に対する角度であり、受音面上の基準点から6dBSPL下がる点をプロットすることで定義されます。スピーカーの実効指向角度は、公称指向角度の約70%~80%です。CISSCAの計算の考え方は、スピーカーの実効指向角度をベースにしています。

シーリングスピーカーの配置パターン

Maximum Overlap Minimum Overlap Edge-to-Edge 1.4 x Edge-to-Edge 2.0 x Edge-to-Edge
一方のスピーカーの6dBSPL落ちのポイントと、他方のスピーカーの軸を合わせる方法です。スピーカーの台数が多くなるため、高い音圧が求められるアプリケーションに適しています。 Edge-to-Edgeのスピーカーの配置では、カバーエリアにすき間ができてしまいます。Minimum Overlapは、このすき間をなくすことを目的とした配置方法です。 6dB SPL落ちのカバーエリア同士を合わせる配置方法です。ヤマハが推奨する最もスタンダードなレイアウトのひとつです。CISSCAで見積もることのできるヤマハスピーカーの能力を最大限に発揮することができます。 Edge-to-Edgeの1.4倍のスピーカー距離を取って配置する方法です。ヤマハが推奨するレイアウトのうちで、Edge-to-Edgeよりもエコノミーな配置で、必要なスピーカーの台数を減らすことができます。 Edge-to-Edgeの2倍のスピーカー距離を取って配置する方法です。最もエコノミーなレイアウトですが、音圧にムラが生じやすくなります。

サーフェスマウントスピーカー

サーフェスマウントスピーカー

ホーンを搭載したスピーカーは、軸を遠くのターゲット(顧客)の頭に向けることで均一な音圧レベル分布を得やすくなります。これは、指向角度の定義と関係があり、軸を最後列に向けることで、距離減衰による音圧レベルの減衰と、ホーンの軸外指向特性による音圧レベルの損失が相殺されます。CISSCAではサーフェスマウントスピーカーの上下の角度(Tilt)を細かく調整できるので、より柔軟な設計が可能です。

名称 日本語 英語
CISSCA V3.1 User's Manual [1.3MB]
CISSCA V3.1 ユーザーズマニュアル [1.3MB] [1.3MB]
名称 OS サイズ 最終更新日
CISSCA V3.1 for Win 11/10 Win 48.8MB 2023-03-02

ヤマハ商業空間用サウンドシステム

製品の色は実際の色と若干異なる場合があります。