商業空間用サウンドシステム

新しい生活様式
サウンドデザインで選ばれる店舗になるには?

新型コロナウィルスの感染拡大により、「新しい生活様式」が推進されています。飲食店や小売店では、感染症対策として安全安心な店舗づくりが重要視されるとともに、リアル店舗の提供する価値も大きく変化しているのではないでしょうか。

新しい生活様式で店舗に求められる変化

withコロナ、アフターコロナの店舗では、新しいスタンダードが生まれています。店舗運営においては大きく以下の3つの変化が求められており、この変化は新型コロナウィルス終息後も継続して我々の日常となっていくことが予想されます。

清潔で安全な空間

定期的に換気やアルコール消毒をして清潔で安全であることが求められています。

密を避けた店舗デザイン

席間の間隔を空ける、アクリル板などで間仕切りするなど、密を回避した店舗が選ばれています。

非接触でのコミュニケーションの増加

キャッシュレス決裁やアプリでの注文の採用など、非接触でのサービス提供が求められています。

新しい生活様式に対応した店舗の「音」に関する課題

そのなかでも、店舗でこれまでとは違った観点で「音」に関する問題が発生しています。

大声での会話を抑えなければいけない

飛沫拡散防止のために、「黙食」の推進など、大声での会話を控える風潮があります。盛り上がることが出来ず気まずい雰囲気になりがち。大声で会話せずとも楽しい体験を提供することが店舗デザインにおいて重要になっています。

静かな空間で余計な音まで聞こえてしまう

他人と密に接触することを避けるため、入場制限や席間隔を空けたレイアウトが主流になっています。以前より空いている空間では、存在する雑音=「暗騒音」が減るため、スタッフの会話や隣の席の話声が丸聞こえになるケースが増えています。ゆったりとした店内で如何に聴こえる音をコントロールするかが課題となっています。

おもてなしの機会の減少

非接触でサービスを提供するため、対人的な接客から、タッチパネル注文などを取り入れたところ、「おもてなし」を提供する機会が減ってしまったというお店が多いのではないでしょうか。付加価値を提供するために、対人的なコミュニケーション以外に、店舗で提供できるサービスについて考える必要が生じています。

リアル店舗の存在価値の低下

オンラインショッピングやテイクアウトが普及し、リアルな店舗の存在価値が希薄になっています。リアル店舗の価値は家では味わえない「サービス」=「体験」であり、お店で食べる、買う、の価値提案が改めて重要になっています。

サウンドデザインでできること

新しい生活様式で選ばれる店舗になるためには、「音」に関する様々な課題に取り組む必要があります。このページでは、品質の高いBGMを再生することで、お客様に会話だけでなく「音楽」を楽しんでもらうことで課題を解決する方法をご紹介します。

音で会話を邪魔しない

質の高いBGMを再生することで、会話を邪魔しなくなるので、大声を出す必要がなくなります。

音で心地良い空間作り

音が無かった空間に、BGMを再生を心地よく再生することで、会話が少なくても居心地の良い体験を提供できます。

ブランディング

心地良いBGMで高揚感や非日常感を感じる付加価値の高い店舗を演出。ブランディングをしてリピーターを獲得できます。

サウンドデザインのポイント

このように、新しい生活様式で選ばれる店舗になるためには、「音」に関する様々な課題に取り組む必要があります。このページでは、品質の高いBGMを再生することで、お客様に会話だけでなく「音楽」を楽しんでもらうことで課題を解決する方法をご紹介します。

1.BGM再生用のスピーカーを設置する

防災用途などの設備用スピーカーをBGMの再生に使っている店舗もありますが、防災用途のスピーカーは人の声の音域が聞こえやすいように作られています。そのためBGM再生に重要な、楽器の音の低音や高音が不足しがちです。BGM再生用途として作られた高品質なスピーカーを使用することで、豊かなBGM再生が可能となります。

