NS-5000 スピーカー

NS-1000Mの伝統を継承する30cm3ウェイブックシェルフ型

さまざまなエンクロージャー形状の可能性を検討した結果として、当社製モニタースピーカーの代表作であるNS-1000M(1974年発売)の伝統を継承するブックシェルフ形状を選択。30cm 3ウェイ構成として最小限のサイズとなる内容積65ℓのバスレフ方式エンクロージャーは伝統的工法によって強固に組み上げられ、さらにFEM解析に基づく補強桟の作用で、エンクロージャーの6面から時間差を伴って放出される、人間の聴覚では検知できないレベルの “箱鳴り”までも根本的に抑制。ユニットの発した音が、箱の6面にどのように伝わり、どのように再放射されるのか。それを高精度にシミュレートした最新の技術的成果によって響きの時間軸を完璧なまでに整え、圧倒的な静けさのなかに自然な響きが広がる異次元の音楽体験を届けます。

100% ZYLON® 8cm口径ソフトドーム型ミッドレンジ JA-08B5型

ドーム型として世界最大級の口径を誇る8cmミッドレンジ=JA-08B5型は100% ZYLON®振動板の可能性を極限まで追求した、NS-5000の設計コンセプトを象徴するユニット。ドーム型だからこそ実現できるロスのない駆動と、広い指向特性がもたらす豊かな音場感。独自の特殊成形技術によりダイヤフラムからサラウンド(エッジ)までを継ぎ目のない100%ZYLON®とすることで、素材が秘める圧倒的な音速と情報量を遺憾なく発揮します。

100% ZYLON® 3cm口径ソフトドーム型ツィーター JA-05K6型

同じくダイヤフラムからサラウンドまでをひと続きの100% ZYLON®とした JA-05K6型。振動板素材は縦横の糸の太さや本数を変更したツィーター専用品で、ボイスコイルにはミッドレンジと共通の断面形状を持つ真四角銅線を採用。磁気回路のヨークには材料にストレスを掛けない完全切削加工品を用い、高域端に至るスムースネスやS/N感、解像度を追求しました。

100% ZYLON® 30cm口径コンケーブ型ウーファーJA-3132型

センターキャップレスの100%ZYLON®コンケーブ型コーンを採用した30cmウーファー=JA-3132型。8cmミッドレンジが求める、750Hzという高めのローパス側クロスオーバー周波数において最適なパフォーマンスを発揮できるよう、30cmクラスのウーファーとしては異例のワイドレンジ設計。さらにエンクロージャー装着状態でのFEM解析を重ねて開発した専用のアルミ ダイキャストフレームは、背面の空気抵抗と高剛性とを高度に両立します。

中高域の不要共振を2本の共鳴管で打ち消すR.S.チャンバー

ツィーターやミッドレンジの背面から放射される不要音を抑えるために、吸音材を詰めた小さなバックチャンバーなどさまざまなアイデア、形状が実用化されています。しかし、従来のほとんどの方式ではチャンバー内部の強い共鳴を排除する大量の吸音材によって音楽本来の自然な響きまでも奪われていました。そこでNS-5000の8cmミッドレンジと3cmツィーターの背面には、中央部のメインチャンバーで発生した共鳴のピークを吸音するのではなく、長さが異なる2本の共鳴管で打ち消すR.S.(ResonanceSurpression)チャンバー(日本特許5817762号)を装着。これにより各ユニット本来のフラットな周波数特性を取り戻し、音楽のデリケートなニュアンスまでも克明に描写します。

音楽本来の臨場感を蘇らせるアコースティックアブソーバー

調音パネルの開発で得たノウハウを投入し、狙った周波数の定在波を独自のJ字型共鳴管で除去するアコースティックアブソーバー(日本特許6044164 号)を採用。シンプルな直方体のエンクロージャー形状を利用して定在波を特定の周波数に集約し、それを狙って打ち消すことで吸音材の大半を追放し、音楽本来の自然な響きを蘇らせることに成功しました。さらに、吸音材を詰めた従来のエンクロージャーと比べてウーファーの高域エネルギーが損なわれにくく、ミッドレンジとの音の一体感をさらに高めます。

エンクロージャー素材には北海道産白樺の積層合板を選定

機械的強度や音響特性はもちろん、木材の節や穴を丁寧に取り除いて加工する品質の高さや耐久性も総合的に満たす北海道産白樺の積層合板をエンクロージャー素材として採用。板厚はバッフル面を29.5mm厚、その他の5面を20mm厚(いずれも塗装下地材および塗膜厚を除く)としています。

S/N感の向上に寄与し、所有する歓びをも満たすグランドピアノと同等の黒鏡面ピアノフィニッシュ

エンクロージャー外装の6面すべてに、ヤマハのグランドピアノと同じ専用塗料と下地材、研磨工程による黒鏡面ピアノフィニッシュを採用。均一で高硬度な塗装皮膜がエンクロージャー全体の剛性をさらに高めるとともに微細な振動までも抑え込み、ひときわS/N感の高い冴えたサウンドを奏でます。

全ユニット正相駆動・シングルワイヤリングで自然な聴き心地を目指したネットワーク回路

すべてのユニットを正相駆動・シングルワイヤリングとして自然な聴き心地にこだわったネットワーク回路には、信号経路の最短化を徹底させた銅箔厚140μの極厚プリントパターンによる両面基板を採用。さらに配線には新世代の銅導体=PC-Triple C、構成素子類にも信号伝送のロスを可能な限り排除する最高級品のみを厳選し、音響用コンデンサーの最高峰であるドイツ ムンドルフ社製のオーディオコンデンサー「MCap SUPREME EVO」と高音質アッテネーター「MResist SUPREME」、単体質量1.6kgに達する専用の大型ウーファーコイルなどを投入しました。