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国府弘子の新・ピアノ一丁!∼ピアノへのラブレター∼

威勢のいいタイトルで登場させていただきました、どうぞヨロシク!ちなみにこれは1995年のエッセイ集のタイトル(それで今回「新」が付いているというわけ)。ピアノとともに東奔西走喜怒哀楽。果たしてこの歳月は自分をどれくらい成長させてくれたのか?はたまた老いに向かっているのか? 20年前には手書きの原稿用紙、今はパソコンを打ちながら、私のピアノライフを綴ります。

(毎月1日、15日頃更新。※更新日は、都合により前後する場合がございます。)
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pianist 国府弘子

pianist 国府弘子
ピアニスト/作・編曲家。
国立音楽大学ピアノ科卒業後、単身渡米しジャズ修行。帰国後1987年のデビュー以来、第一線で活躍し、アルバムの制作、ライブでのパフォーマンス、テレビやラジオのDJをはじめ活字メディアにもエッセイを寄稿するなど多彩な活動で全国的な人気を集める。 幅広い表現力を持ったインプロヴァイザーとして、音楽シーンをリードしてきたジャズ・ピアニストであり、また温かく心に響くメロディーを創造する作曲家としても評価が高い。2015年1月にピアノソロアルバムをリリースします。

No.5∼ピアニカが私を変えた・ハッピーな演奏ツール∼

2014.09.01更新

ピアノ一丁!というタイトルなのに、今回は「ピアニカ」のお話。 小学校の音楽の授業で、白いホースをつけてピアニカを吹いたことがある人、いるよね?人前でピアノを弾くようになってしばらくたった頃スタッフからプレゼントされ、私はこのカワイイ楽器と再会。おそるおそるライブで使ってみた後かれこれ20年以上、コイツとは大親友。ピアノと比べるべくもない素朴な楽器ではありますが、どっこい大きな力を秘めている。ピアニカのおかげで、ステージの自分がどんどん開放されていったのです。

ピアノという楽器は、ステージ上で客席に対して斜めに位置することもあり、恥ずかしさや緊張を抱えたまま「ピアノに隠れる」ような感じで長いこと弾いていた私・・・ピアノを弾くアナタも、思い当たるフシがありませんか?私はまさにそうだったんです。
しかし!ピアニカを持って歌手のようにステージ中央に立ち、客席に向き合い、息継ぎが必須のこの“歌う楽器”を吹くうちに、メロディにどんどん魂がこもり、聴き手にも共演者にもどんどん近づいていく新しい自分を発見、それはもう快感(リバーブをかけたマイクで音を拡声すると、それは素敵な音色ですよ)。

ある時から、客席に降りて「歩き吹き」も。そして思ったのです。ピアノも、こういう気持ちで弾けばいい、と。今ではピアノも、首を右にねじってお一人お一人の顔にガンとばしながら弾くようになっちゃった(笑)。 番組出演などでこの楽器の話をする時は公平を期して「鍵盤ハーモニカ」と言うんですが、私の愛器はヤマハだから、ここでは堂々と“ピアニカ”宣言。
10/24(金)ヤマハホールでのデュオピアノコンサートでも、相棒の石塚まみさんのピアノでピアニカを吹くのが楽しみ。大好きなピアニストと、歌手のような気持ちで共演できる。これもピアニカの醍醐味なんです。

花嫁姿でもピアニカ!

看護婦さんもピアニカ!(石塚まみさんと私)

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pianist 国府弘子

pianist 国府弘子
ピアニスト/作・編曲家。
国立音楽大学ピアノ科卒業後、単身渡米しジャズ修行。帰国後1987年のデビュー以来、第一線で活躍し、アルバムの制作、ライブでのパフォーマンス、テレビやラジオのDJをはじめ活字メディアにもエッセイを寄稿するなど多彩な活動で全国的な人気を集める。 幅広い表現力を持ったインプロヴァイザーとして、音楽シーンをリードしてきたジャズ・ピアニストであり、また温かく心に響くメロディーを創造する作曲家としても評価が高い。2015年1月にピアノソロアルバムをリリースします。
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