ネットワーク機器の選択

メディアコンバーターの選択

機器間(またはスイッチ間)で長距離伝送する必要がある場合は、光ファイバケーブルをお使いいただけます。銅線ケーブルから光ファイバに変更するには、1000BASE-Tに対応したメディアコンバーターが必要になります。

スイッチを使用する場合は、単体のメディアコンバーターではなく、スイッチにSFP (Mini-GBIC)やGBICなどのモジュールを装着して光伝送することを推奨します。またメディアコンバーターは、Store-and-Forward方式ではなく、Cut-Through方式のものを推奨します。Store-and-Forward方式では遅延が発生するので、Danteレイテンシーを設定する際に1台のメディアコンバーターを1台のスイッチとしてカウントする必要があります。また、意図しないフィルタリングにより必要なパケットが遮断される可能性もあります。

メディアコンバーターの選択

光ファイバケーブルおよびメディアコンバーターは、伝送方法の違いから「マルチモード」と「シングルモード」の2種類に分けられます。マルチモードファイバーはより安価なソリューションで、最長500m程度の伝送が可能です。シングルモードファイバーはより高価ですが、マルチモードよりも長距離伝送が可能で、ほとんどのシングルモードSFPで最長2kmをサポートし、それ以上のものもあります。

光ファイバケーブルのサイズ(コア/クラッド径)はいくつかの種類があり、それらはお互いに互換性がありません。お使いのSFP/GBIC仕様に合ったサイズのケーブルをお選びください。業務用オーディオ用途で最もよく使われるサイズは以下のとおりです。

・マルチモード: 50/125μm

・シングルモード: 9/125μm

また、光コネクターは通常のLCだけでなく、堅牢なopticalCONに対応した機器もあります。opticalCONコネクターは、ロック機構を持ちケーブル抜けしにくいため、頻繁な挿抜が必要で確実にケーブルを固定したいライブなどの用途にも有効です。opticalCONコネクターの光ケーブルで接続することにより、長距離でも物理的に抜けにくい堅牢なネットワークを構成できます。