QL5 Firmware V3.11-2 (旧バージョン)

Danteファームウェアを「3.8.32.1-3.5.33.8-1.2.7」に変更しました。この変更は、一部部品の生産終了に伴うDanteモジュールのハードウェア変更への対応です。前バージョン「3.8.0.24-3.5.1.8-1.2.2」とDante機能は同一で、Rシリーズ本体のファームウェアには変更ありません。そのため既にV3.11をご使用中のお客様はアップデート不要です。また、Danteファームウェア「3.8.0.24-3.5.1.8-1.2.2」と「3.8.32.1-3.5.33.8-1.2.7」の製品は一緒に使用できます。詳細は各機器のバージョン互換表をご参照ください。

このファイルはQL5/QL1をV3.11にアップデートする場合に使用します。下記をご一読いただきアップデートを行なってください。

アップデートについての注意点

  • "ql*_firm311-2.zip " (*は機種番号)を使用してアップデートしてください。
  • 「MQLP3_11.PGM」ファイルをUSBメモリーのルートディレクトリにコピーして、アップデートガイドに従って作業を行なってください。
  • Danteファームウェアのアップデートも必要です。DanteファームウェアもUSBメモリーでアップデートできます。この方法では、「MQLP3_11.PGM」ファイルと併せて一度にアップデートできます。

*注意*

  • ファイルをコピーする前に、USB メモリーのルートディレクトリに拡張子.PGM と.BIN のファイルがすでにある場合は、すべて削除してください。V3.0まではCLシリーズとQLシリーズは、同一ファイル名(*「C-MD1.BIN」)の異なるファイルを使用してアップデートしていました。そのため誤った「C-MD1.BIN」ファイルがルートディレクトリに入ったままアップデートを行なうと、TOUCH AND TURNノブが操作できなくなります。復帰するには、QLダウンロードファイルのディレクトリ(\ql*_firm311\NAME SUB(*は機種番号))にある「QL-MD103.BIN」ファイルをUSBメモリーのルートディレクトリにコピーして、アップデートガイドに従って作業を行なってください。
  • USBメモリーを使ったDanteファームウェアのアップデートは20分程度かかります。

Danteネットワーク内では、ネットワークスイッチのEEE機能(*)を使用しないでください。

EEE機能に対応したスイッチ間では、消費電力の相互設定が自動で調整されますが、相互設定の調整が正しく機能しないスイッチもあります。 これにより、Danteネットワーク内の不適切な場面でスイッチのEEE機能が有効になってしまう可能性があり、クロック同期性能が悪化して音声が途切れる場合があります。

そのため、以下の点にご注意ください。
  • 1. マネージドスイッチを使う場合、Danteを使用するすべてのポートのEEE機能をオフにしてください。EEE機能がオフにできないスイッチは使用しないでください。
  • 2. アンマネージドスイッチを使う場合、EEE機能に対応したスイッチを使用しないでください。 これらのスイッチはEEE機能をオフにできません。
  • * EEE (Energy Efficient Ethernet) 機能とは、ネットワークのトラフィックが少ないときにイーサネット機器の消費電力を減らす技術。グリーンイーサネットやIEEE802.3azとも呼ばれています。

Danteファームウェアについての注意点

  • Dante-MY16-AUDをQLシリーズと組み合わせてお使いになる場合は、Dante-MY16-AUDのファームウェアをV3.3.9以降にアップデートしてお使いください。
  • Windows用Dante Firmware Update Manager v1.4.13.2は、Windows XPに対応していません。Windows 7またはWindows 8/8.1をお使いください。
  • アップデートする場合は、“CL5/CL3/CL1ファームウェアアップデートガイド”にしたがってアップデートしてください。なお、CL V2.04以前からCL V3.10ファームウェアへアップデートするときはDanteファームウェアのアップデートも必要です(V3.00やV3.01からアップデートする場合は不要です)。
  • V3.0/V3.1へのアップデート時にDante設定の初期化が正常に行なわれず、CL/QLとRシリーズ間のDante設定に不整合が発生する場合があることがわかりました。Dante Latencyを0.25msまたは0.5msに設定していたときのみ発生する場合があります。したがって、V3.0/V3.1へのアップデート後に、Console ID #1のコンソールでLatencyを一度1.0msに設定してから、元の設定に戻してください。これにより、このコンソールおよびマウントされているRシリーズのDante設定の不整合が除去されます。ただし、Console ID #1のコンソールにマウントされていないRシリーズのLatency設定は、Dante Controllerで変更してください。

