近代・現代の音楽

 

音楽史について学ぶ

近代・現代の音楽

19世紀後半から20世紀へ

18世紀末のフランス革命によって生れた自由と平等の精神は、各国の市民階級の中に深く浸透し、ウィーン体制に対する彼らの抵抗には根強いものがありました。革命の震源地であるフランスではもちろん、そのほかの諸国においても、政治的な変動や社会体制の変化が相次いで起こり、ヨーロッパだけでなく、世界全体がそれによって揺り動かされるようになっていきます。その激変する社会情勢は、そのまま世紀の後半にまでもちこされ、やがて、20世紀前半における2度の大戦を招くに至ります。
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国民主義の作曲家たち

ロシアの国民主義音楽を最初に創造したのは、歌劇《イヴァン・スサーニン》や《ルスランとリュドミーラ》などで知られるグリンカ(M. I. Glinka, 1804-57)です。彼に続いたのがダルゴムイシスキー(A. S. Dargomizhsky, 1813-69)で、そのあとにロシア五人組の人たちが現れてきます。
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その後のドイツ、オーストリアとフランス

国民主義音楽は19世紀後半に、国家的にも音楽的にもやや立ち遅れていた諸国において、特に顕著な隆盛を見せましたが、従来からの音楽国にあっても、多かれ少なかれ、国民的な音楽を書くという考えが生れてきます。
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その他の国では

スペインには、組曲《イベリア》で知られるアルベニス(I. Albéniz, 1860-1909)や、《ゴイエスカス》が有名なグラナドス(E. Granados, 1867-1916)が登場します。いずれも、スペインの民族的な色彩をフランス音楽からの影響である印象主義的な技法で包む作風が特徴で、その表現においては近代的であるものの、内容的には国民主義的であるといえます。この2人より1世代ぐらいあとのファリャ(M. de. Falla, 1876-1946)は、バレエ音楽《恋の魔術師》や《三角帽子》がよく知られており、多分に民族的な色彩を見せながらも、きわめて近代的な作風が特色です。
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20世紀音楽の流れ──その作曲家たち

20世紀の音楽はドビュッシー(C. A. Debussy, 1862-1918)の印象主義音楽とともに始まるといえます。彼がパリ音楽院に入学したのが1873年、そこでローマ大賞を受賞したのが11年後の 1884年。そして、印象主義の最初の作品ともいわれる《牧神の午後への前奏曲》を書いたのが1894年のことです。とすれば、20世紀の音楽ともいうべき、それまでの伝統的な書きかたと異なった音楽の始まりを、その時期とみなすこともできるでしょう。
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