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国府弘子の新・ピアノ一丁!∼ピアノへのラブレター∼

威勢のいいタイトルで登場させていただきました、どうぞヨロシク!ちなみにこれは1995年のエッセイ集のタイトル(それで今回「新」が付いているというわけ)。ピアノとともに東奔西走喜怒哀楽。果たしてこの歳月は自分をどれくらい成長させてくれたのか?はたまた老いに向かっているのか? 20年前には手書きの原稿用紙、今はパソコンを打ちながら、私のピアノライフを綴ります。

(毎月1日、15日頃更新。※更新日は、都合により前後する場合がございます。)
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pianist 国府弘子

pianist 国府弘子
ピアニスト/作・編曲家。
国立音楽大学ピアノ科卒業後、単身渡米しジャズ修行。帰国後1987年のデビュー以来、第一線で活躍し、アルバムの制作、ライブでのパフォーマンス、テレビやラジオのDJをはじめ活字メディアにもエッセイを寄稿するなど多彩な活動で全国的な人気を集める。 幅広い表現力を持ったインプロヴァイザーとして、音楽シーンをリードしてきたジャズ・ピアニストであり、また温かく心に響くメロディーを創造する作曲家としても評価が高い。2015年1月にピアノソロアルバムをリリースします。

No.11∼新作アルバム「ピアノ一丁!」について vol.3∼

2015.02.25更新

新譜「ピアノ一丁!」の発売記念コンサートツアー初日のご報告。よみうり大手町ホールにて「HAPPY MUSIC〜ピアノ一丁!」と題したコンサート、とても感慨深く素晴らしい時間となりました。朝には雪がちらつき、帰り道の足も心配な中での満員御礼は感謝のひとことです。ますます一体感を増す鉄壁のトリオ一同、そしてゲストの夏川りみさんとの幸せなコラボは、まさにタイトルどおりのハッピーミュージック。天からのギフトと確信するあの歌声で、「涙そうそう」から「アナ雪」(これが、もう鳥肌モノ!)そして二人で作詞作曲のコンビを組んだ初コラボの「約束〜忘れないよ」、とどめにお客さまにもカチャーシー指導をしてくれ、クラシックホールが総立ちのライブハウスと化したのでありました!

今後も各地で、ソロピアノコンサートあり、いろいろなコラボあり。「ピアノ一丁!」ツアーは続きます。どこかでお会いしましょうね。

ひき続き、試聴&購入ができます。http://amzn.to/1zLddAr

さて前回に続いて、アルバム「ピアノ一丁!」収録曲の解説をお届けしましょう。オリジナル曲、カバー曲、合わせて15曲も収録されている本アルバムですが、今回は後半7曲について。

8.サクセス・ムーン・ダンス
2003年『ピアノ・ヴォイセス』の収録時にはスチール・パンとのデュオ演奏だったオリジナル曲(2006年『サマー・セレクション』にも収録)。その後さまざまな機会にソロ演奏を重ね、時とともに熟成したので(?)、今回はソロバージョンを新録音。ひそやかな夜中のダンス。あふれる歓喜の想いを押さえながら・・・。

9.ゴールデン・スランバー
私の自慢の特技はビートルズリクエストに応えること(おおむね百発百中!)、そんな私の今回のチョイスはビートルズ後期の名盤「アビイロード」B面の壮大なメドレーからの1曲。まさしく珠玉のポール節、心穏やかにして戻らぬ日々を惜しむ・・・そんな曲調です。

10.ラプソディ・イン・ブルー
ガーシュインのピアノ協奏曲。人気はご存知のとおりです。ジャズピアニストのためのクラシック曲、と言えるかもしれません。オーケストラとの共演以外にも、ピアノ複数台で演奏したり、さまざまな機会があります。ここではソロ、国府流バーションで。

11.ブラッド・サーキュレイション
指のトレーニングとして即興的に弾いていたフレーズがいつのまにか小品となりました。硬派な曲調に少々ふざけたタイトルを付けました。“更年期に負けるなシリーズ・その1 〜まずは血行促進”。聴き手の血行も良くなりますよ。 今後、その2、その3もお楽しみに。

12.スターランド
2002年『ピアノ・アニヴァーサリー』収録曲。“あうんの呼吸”が自慢の「国府弘子スペシャルトリオ」で、コンサートで何度も演奏してきた曲です。いろいろなゲストにも加わってもらう事が多く、この曲で心をつないできました。ソロバージョンで新録音。時空を超えて、地球というこの星に祈りを捧げます。

13.ハッピー
最近の世界的ヒット曲。ファレル・ウィリアムスの、あのダンサブルなポップチューンを“ピアノ一丁”で料理してみたらこうなりました。とにかくサビのメロディがハート直撃、久々にクセになる曲。そしてジャズでいう「料理」とは何でもアリということです。例のメロディ以外はけっこう自由なアプローチ。

14.コスモスアベニュー
日本の誇るラテンピアニスト松岡直也さんは、ファンにももちろん、ミュージシャン達にも愛され続けた人でした。天国に逝かれた松岡さんに、心からの尊敬と感謝をこめて、彼の数々の名曲の中から、深い情感のこもったこの曲を。

15.男はつらいよ
女だってつらいさ!(笑)・・・最後のデザートは、まさかの寅さん。まさかのピアニカソロ。だってホールの贅沢な響きを、私の大切な“ライブ・ツール”でも聴いていただきたくてね。それに、実はちゃんと、ピアノ(CFX)も参加しているのですヨ。調律の酒井さんとのヒミツの共同作業により、かすかな残響音が生きているのでした!

P.S. ひき続きの「ピアノ一丁!」ツアー、 東京では、3月13日(金)に渋谷セルリアンタワー2FのJZブラットで国府弘子オリジナル作品限定ライブ(5人編成のマイバンドで)。そして6月の27日(土)は、この作品を録音した聖地(!)銀座ヤマハホールでの完全ピアノソロ。ここではまさに「ピアノ一丁!」の音色を再現したいと思っています。ぜひ。

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pianist 国府弘子
ピアニスト/作・編曲家。
国立音楽大学ピアノ科卒業後、単身渡米しジャズ修行。帰国後1987年のデビュー以来、第一線で活躍し、アルバムの制作、ライブでのパフォーマンス、テレビやラジオのDJをはじめ活字メディアにもエッセイを寄稿するなど多彩な活動で全国的な人気を集める。 幅広い表現力を持ったインプロヴァイザーとして、音楽シーンをリードしてきたジャズ・ピアニストであり、また温かく心に響くメロディーを創造する作曲家としても評価が高い。2015年1月にピアノソロアルバムをリリースします。
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