CD-S2000 CDプレーヤー 生産完了品

ディスク資産を味わい尽くす音楽専用プレーヤー

登場以来四半世紀が経過したCDは、現在も変わらぬオーディオメディアの代表であると同時に、次代に継承すべき音楽資産としての側面も持ち始めています。いっぽう、新世代の高音質メディアとして期待を集めるSA-CD(スーパーオーディオCD)の実力も、またオーディオファイルとしては気になるところです。そこでCD-S2000は、ビジュアル関連の機能を敢えて排し、音楽CDとSA-CDの高品位再生のみに的を絞ったハイグレードなオーディオ専用プレーヤーとして新規開発しました。フロントパネルにはインジケーター付きのフォーマット選択スイッチを装備し、ハイブリッドディスク再生時にはCDとSA-CDの比較試聴を行ったり、いずれかを常に優先して再生させることが可能です。

D/Aコンバーター以降を全段バランス伝送

長年培ってきたヤマハのデジタル技術を活かした高精度D/Aコンバーターを+側と-側にそれぞれ1基ずつ用いて変換精度を高め、S/Nを向上させる差動方式D/Aコンバーターを左右独立で搭載。+側と-側のD/Aコンバーター出力はそれぞれ独立したローパスフィルターに入力され、それ以降出力端子までの全段をバランス伝送化しました。本機のバランス出力と、A-S2000のバランス入力とを接続すれば、伝送ノイズやそれに起因する音質劣化と無縁の、このクラスとしては類のない高純度なディスク再生をお楽しみいただけます。

オリジナルローダー&高精度CDドライブ

SA-CDやCDがデジタルメディアであることは言うまでもありませんが、ディスク表面にレーザー光を当てて信号をピックアップするという作業そのものは実はアナログです。そのため、ドライブメカニズムを巡る動作精度の良し悪しはそれ以降のデジタル音声信号の精度、そして再生音に意外なほどの影響を及ぼすものです。本機のメカニズム部に採用したヤマハオリジナルのローダーユニットは、ローダーと一体設計された高剛性シャーシがCDドライブとローディングメカニズム全体をしっかり支える新機構。厳選された高信頼ドライブメカニズムとのコンビネーションによって信号読み取り精度を着実に積み重ね、ディスクに刻まれた音楽の微細なニュアンスまでも余すことなく再現します。さらに、上質な手触りの高剛性アルミニウム製ディスクトレイや、独自のメッシュドワイヤードライブ方式によるソフトで滑らかな開閉動作など、その再生音にふさわしい操作フィーリングの品位にもこだわりました。

D/A完全分離のセパレート・パワーサプライ

いっぽう電源部は、オーディオ系とデジタル系に独立した別個のトランスを搭載し、デジタル回路とオーディオ回路を巡るノイズの影響を排除するセパレート・パワーサプライとしています。特にオーディオ系には磁束漏洩が少なく安定した電源供給が可能なトロイダルトランスを採用したうえで、巻線や安定化電源回路をすべて左右独立化。優れたセパレーション特性に大きく寄与しています。

アナログ音声を大切にしたピュアダイレクトモード

アナログ出力経由での再生時、本体ディスプレイを消灯するとともにデジタル出力回路も停止して最高のアナログ再生品位が得られるピュアダイレクトモード。完全バランス伝送を一層価値あるものにします。

左右対称の高剛性コンストラクション

CDドライブを支えるヤマハオリジナルローダーを中心に、右サイドにオーディオセクション、左サイドに電源セクションを配置した左右対称の高剛性コンストラクションを採用。筐体前後を貫くセンターフレーム、外部振動に対して優れた効果を発揮するスパイク/パッド選択式の特製メタルレッグなど、プリメインアンプA-S2000と共通のシャーシに入念なサウンドチューニングを加え、透明感あふれる安定したディスク再生を実現します。

バランス接続について

端子のピン配置は下図の通りです。アンプに付属の取扱説明書を参照し、そのXLR バランス出力端子が下のピン配置に対応しているかをご確認ください。

また、接続の際には必ずピンどうしを合わせ、XLR コネクター(メス)を差し込んでください。接続を外すには、XLR コネクター(メス)のラッチロックレバーを押し下げながら引き抜いてください。

※バランスケーブルは付属していません。お好みのものをご使用ください。