ヤマハSWP1シリーズの設定
この章では、例としてSWP1-16MMFを用いたセットアップ手順を紹介します。このスイッチは、ネットワーク設定をDipスイッチひとつでDanteに最適化できるスイッチです。ネットワーク規模に応じて8ポートのSWP1-8やSWP1-8MMFなどもあります。
また、3タイプのVLANプリセットを内蔵しており、これらをDipスイッチで簡単に切り替えることができます。後述するUSERモードでは、Web GUIを使用してVLANなどの細かな設定も可能です。
スイッチの設定はDipスイッチを変更後に再起動することでDanteに最適化されます。
なお、以下の説明では、SWP1-16MMFのファームウェアバージョン2.01.04を使用しています。お使いのバージョンによって、初期設定などが異なる場合があります。
スイッチ設定
まず、スイッチ本体のDipスイッチ「1」がDANTEになっていることを確認してください。「2」と「3」は、VLANのプリセットを選択します。DANTEモードで起動した場合、設定が毎回初期化された状態からスタートします。一方で、VLAN設定のカスタマイズなど、スイッチの設定変更を起動後も反映させて使いたい場合は、USERモードで起動する必要があります。
スイッチをより詳細に設定する必要がある場合は、Yamaha Audio Network Monitorのソフトウェアからアクセスするのが一番簡単です。このソフトウェアを使うことで、コンピューター上でSWP1シリーズの情報やDanteネットワーク上のすべてのDante対応機器を含めたネットワーク全体を監視することができます。
ソフトウェアを起動するとSWP1が自動認識されるのでアイコンをクリックして選択します。もし認識されない場合は、左上のネットワークアダプターが正しく選択されていることを確認してください。
「Web GUI」をクリックすると、ブラウザーが立ち上がりますので、パスワードは空欄のままユーザー名に「administrator」を入力してログインします。
最初に、ファームウェアのバージョンをチェックして、必要に応じてアップデートすることをおすすめします。最新版のファームウェアはヤマハのウェブサイトでご確認ください。
ファームウェアのアップデートは、以下のページで行います。あらかじめヤマハのウェブサイトからファームウェアファイルをダウンロードしておいてください。ファームウェアをアップロードしたあとに、スイッチが自動的に再起動することにご注意ください。
これで準備が整いました。