DM3 Series
シーンプリセット
DM3シリーズのプリセットは、コンソールをさまざまな目的で使用するための出発点として使用できます。DM3シリーズは以下のようなプリセットを用いて、幅広いシーンで活用できます。現場で活躍されているサウンドエンジニアの方からのご意見を参考にして作成したプリセットは、幅広いシーンで活用できます。プリセットを利用することで、セットアップの時間を短縮し、微調整やリハーサルにかかる時間を減らすことが出来ます。また、Windows/Mac上の「DM3 Editor」を使うことで、チャンネルカラーやチャンネルラベルなどのほとんどのパラメーターを編集することができ、会場でも素早く設定できます。
A02 Recording
入力は、ボーカル2系統とギター、ベース、ステレオキーボードです。DAWからのプレイバックはレイヤー2の9ch/10ch、USBからのオーディオは17ch/18chにパッチしています。ボーカルブース向けとライブルーム向けの独立したステレオミックス作成し、Mixバスの1ch/2ch、3ch/4chからそれぞれ出力できます。Mixバス5ch/6chはコントロールルームのモニター用途で使用できます。インプット1~6chのダイレクトアウトとFXセンドはUSB1~8chに接続してあり、DAWへのレコーディングに使用できます。またステレオバスはUSB 17ch/18chに接続してあり、ラフミックス用途で使用できます。
A05 HOW Service 1
スピーキングマイク(演台マイク、ラべリアマイク、ヘッドセット、ハンドヘルド x2)と小規模な賛美歌バンドを想定したプリセットです。アコースティックドラムは、キックとオーバーヘッド用マイクをサポートします。ハンドヘルドマイクの入力は、ミュージシャン用のボーカルマイクやスピーキング用のマイクと比較して若干ゲインが高いことに注意してください。2系統のマトリクスはディレイ機能を備えており、ステレオバスからポストフェーダーでバルコニーやホワイエに出力できます。MIXバス5ch/6chはDM3のフロントパネルのUSB端子にルーティングしてあり、直接録音することができます。
A07 Corp w/ Band
これはバンド演奏のある企業イベント向けのプリセットです。インプット1ch-4chは出演者用として、演台マイクとラベリアマイクの両方に対応、さらに追加出演者または質問用としてハンドマイク4本分のインプットとして5ch-8chを用意しています。バンド用はインプット9ch-16chに用意しています。出力はシンプルなバンドモニター(フロントとサイドフィル)用に設定してあり、MIXバス5ch/6chはフロントパネルのUSB端子にルーティングしてあり、直接録音することができます。2系統のマトリクスは、フロントフィル、ディレイまたはプロセニアムスピーカー用として設定してあります。
A13 Festival
DM3を音楽フェス用途でセントラルコントローラーとして使用する場面でのプリセットです。最大3台のバンド用ミキサーからの出力をDM3で受け、各3台のミキサー出力を素早く切り替えることができます。さらに、最大3本のMC用マイク、トークバックマイク、ステレオ音楽再生が可能な設定になっています。DM3のステレオバス出力はメインPAに、MIXバスにサブウーファー、フロントフィル、ディレイ、サイドフィル用に設定してあります。またMIXバス6chにはSHOUTという名称にて、アーティストやステージ関係者とのコミュニケーション回線としてオーディオパッチできるように準備してあります。DM3は、バンド用ミキサーの出力をアナログまたはDante(48kHzまたは96kHz)経由でオーディオパッチでき、アナログまたはデジタルフォーマットでメインスピーカーシステムに出力できます。