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:清塚 信也 氏(Kiyozuka Shinya) "5つ$quot;の質問

Profile

pianist 清塚 信也

pianist
清塚 信也
5歳よりクラシックピアノの英才教育を受ける。中村紘子氏、加藤伸佳氏、セルゲイ・ドレンスキー氏に師事。桐朋女子高等学校音楽科(共学)を首席で卒業。1996年、第50回全日本学生音楽コンクール全国大会中学校の部第1位。2000年、第1回ショパン国際ピアノコンクール in ASIA 第1位、2004年、第1回イタリアピアノコンコルソ金賞、2005年、日本ショパン協会主催ショパンピアノコンクール第1位など、国内外のコンクールで数々の賞を受賞。人気ドラマ「のだめカンタービレ」にて玉木宏氏演じる「千秋真一」、映画「神童」では松山ケンイチ氏演じる「ワオ」の吹き替え演奏を担当し、脚光を浴びる。知識とユーモアを交えた話術と繊細かつダイナミックな演奏で全国の聴衆を魅了し続け、年間約120本の演奏活動を展開。 TV番組「ジョブチューン」「ビーバップ! ハイヒール」「たけしの誰でもピカソ」「みゅーじん<音遊人>」や「朝日新聞<ひと>欄」等で取り上げられるなどメディアの関心も高い。今までにポーランド国立放送交響楽団、ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団、モスクワ・フィルハーモニー交響楽団、ザグレブ・ソロイスツ、東京都交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、神奈川フィルハーモニー管弦楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、山形交響楽団と協演。舞台「ジョルジュ」への出演(村井国夫、音無美紀子、竹下景子、鳳蘭、渡辺美佐子、真那胡敬二の各氏との共演)、華道家假屋崎省吾氏や書道家武田双雲氏とのコラボ公演、中島美嘉「SONG FOR A WISH」編曲&ピアノ演奏、映画「うつし世の静寂に」音楽監督、広島東洋カープ「栗原健太選手」バッターボックス登場曲の演奏&作曲、NHK大河ドラマ龍馬伝「龍馬伝紀行」テーマ曲演奏、NHK教育テレビ「ミューズの微笑み~ときめき美術館」へのナビゲーター役での出演、「NHK歌謡コンサート」「FNS歌謡祭」「僕らの音楽」「ミュージックフェア」等の音楽番組での有名アーティストとの共演、映画「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」「ベルセルク/黄金時代篇III 降臨」などのサウンドトラック演奏など、次々と新たなるフィールドへの挑戦を続け、常に話題と注目を集めている。「ぐっすり眠れるピアノ」「Charge Up」など8枚のCD、書籍、教則本、楽譜集などを発表するほか、「プレバト!!」「踊る! さんま御殿」「中居正広のミになる図書館」などのバラエティ番組出演、エッセイ連載、レギュラーラジオ番組「清塚信也ピアノラウンジ(全国5局ネット)」のパーソナリティなど、マルチピアニストとして縦横無尽に活躍。2013年1月全国公開の映画『さよならドビュッシー』で岬洋介役として俳優デビュー。2014年2月に初のライブDVD『清塚信也☆THE LIVE』を発売。2014年9月、朋友「髙井羅人」と連弾ユニットを結成し、アルバム『KIYOZUKA☆LAND(キヨヅカランド)』(CD+DVD)を発売!2015年公開予定の映画『ポプラの秋』(主演:本田望結)では、医師役での出演のほかに音楽(作曲&演奏)を担当。
※上記は2014年11月14日に掲載した情報です

Q1.影響を受けたアーティストは?

 実際に指導を受けた方では中村紘子さんです。ジャズだと、ミシェル・カミロとか、ビル・エヴァンス、ピーターソン、キースジャレットとか、一人には絞りきれません。けれど傾倒しているわけでなく、あくまでも彼らが手がけた演奏に好きなものがあるということです。僕には子どもの頃から、自分の表現というのが、しっかりとあって、例えばベートーヴェンソナタの楽譜を見るだけで、こう弾きたい、仕上げたいというはっきりとした理想があったので、ほかの方の演奏を参考にすることはありません。

Q2.ヤマハのピアノへのイメージは?

 一言でいうと流行。
時代に乗っていて、最先端にあるという印象です。

Q3.ご自身にとってピアノという楽器の存在は?

 音楽に対して、自分の表現をするための道具。それ以上でもそれ以下でもありません。歴史を遡ると、ピアノがピアノとして扱われたことはほぼないといえます。あるとしたらショパンの時代くらいですね。元来ピアノは、伴奏だったり、オーケストラのスケッチとして交響曲を書くための下書きするためのものだったりしました。ベートーヴェンのソナタ一つとっても、ピアノとして弾ける箇所はほとんどありません。意外とピアノってあるようでなかった表現が多いと思います。

Q4.印象に残っているライブハウスやコンサートホールは?

 紀尾井町ホールです。
器楽的にいえば、広さとしてもいいと思います。
みなとみらいホールは、そのロケーションが好きです。コンサートって、会場に向かうまでのプロセスが大事ですよね。最近は、ブルーノートやビルボードで弾く機会があり、とてもいいと思いました。こうしたライブハウスはブランディングがしっかりしていて、料理や飲み物にもこだわっているところがいいと思います。自分の世界観を全面的に出すには最適です。

Q5.ピアノを楽しむ方へのメッセージを

 楽しむくらいではプロにはなれません(笑)。
僕がピアノをやっていていちばん快感に思うことは、達成感を感じられるときです。弾けたとか、暗譜できたとか。そうした達成感を味わうためには、膨大な努力が必要です。多少辛い思いかもしれませんが、たとえ趣味でやっている人だとしても、その苦労を買って出るくらいのつもりでやって欲しいです。最近はスマホなどの便利なものが増えて、ユーザーにいかにして苦労をかけないで楽しませるかという時代を迎えました。けれど音楽は原始的な遊びです。苦労のない時代だからこそ達成感が得られ、原始的なよさを楽しむことができるのです。本を読むのも同じです。苦労を経てこそ達成感が得られるのです。