ヤマハHiFiプレーヤー誕生
確かな音と耐久性が認められ、放送局などでも活躍したデビュー作。発足間もないGKデザイングループによる機能的なスタイリングも高く評価された。
1954
世界で初めて“HiFi”(ハイファイ)の名を冠した音響機器=ヤマハHiFiプレヤーの誕生から60年。ヤマハは総合楽器メーカーとして、素材・半導体メーカーとして、また建築音響や音楽振興のエキスパートとして、蓄積された技術と経験をより良いオーディオ製品へ活かす挑戦を続けてきました。このコンテンツでは、ヤマハHiFiプレヤーが誕生した1954年から現在に至るヤマハHiFiオーディオの挑戦の歴史を、それぞれの時代の音を奏でた代表的な製品や技術とともに辿ってまいります。
確かな音と耐久性が認められ、放送局などでも活躍したデビュー作。発足間もないGKデザイングループによる機能的なスタイリングも高く評価された。
1954
最初のナチュラルサウンドスピーカー、NS-20のためのウーファーユニット=JA5002型、グランドピアノの響板が音を広げる原理を取り入れた。
1958
音質に優れる反面、効率が低く商品化の難しかったパワーアンプ部の純A級動作を一般的なB級ど動作との切り替え式でh実現。音の違い手軽にも試せた。
1973
LSIの製造技術を応用した独自の真空蒸着法により、理想の素材とされながら加工が困難だったベリリウム振動板を完成。NS-1000Mなどに搭載した。
1974
トランジスターの音質的弱点を克服する動作特性を備え、オーディオ用として理想とされたSIT(V-FET)を世界で初めて実用化。B-1に搭載した。
1974
高周波技術が問われるチューナーでもトップクラスのj評価を得たヤマハ。専用測定器の開発から4年越しで完成させたCT-7000はその象徴だった。
1975
カセットデッキ市場が据置型とポータブルに二分化していたこの時代、世界的工業デザイナーのマリオ・ペリーニを起用して両者一体化を試みた。
1976
ボイスコイルを振動板に埋め込む独自のオルソダイナミック型ヘッドホン。無駄を削ぎ落とした軽快なフォルムはTC-800GLに続きM・ペリーニ作。
1976
白いペーパーコーンの16cmウーファーと3.5cmソフトドームツィーターによるオーソドックスな2ウェイ。絶妙なトータルバランスで長く愛された。
1978
レコードの宿命であったトラッキングエラーをゼロにし、低質量のショートアームで高感度も実現した電子制御リニアトラッキング方式を開発。
1978
絶対的な質量で高剛性・無共振を目指すGT (Gigantic & Tremendous、途方もなく巨大な) 思想を具現化したレコードプレーヤーGT-2000を発売。
1982
複雑だったCDプレーヤーの制御系・信号処理系回路をわずか2基に集約したオリジナルLSIが完成。他社にも広く供給され、CDの普及に貢献した。
1983
既存のステレオスピーカーに前後4台のプロセシングスピーカーを追加し、生演奏の臨場感をリアルに再現。マルチチャンネル再生の先駆けとなった。
1986
過去・現在・将来のあらゆるメディアに応えるべく、デジタル処理コントロールアンプや超弩級フォノEQなどもラインアップした記念碑的シリーズ。
1987
キャビネット内の空気を振動板として利用する「エアウーファー」を実現した AST* 方式を実用化。スピーカ−2台と専用アンプのセットで供給された。
* 現在の呼称はYST (Yamaha Active Servo Technology)
1988
一世を風靡したベリリウム振動板がさらに進化、より高密度・高純度な鋳造ベリリウム振動板に金を蒸着して理想の音色を得た。GF-1に搭載。
1991