ひとつの部屋に複数人が同席し、遠隔地にも参加者がいるハイブリッド型の遠隔会議環境には、遠隔地送り用とローカルの参加者のための音響設備も整っている必要があります。遠隔地には明瞭な音声を届けつつ、ローカルの発言を音量の不足やハウリングなどが無く安全に運用できるシステムが必要です。

「ADECIA」を導入した部屋は、すでにハイブリッド型の会議を行える環境が整っています。「ADECIA」の中核となるユニット、遠隔会議用プロセッサー「RM-CR」は外部マイクロフォンを接続する端子を備えています。この端子を使うことで例えば外部ワイヤレスマイクなどを接続し、ローカルへの拡声と遠隔地への音声配信が同時に行えます。フィードバックサプレッサーを備えたこの入力端子は、ハウリングにも強く、また天井マイクロフォン等と併用して収音することが可能です。プレゼンテーションや研究発表のディスカッションなどさまざまな催しに対応します。

ハイブリッド型の遠隔会議システムにおいて、スピーカーからの音声が会場の参加者全員に十分な音量で届くかどうかは重要な要素です。「ADECIA」は、スピーチ等の拡声に特に適した「ラインアレイスピーカー」がセットになっています。このタイプのスピーカーは音を遠くまで届ける性能が高く、奥行きのある部屋でも有効です。また、遠い位置と近い位置での音量差も少ないという特長を持つため、後方座席のために十分な音量を出した際、近距離の座席がやかましいという状況が起こりづらくなっています。さらに構造的にマイクがハウリングしづらく、安全で快適な環境構築に最適なスピーカーです。