PM5D 生産完了品
FOH コンソールの機能拡張
PM5D V2にDSP5Dを追加することにより96系統のマイク入力、共有化される24 系統のMixバス、アウト数が2 倍になった16 系統のMatrixバスというシステム構成となり大規模コンサートまで対応可能です。任意の出力系バスは48基のオムニアウト端子から自在に出力可能です。標準ラックサイズのDSP5DはCDプレイヤーなどの外部機器と同じラックに納めることにより、客席をつぶすことなくFOHポジションにセットアップできます。
ステージ袖での入出力を含む機能拡張
入力と出力の両方の機能を有するステージボックスとしてDSP5Dを活用できます。PM5D V2との接続はDCU5D経由でたった1本のCAT5のイーサネットケーブルです。従来のマルチケーブルに変わりケーブルコストと引き回しの手間が劇的に改善されます。最大48 系統のマイク入力と24 基のオムニアウトをステージ袖に配置し、その出力はステージ脇のパワーアンプラックへ最短距離で供給が可能となります。システム全体としては96系統のマイク入力、24系統のMIXバス、16 系統のMATRIXバス、48基のオムニアウトという構成で余裕をもったミキシング環境を提供します。
多目的ホール向けデュアルDSP5D システム
演劇やコンサートなど多目的な使用用途を要求されるホールには2台のDSP5Dを上手・下手のステージ袖へ分散配置することで、より多くの機能を高い信頼性で実現できます。PM5D V2と1 台目のDSP5Dとの間、1台目と2台目のDSP5Dの間、これらはDCU5Dを経由してCAT5ケーブルで接続されます。例えば、パフォーマーのワイヤレスマイクの入力はステージ袖のDSP5Dへ入力可能で、マイクは近距離で安定した性能を発揮できます。また、アンプへの出力はDSP5Dより接続可能で、ケーブリングを最小限にできます。ステージ袖だけで96 系統のマイク入力、16 系統のMIXバス、24 系統のMATRIX バス、48 基のオムニアウトの機能を実現し、それらはPM5D V2よりシームレスな環境で一元的に制御されます。
ミュージカル・オペラでの使用例
FOHにPM5D V2、オーケストラピットへ1台目のDSP5Dを、またステージ袖へ2 台目のDSP5Dを配置します。それぞれへDCU5Dを経由してDsub68ピンケーブルとイーサネットケーブルの組み合わせで接続されます。オーケストラピットとステージ袖ではそれぞれの場所で48 系統のマイク入力が可能で、トータル96系統のマイク入力のヘッドアンプのゲインはFOH 側のPM5D V2から一元化された制御が可能です。ステージ袖のDSP5DにはDME64Nが接続され、FOHやモニターなどの各スピーカー用出力ソースの信号処理が統合管理されます。オーケストラピットのDSP5Dの出力は演奏者へのモニター用として使用されます。