SWP2
簡単設定と見える化
DIPスイッチひとつでDanteに最適化
より安定した「Dante」のネットワークを構築するためにはスイッチの設定を“「Dante」に最適化”する必要があります。インテリジェントスイッチを使用することで必要な設定を行えますが、これらの設定はネットワークに精通したIT技術者でないと難易度が高いのが実情です。 『SWP2シリーズ』は、Danteネットワークを安定動作させるための推奨設定(QoSやIGMP Snooping最適化、EEE無効化など)をディップスイッチ1つで設定できます。
また、大規模なDanteネットワークでの多チャンネル長距離伝送に適した10Gアップリンクポートを搭載。これをスイッチ間の基幹配線に据えることで、たとえばサンプリング周波数を96kHzに設定した数百チャンネルを越える大規模Danteネットワークにおいても、スイッチ間の帯域不足の心配をせずに安全に運用できます。
3タイプのVLANプリセットを内蔵
「StageMix」を使用した機器の遠隔コントロール目的やネットワークの有効活用をしようとした際に、スマートデバイスなどの機器をDanteと同じネットワークに接続することがあります。その場合、VLAN機能を利用してネットワーク内の通信を切り分ける必要があります。『SWP2シリーズ』は、3 タイプのVLAN プリセットを内蔵し、これらをディップスイッチで簡単に切り替えることができます。また、USER モードでカスタマイズしたVLAN 設定を行うことも可能です。
高い信頼性と豊富な接続性
過酷なライブ現場をサポートする堅牢なetherCONコネクター
ライブ現場において求められることは、トラブルなく本番を乗り切るための高い信頼性です。一般的なネットワークスイッチはPC等で用いられているRJ45端子を装備していますが、SWP2シリーズはしっかり繋がりかつ抜けにくい、堅牢なetherCONコネクターを採用しているので、CL/QLシリーズなどのetherCON採用Dante機器とダイレクトに接続できます。
設置柔軟性を高める長距離伝送に対応
『SWP2シリーズ』は、マルチモードファイバー対応の『SWP2-10MMF』、シングルモードファイバー対応の『SWP2-10SMF』の2モデルをラインアップ。端子には仮設用途でも安心のopticalCONを2ポート標準搭載し、100mを超えるスイッチ間の長距離伝送をサポートします。また、この2ポートを光配線し、リンクアグリゲーションを設定することで基幹回線の2重化が可能になり、スパニングツリー(MSTP)による冗長化にも対応します。
※SWP2-10MMFとSWP2-10SMFは規格が異なるため、光接続することはできません。また、MMF同士であっても10Gbpsアップリンクポートと通常の1Gリンクポートも規格が異なるため、光接続することができません。(例:SWP2-10MMFとSWP1-16MMFを光接続する等)
セキュリティ管理機能を搭載
認証VLANを構築するために必要なRADIUSサーバー機能を搭載しています。システム中のネットワークスイッチ1台をRADIUSサーバーとして設定することで、不正なネットワークアクセスを効果的にブロックでき、複雑で大規模なネットワーク環境でもセキュリティを簡単に強化可能です。 認証設定はWeb GUIを通じてセットアップできます。
電源二重化による高い信頼性
電源部ではVロック対応のAC IN端子を採用。さらに別途XLR-4-32タイプのEXT DC INPUT端子も装備しており、オプションの『PA-700※』など対応する外部電源(+24V)を供給することで、電源の2重化にも対応します。
※『PA-700』はEXT DC INPUTを持つ「SWP1シリーズ」、I/Oラック「RSio64-D」にも使用可能です。(スタジオモニターマネジメントシステム「MMP1」は非対応)
「見える化」がもたらすもの
専用のアプリケーション「Yamaha LAN Monitor*」を使用することで、ネットワーク負荷、スイッチの状態、Dante 固有のデバイス情報といった「Dante」のネットワーク全体を管理するための情報を1 画面に集約し、「見える化」することができます。通常の状態をスナップショットしておけば、この状態から変化があった場合にアラートを出すことができるので、問題が発生してもすぐに原因究明して対策することが可能です。また、どの端子がどのVLANに属しているのかを『SWP2シリーズ』本体のインジケーターでも確認できます。
※Yamaha LAN Monitor V1.3.6 以上に対応