DM3 Series

素早く柔軟なセットアップ

会場での音響システムの運搬、搬出、セッティングは、サウンドエンジニアにとって最も手間のかかる作業のひとつです。DM3シリーズでは、Quick Pro Presets、Editor、StageMixソフトウェアやDante対応(DM3モデルのみ)により、柔軟にパッチが可能で、システムの設定や物理的なセットアップに要するスペースや時間を大幅に削減できます。DM3シリーズは6 MIXバス+2マトリクス+2エフェクトプロセッサーを搭載し、パワフルかつコンパクトで、どこにでも持ち運べる堅牢性の高いコンソールです。

軽量かつ持ち運びに便利

Yamaha Digital Mixing Console DM3: Lightweight construction for supreme portability

精密な構造設計と厳選した素材の採用により6.5kgの軽量性と過酷なツアリング用途にも耐え得る堅牢な筐体を両立しています。

最もコンパクトなDante対応コンソール

Yamaha Digital Mixing Console DM3: The most compact Dante-compatible console

ヤマハのDante対応ミキサーの中で最もコンパクトなDM3シリーズは、アナログ16入力、8出力を搭載し96kHzプロセッシングよる高音質を実現しています。I/Oラック「Tio1608-D/D2」と組み合わせてシンプルかつ高音質なDanteネットワークシステムを構築できます。

*DM3シリーズには、Dante搭載の「DM3」とDante非搭載の「DM3 Standard」の2モデルがあります。

サウンドエンジニアの創造性を高めるエフェクター

Yamaha Digital Mixing Console DM3: Effects to enhance the creativity of sound engineers

ヤマハミキサー初となる新開発のリバーブ「REV HD」「REV R3」を含む18種類のエフェクトを搭載した2系統のマルチエフェクトプロセッサーを装備しています。サウンドエンジニアの感性を活かした自由なサウンドメイキングが可能です。

素早くセットアップ可能なQuickPro Presets™

Yamaha Digital Mixing Console DM3: QuickPro Presets™ for fast setup with professional sound

ヤマハR&Dチームは、オーディオテクニカ社、FitEar社、ゼンハイザー社、シュア社、Ultimate Ears社、Westone Laboratories社といった主要メーカーや著名なエンジニアと協力して、さまざまなマイクや出力機器に最適化したQuick Pro Presets™を開発しました。これらの実用的なプリセットにより、初心者でも理想的なサウンドに近づけることができ、経験豊富なエンジニアには大幅な時間短縮を可能にします。入力チャンネルには、ボーカルからドラムセットまで、200以上のプリセットを用意しました。すべてのプリセットは、実際にさまざまなマイクや楽器の使用を想定して精密にチューニングしています。出力チャンネルには、さまざまなスピーカーシステムやUltimate Ears社などのインイヤーモニターのプリセットを搭載し、環境や部屋の大きさに合わせていくつかのバリエーションを用意しています。これらは、時間がないときにそのまま使うこともできますが、マニュアルで微調整するための出発点としても最適です。プリセットから作成したセットアップや、ゼロから作成したセットアップも、プリセットとして保存することができます。

用途に合わせたシーンプリセット

Yamaha Digital Mixing Console DM3: Scene Presets for your applications

DM3シリーズを使用する様々なシーンで、素早くセットアップするためのシーンプリセットが用意しました。

ヤマハR&Dチームのエンジニアが、セットアップのスピードを上げ、また微調整やリハーサルの時間を確保するために作成したプリセットです。

様々な場面で快適な操作を実現する各種アプリケーション

Yamaha Digital Mixing Console DM3: A wealth of applications to support any venue

Windows/Macで多くの機能にリモートアクセスでき、オフライン編集に最適な「DM3 Editor」、iPadを用いてステージ上でのリモートミキシングができる「DM3 StageMix」、タブレットを用いて演奏者ごとのモニターを調整できる「MonitorMix」など、状況に応じて快適な操作を可能にする多彩なアプリケーションを用意しています。

プロ品質のライブストリーミングをより簡単に

ストリーミング配信には特有の技術的な要求があり、アウトボードやそのスペースを追加しなければ対応できないことも少なくありません。

DM3シリーズは、USB接続で簡単にライブ配信ができるほか、マトリクス、フレキシブルなパッチ、プリセットなど、ライブ配信をトラブルなく円滑におこなうための機能を凝縮して搭載しています。また、DM3シリーズはコンパクト設計のため、ストリーミング配信の役割を担いながら、もう1台のコンソールを現場のPA用途で使用するマルチコンソールとしても最適です。

充実したストリーミング配信機能

Yamaha Digital Mixing Console DM3: A comprehensive suite of streaming features

DM3シリーズは、ストリーミング配信に必要な機能をコンパクトな筐体に凝縮しています。豊富なアナログI/OとUSB端子を装備しており、DM3シリーズでミキシングした音声をストリーミング用ソフトウェアを起動したパソコンに直接入出力することが可能です。ステレオやマトリクスなど、オーディオルーティングの自由度が高く、現場PA用とストリーミング用の音声を別々にミキシングすることができます。

また、Danteを搭載したDM3*は、単体での運用はもちろん、複数のコンソールを使った大規模なストリーミングシステムの一部として使用することにも適しています。例えば、DM3を2台使用することで、Danteで伝送された音声を現場PA用とストリーミング用に入力したり、2種類のミックスを使い分けたりすることができます。また、コンパクトな筐体なので、スペースが限られている場所でもシステム拡張のためのコンソールとしても最適です。

*DM3 Standardはアナログモデル、DM3はDante対応モデルです。

フレキシブルな入出力パッチ設定

Yamaha Digital Mixing Console DM3: Flexible patch settings

DM3シリーズの入出力は、パッチを簡単かつ自由に変更することが可能です。場所を選ばず、細かな修正にも柔軟に対応できるため、役割分担のあるチームでは非常に有効なコンソールです。

