MGシリーズを遠隔会議で使う

MG10XUを例に、遠隔会議で使う場合の設定例をご紹介します。
事前にYamaha Steinberg USB Driverのダウンロードとインストールが必要です。
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自室へのマイク拡声の要/不要によってMG10XUの設定が異なります。

今回使用する製品

ミキシングコンソール
MG10XU

ダイナミックマイク
DM-105

パワードモニタースピーカー
MS101-4

ラインケーブル
YC-PP

バランスケーブル
YBC

接続例

自室拡声が不要な場合

電源を入れる前に以下の設定をしていきます。

1. 9/10チャンネルにある[LINE/USB]スイッチを[USB]に設定します。この設定を行うことで、PC(Windows/Mac)の出力音が9/10チャンネルに入力されます。

*この設定を行うと9/10チャンネルの入力端子に接続された音声は出力されません

2. 必要な本数分のマイクを1~4チャンネルの入力端子へと接続します。

MG10XUの入力端子

スマートフォン・CDプレイヤーなどを接続したい場合は、5/6チャンネルの入力端子へと接続します。

*各機器の接続端子を確認すると共に、ステレオ再生するためにRCAへの変換ケーブルを別途ご用意ください

3. PC(Windows/Mac)からの出力音をMONITOR出力へと送るため、[TO MON/TO ST]スイッチを[TO MON]に設定します。

オススメのケーブル

XLR(キャノン)ケーブル
YBC03/YBC05/YBC10

オススメのマイク

DM-105

4. 遠隔地音声を出力するためのスピーカーとしてMS101-4を準備します。

MG10XUの[MONITOR OUT]からMS101-4の[INPUT]端子へ、ケーブルを接続します。

MS101-4のフロントの[INPUT]端子に入力する場合は[INPUT]端子下にあるスイッチを[LINE]に変更して、接続します。

*注意:MS101-4のフロントの[INPUT]端子に直接マイクを接続すると、そのマイク音声は遠隔地へ送れません

MS101-4のリアパネルに入力する場合は、リアパネルの[LINE 2]端子に接続します。

MS101-4のVOLUMEつまみを一時的に半分(時計盤でいうところの12時方向)まで右方向へ回します。

ケーブルを接続できたら、ミキサー→スピーカーの順番で電源を入れます。
音の入口から電源を入れていくことで、予期せぬ大きなノイズを防ぐことに繋がります。

5. マイクの適切な入力レベルを[GAIN]ノブで設定します。

基準となる音量を[GAIN]ノブで設定します。[LEVEL]ノブは0の位置のままで、マイクを使って大きな声で話し続けたときに、[LEVEL]ノブ上にある赤色の[PEAK]ランプが一瞬点灯するぐらいまで[GAIN]ノブの値を上げます。

その後、音源を入力した各チャンネルの[LEVEL]ノブは◀の位置に揃えておき、それぞれのマイクに音量差がある場合はこの[LEVEL]ノブで調整します。

ミキサーでの各ノブにおける設定については「PA虎の巻 PAお悩み相談室」もご確認ください。

6. [MONITOR/PHONE]ノブ上の[STEREO MUTE]ボタンをオンにします。

[STEREO MUTE]ボタンをオンにすると、MG10XUの入力端子1~4チャンネルに接続されたマイクの音は、MS101-4からは出力されません。遠隔地からの音声だけをMS101-4から出力できることになるので、聞き取りやすくなります。

7. [MONITOR/PHONES]ノブでスピーカーから聞こえてくる音量を調整します。

遠隔地からの音量を調整できます。

8. PC(Windows/Mac)上の遠隔会議ソフトウェア上で、音声が入力されているかを確認します。

音声が正しく入力されていない場合は、遠隔会議ソフトウェア上でのドライバーまたはデバイスの名前が正しく表示されているか、正しく選択できているかを確認してください。
なお遠隔地への音量は、相手方に確認をしつつ、遠隔会議ソフトウェア上で調整を行います。

テスト通話をして、音量の確認をしてください。

自室拡声が必要な場合

電源を入れる前に以下の設定をしていきます。

1. 9/10チャンネルにある[LINE/USB]スイッチを[USB]に設定します。この設定を行うことで、PC(Windows/Mac)の出力音が9/10チャンネルに入力されます。