CL/QL/RIVAGE/R/Tioシリーズ Editor/Firmware/R Remote互換表

CL EditorやQL Editorを使用する際は、必ず下表に基づいてファームウェアと互換性のあるバージョンのEditorをお使いください。互換性の無いバージョンを組み合わせて使用した場合には、予期せぬ振る舞いを引き起こす可能性があります。
Firmware Setは本体ファームウェアとDanteファームウェアのセットです。Firmware Setのバージョンは、本体ファームウェア(MAIN)のバージョンと同じです。Firmware Setの詳細は各ファームウェアのリリースノートを参照してください。

互換表

  • 1台のRSio64-Dは、最大2台のCL/QL/R Remoteからリモートコントロールできます。
  • 1台のRMio64-Dは、最大6台のCL/QL/R Remoteからリモートコントロールできます。
  • 1台のRio/Ri/Roは、R Remoteが動作している最大2台のコンピューターからリモートコントロールできます。また別途4台のCL/QLからリモートコントロールできます。

V3.10の新機能

  • RSio64-D のコントロールに対応しました。
  • 対応するサードバーティー製機器のHA(ヘッドアンプ)をコンソールからリモートコントロールできるようになりました。
  • カスケード接続に関する機能を追加しました。
  • モノラルタイプのインプットチャンネルのパン設定をCENTER NOMINAL、LR NOMINALから選択できるようになりました。
  • L-MONO、R-MONO、LR-MONOの入力信号処理の変更により、PANモードやPANノブの設定が適切に切り替わるようになりました。 
    詳しくはQL5/QL1V3.10追補マニュアルをご参照ください。

V3.10の改善点

  • USBメモリーを使ってDanteファームウェアをアップデートできるようになりました。
  • CLとQLのアップデート用ファイルを同一名(*「C-MD1.BIN」)から別名に変更しました。これにより、誤ったファイルでのアップデートを防ぎます。
  • USBメモリーを認識しないときに手動でリマウントできるようになりました。

V3.10で修正した不具合

  • レベル差がある奇数/偶数のMIXバスやMATRIXバスをリンクしてステレオバスとして使用する場合、リンクしたときに同じレベルにならない不具合を修正しました。
  • カレントシーンにGPI OUTを設定していると、PREVIEWモードでシーンをリコールしたときにGPIが動作してしまう不具合を修正しました。
  • シーンをストアした後でそのシーンにGPI OUTを設定すると、ライブラリーをリコールしたときにもGPI OUTが出力されてしまう不具合を修正しました。
  • NUAGE Workgruoup ManagerのメンバーになっているRMio64-DがQLから操作できるように見えてしまう不具合を修正しました。(実際には、NUAGE Workgroup Managerのメンバーになっている間、QLから操作できません。)

V3.11で修正した不具合

  • HELPファイルをロードしても、電源を入れ直すとHELPデータが本体メモリーから消えてしまう不具合を修正しました。
  • フォーカスでフェーダーをオフ(リコールから除外)にしている場合に、シーンリコールするとそのフェーダーがリコール時の位置で止まろうとしてしまう不具合を修正しました。
  • WORD CLOCK画面で間違ってDANTE SLAVEと表示される場合がある不具合を修正しました。