コンパクトなボディに充実した録音・編集機能

DM3シリーズは、ライブレコーディングからホームエディットまで、あらゆるニーズに対応するポータブル音楽制作ツールです。DAWリモート機能は、ライブ会場やレコーディング環境で、さまざまなデバイスを使ってミックスやレコーディングをコントロールでき、その素材を自宅に持ち帰って自由に編集することができます。録音した演奏は、USBメモリーやHOST to USB接続したPC、または別のDante対応機器(DM3のみ)に直接保存し、バンドルしているDAWソフトウェア「Cubase AI」やその他のお好みのDAWソフトウェアで編集することができます。

音楽制作を効率化するDAWリモート

Yamaha Digital Mixing Console DM3: DAW Remote streamlines music production

DM3コンソールは、デジタルオーディオワークステーション(DAW)との相性も抜群です。ボリューム調整、再生、停止などのDAW操作を、本機のフェーダーやボタンをフィジカルコントローラーとして使用することで、スムーズな操作でアレンジを行うことができます。DM3はさまざまなDAWソフトウェアに対応しており、音楽制作ソフトウェアプラットフォーム「Cubase AI」をバンドルしています。DAWリモートモードへの切り替えは、FADER BANKのCUSTOM 1と2を同時に押すだけのワンステップ操作で行えます。

正確なモニターレベルコントロール

Yamaha Digital Mixing Console DM3: Accurate Control of Monitor Levels

DM3シリーズでは、モニターレベルをフェーダーでコントロールすることができます。アクセスがシンプルで簡単なため、よりスムーズで正確なミックスバランスのチェックが可能です。また、カスタムフェーダー機能を使ってモニターレベルのコントロールを割り当て、よりスムーズで正確なミックスを実現したり、User Defined Keysでモニターソースを切り替えて個別にボリュームを調整することも可能です。

多彩なレコーディングに対応

Yamaha Digital Mixing Console DM3: Multiple ways to record

DM3シリーズは2機種ともUSB to Hostによるマルチトラックレコーディングに対応しており、USBメモリーを両機種前面のUSBコネクターに差し込むだけで2トラックレコーディングも可能です。また、Dante対応のDM3では、Dante Virtual Soundcard(DVS)を使用したマルチトラックレコーディング機能が対応しています。DM3シリーズには、さまざまな環境や用途に対応できる柔軟なレコーディング・オプションが用意されているのです。

*Dante Virtual Soundcardは付属していません。

DAWソフトウェア「Cubase AI」をバンドル

Yamaha Digital Mixing Console DM3: Cubase AI bundled software

DM3シリーズには、SteinbergのDAWソフトウェア「Cubase AI」をダウンロードでバンドルしています。Cubaseは、最も先進的で包括的なDAWソフトウェアとして、音楽制作のための強力で柔軟なプラットフォームをユーザーに提供し、リードしてきました。そしてCubase AIは、世界中で高い評価を得ている「Cubase Pro」のコアテクノロジーを凝縮したスペシャルコンパクトバージョンです。

あなたの空間、あなたの設定、あなたの言語

仕事環境が変われば、コンソールにもユーザーにも、さまざまな要求が生まれます。

DM3シリーズのコンソールデザインは、この点を考慮してつくっており、ユーザーの要望や経験レベルに合わせてカスタマイズ可能なインターフェースを備えています。例えば、チャンネル名の言語表示やユーザーアカウントによる操作制限、ProVisionaire Touchと ProVisionaire Controlの採用など、さまざまな用途に最適化されたコントロールパネルを提供します。

ユーザーにとって最適な設定を提供

Yamaha Digital Mixing Console DM3: Providing optimal settings for the user

DM3シリーズは、プロのエンジニアからコンソールをほとんど使わない方まで、幅広い層の方が操作できるように設計しており、その見え方はユーザーによって異なります。例えば、Guestとしてログインすると、使用できる操作が限定されるため、使い方もシンプルになります。

DM3シリーズコンソールは、ゲイン設定を視覚的にサポートするGainFinder™機能や、複数のパラメーターを1つのノブでコントロールできる1-knob COMP™ や 1-knob EQ™など、ユーザーサポートや時間短縮のための機能を豊富に搭載しています。また、チャンネル名はUnicodeに対応し、さまざまな言語での入力が可能です。DM3シリーズは、言語やスキルの異なる複数のユーザーが使用する用途において、特に効果的で使い勝手の良いミキサーです*。

オプションのRK-DM3は、ラックマウントが可能で、柔軟な設置が可能です。

*英語以外の言語によるチャンネル名の入力は、DM3 EditorまたはDM3 StageMixで行うことができます。

DM3でお気に入りのプラグインを持ち運べる

Yamaha Digital Mixing Console DM3: Bring your favorite plug-ins with DM3

DM3シリーズには、VSTプラグインを使用できるプラグインホストソフトウェア「VST Rack Elements」をダウンロードにてバンドルしています。DM3でエフェクトプラグイン環境を充実させ、他のミキシングコンソールと連携させることも可能です。

*DM3シリーズではエフェクトプラグインのSend/Returnのみ対応。

豊富なリモートコントロールオプション

Yamaha Digital Mixing Console DM3: Abundant options for remote control

豊富なリモートコントロールオプション DM3シリーズは、さまざまな外部コントロールに対応しています。カスタムコントロールパネル「ProVisionaireシリーズ」に加え、汎用通信プロトコルであるOSC(Ethernet経由)、MIDI(USB経由)にも対応しており、リモートコントロールに柔軟に対応します。