1.BGM再生用のスピーカーを設置する 1.BGM再生用のスピーカーを設置する

2.スピーカーを複数台分散させて設置する

広いスペースを1台のスピーカーからのBGMでカバーしようとすると、どうしても直下のお客様は煩く感じ、遠くのお客様には十分な音量が届きません。快適な音空間のためには、スピーカーを十分な台数、分散させて配置することがポイントです。分散させると1台あたりの音量は小さくて済むため、直下のお客様も快適に過ごせます。また、どの場所にいても均一な音量となることで、音がどこから鳴っているかという方向性(指向性)を感じ無くなり、スピーカーの位置を意識しにくくなるというメリットもあります。

スピーカーの分散配置イメージ

3.サブウーファーを設置する

商業空間用のスピーカーは設置制限や意匠的な観点で小型なものを選ぶことが多いですが、小型なスピーカーではどうしても低い音が不足してしまいます。楽器でいうと、ピアノの鍵盤の左側や、ベースやドラムなどの音色が変わってしまいます。そこで、低い帯域の音を拡張するスピーカー「サブウーファー」を設置することで、音楽をより豊かに再生することができます。サブウーファーの帯域は、話し声の帯域とは異なるため、会話を邪魔せず空間の雰囲気を大幅に向上させます。くつろぎの空間ではよりリラックスでき、活気のある空間ではより高揚感を演出できます。サブウーファーは空間の中で設置場所を選ばないため、棚の中やソファの下などの造作に隠して設置することができます。

サブウーファー有無によるBGM再生の帯域イメージ
棚の上に置いたサブウーファー「VXS3SW」
食器棚に収納されたサブウーファー「VXS10S」

4.意匠に溶け込むデザインのスピーカーを設置する

BGMを空間にまんべんなく届けるためには、利用者の目につきやすい天井や壁などにスピーカーを設置する必要があります。意匠を損なわず空間に調和するデザインのスピーカーを設置することで、空間の非日常感を演出することができます。

サーフェスマウントスピーカー「VXS1ML」
シーリングスピーカー「VXC5F」

5.適切なBGM音源を使用する

市販のCDや個人利用の音楽ストリーミングサービスは、アーティストや楽曲によって音量がバラバラです。そのままBGMとして使用すると曲ごとに音量差が出てしまい、利用者にとって不快な音空間となってしまいます。また、適切な著作権処理が必要となります。BGM用の音源はBGM音源提供事業者を利用することをお勧めします。

市販CDの音量差イメージ

導入事例

BGMをはじめとするサウンドデザインを店舗運営に活用しているオーナー企業様の声をご紹介します。

PRONTO青山店様

カフェやレストランは商品、内装、音楽の3つが揃ってはじめて、「居心地がいい」「また来たい」とお客さまに思っていただける場所になると思っています。PRONTO青山店は音楽に敏感なお客さまや、夜一人で来られてお酒を楽しまれるお客さまも多いので、音楽による雰囲気づくりは大切だと思います。また時間帯によってお店の表情が変わるのがPRONTOの特徴で、カフェであり、夜はおいしいお酒が楽しめるバーもあります。BGMは時間帯で店の雰囲気をガラリと変えるという、重要な役割も担っていると思っています。

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DULTON自由が丘店様

お店では70年代の音楽をメインに、時期や季節によって80年代・90年代の音楽に変えたりしているんですが、70年代の音楽をリアルタイムで聴いていた方も、若い方も、口ずさみながらお買い物をされている方を多く見かけ、音楽を楽しみながら買い物をされているのが伝わってきますね。「音楽はどうやって流しているんですか」と聴いてくださることもあります。

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メズム東京様

メズム東京の音響システムは私が知る限りでは最高です。今まで海外のホテルに行っても正直納得いかなかった、音楽が大きい音で鳴ってるけどやっぱりうるさいんですよね。楽しい気持ちにはなるんだけど、ずっといると疲れちゃう。でもここは疲れない。音量が大きくても音質がよければ疲れないし、楽しめるということがよくわかりました。

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