既知の不具合

  • Dante ControllerでQLシリーズにDVS(Dante Virtual Soundcard)をパッチしている状態でQLシリーズを再起動してもパッチが再現されないことがあります。その場合はDante ControllerでDVSを再度パッチしてください。なお、Windows版の3.2.0より前のDVSでは、41CH以降のパッチがQLシリーズからできません。
  • CH LINKを設定しているチャンネルでCH MOVEを実行したときに、そのリンク設定にかかわらずLINK Aのリンク設定でパラメーターが変更されてしまうことがあります。

お知らせ

  • Dante Controllerでレイテンシーを設定する場合は、送信機器と受信機器で大きい(遅い)方の設定が有効になります。
  • 以下のデバイスラベルはSUPPORTED DEVICE として認識するために使用します。
    Y###-**********
    # は0 ~ 9、A ~ F( 大文字) の16 進数3 桁(000 ~ FFF)
    * は任意の文字( 英字( 大文字 または小文字)、数字、-( ハイフン) が使用可)
    Y を含めて31 文字まで対応しています。
    RシリーズについてはY###-で示されるIDが大きさの違うRシリーズ間でも重複しないようにしてください。
  • QL V1.08以降ファームウェアにて、Port to Port機能を利用してQLシリーズ内蔵HAをRシリーズのように外部QLシリーズまたはCLシリーズ(ファームウェアV2.03以降)からコントロールする場合は、以下の点にご注意ください。
    - 内蔵HAを外部コンソールからコントロールできるのは、Port to Port機能を利用してQL5ではINPUT 1~32をDante Output 33~64にパッチしている場合のみです(初期設定)。同様に、QL1ではINPUT 1~16をDante Output 17~32にパッチしている場合のみです(初期設定ではパッチされていません)。
    - 外部コンソールにて、該当するHAに正しくパッチされていないときに、該当チャンネルのA.GAINノブ表示が消えます。その場合は、Port to Portなどのパッチを間違えていないか確認してください。
  • カスタムフェーダーバンクの設定は、ユーザー設定に含まれているだけでなく、シーンデータにも含まれています。ログインしているユーザーや、読み込んだデータのタイプやバージョンによって、呼び出されるカスタムフェーダーバンク設定が異なりますので、以下の点にご注意ください。
    - ALLタイプのコンソールデータをAdministratorでロードすると、セーブされていたAdministratorのカスタムフェーダーバンク設定が呼び出されます。Guestや他のユーザーでALLデータをロードすると、セーブされていたカレントシーンのカスタムフェーダーバンク設定が呼び出されます。
    - CL V1.70以前で保存したALLデータをロードした場合、シーンにはカスタムフェーダーバンク設定が含まれていないため、ロードしたときのカレントシーンのカスタムフェーダーバンク設定がすべてのシーンに適用されます。したがってこの場合は、ALLデータをロードする前にユーザーを切り替えたりしてカスタムフェーダーバンクを希望する設定にしておくか、カスタムフェーダーバンクにリコールセーフをかけておくことをおすすめします。
  • CL V2.xx、CL/QL V3.xx、V4.xx、V5.xxファームウェア対応のファイルコンバーターV5.0.0を用意しています。

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  7. お客様がアメリカ合衆国政府またはその関連機関である場合の制限
    U.S. GOVERNMENT RESTRICTED RIGHTS NOTICE:

    The Software is a "commercial item," as that term is defined at 48 C.F.R. 2.101 (Oct 1995), consisting of "commercial computer software" and "commercial computer software documentation," as such terms are used in 48 C.F.R. 12.212 (Sept 1995). Consistent with 48 C.F.R. 12.212 and 48 C.F.R. 227.7202-1 through 227.72024 (June 1995), all U.S. Government End Users shall acquire the Software with only those rights set forth herein.
    本条において、"the Software"という語は、本契約における「本ソフトウエア」を意味するものとします。

  8. 一般事項

    本契約は、日本法の適用を受け、日本法に基づいて解釈されるものとします。万一、この使用許諾契約に関連してお客様と弊社との間で紛争が生じた場合は、東京地方裁判所を専属的合意管轄裁判所とします。