*この設定を行うと9/10チャンネルの入力端子に接続された音声は出力されません

2. 必要な本数分のマイクを1~4チャンネルの入力端子へと接続します。

MG10XUの入力端子

スマートフォン・CDプレイヤーなどを接続したい場合は、5/6チャンネルの入力端子へと接続します。

*各機器の接続端子を確認すると共に、ステレオ再生するためにRCAへの変換ケーブルを別途ご用意ください

3. PC(Windows/Mac)からの出力音をMONITOR出力へと送るため、[TO MON/TO ST]スイッチを[TO MON]に設定します。

オススメのケーブル

XLR(キャノン)ケーブル
YBC03/YBC05/YBC10

オススメのマイク

DM-105

4. 遠隔地音声を出力するためのスピーカーとしてMS101-4を準備します。

MG10XUの[MONITOR OUT]からMS101-4の[INPUT]端子へ、ケーブルを接続します。

MS101-4のフロントの[INPUT]端子に入力する場合は[INPUT]端子下にあるスイッチを[LINE]に変更して、接続します。

*注意:MS101-4のフロントの[INPUT]端子に直接マイクを接続すると、そのマイク音声は遠隔地へ送れません

MS101-4のリアパネルに入力する場合は、リアパネルの[LINE 2]端子に接続します。

MS101-4のVOLUMEつまみを一時的に半分(時計盤でいうところの12時方向)まで右方向へ回します。

ケーブルを接続できたら、ミキサー→スピーカーの順番で電源を入れます。
音の入口から電源を入れていくことで、予期せぬ大きなノイズを防ぐことに繋がります。

5. マイクの適切な入力レベルを[GAIN]ノブで設定します。

基準となる音量を[GAIN]ノブで設定します。[LEVEL]ノブは0の位置のままで、マイクを使って大きな声で話し続けたときに、[LEVEL]ノブ上にある赤色の[PEAK]ランプが一瞬点灯するぐらいまで[GAIN]ノブの値を上げます。

その後、音源を入力した各チャンネルの[LEVEL]ノブは◀の位置に揃えておき、それぞれのマイクに音量差がある場合はこの[LEVEL]ノブで調整します。

ミキサーでの各ノブにおける設定については「PA虎の巻 PAお悩み相談室」もご確認ください。

5. [MONITOR/PHONE]ノブ上の[STEREO MUTE]ボタンをオフにします。

[STEREO MUTE]ボタンをオフにすると、MG10XUの入力端子1~4チャンネルに接続されたマイクの音もMS101-4から出力されます。手元のマイクでの拡声が必要な場合には、この設定を行うことで自室拡声が可能になります。

7. [MONITOR/PHONES]ノブでスピーカーから聞こえてくる全体の音量を調整します。

遠隔地とMGに接続しているマイク等を合わせた全体の音量を調整できます。

8. PC(Windows/Mac)上の遠隔会議ソフトウェア上で、音声が入力されているかを確認します。

音声が正しく入力されていない場合は、遠隔会議ソフトウェア上でのドライバーまたはデバイスの名前が正しく表示されているか、正しく選択できているかを確認してください。
なお遠隔地への音量は、相手方に確認をしつつ、遠隔会議ソフトウェア上で調整を行います。

テスト通話をして、音量の確認をしてください。

PC(Windows/Mac)からの出力音が大きすぎるときは

もしPC(Windows/Mac)からの出力音が大きいときは、MG10XU側で調整することができます。
PROGRAMノブを素早く5回押し込むことで、PROGRAMノブでUSB INに対する減衰設定(アッテネーター)をすることが可能です。画面に表示される0~24(0dB~-24dB)の数字を見ながら調整が可能です。

これでMG10XUを用いて遠隔会議が行えるようになりました。
その他操作の面でご不明な点がありましたら、PAインフォメーションセンターまでお問い合わせください。

PAインフォメーションセンター

MG Series

様々なニーズに対応可能なアナログミキシングコンソールのスタンダードモデル。

DM-105

希望小売価格:4,950円(税込)

  • 2020年12月 発売

スピーチ、カラオケ、音楽用途など様々な用途に最適なON/OFFスイッチ付きダイナミックマイク

MS101-4

希望小売価格: オープンプライス

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