バンド・ライブ編

バンド編成や会場の規模によってPAシステムは大きく変わります。ここでは、PAシステムの規模をいくつかの例とともにご紹介します。

ドラムの「ある/なし」がPAシステムの規模を決める

ドラムは非常に音量が大きく、バンドにドラムが参加していると全体の音量が大きくなるため、PAシステムの規模が変わります。

特にドラムの影響を受けるのがボーカルです。ドラムの音量に負けないためには、PAシステムの規模を大きくする必要があります。小規模なシーンでも、ドラムが入るとPAシステムは中規模で考えます。

モニタースピーカーの必要性と設置方法

モニタースピーカーは、観客へ向けたメインスピーカーとは別に、ステージ上の演者へ向けて鳴らすスピーカーです。

小規模では、演者がメインスピーカーからの音を聴くことが多いのですが、中規模のようにドラムが参加していたり、大規模のように会場が広いと、全体の演奏がよく聴こえないため、モニタースピーカーが必要になります。

リハーサルスタジオでは、ギターアンプやベースアンプが内側を向いていることが多く、演奏が聴きやすくなっています。また、お互いを見ながらコミュニケーションがとれるため、モニタースピーカーがなくても演奏がしやすくなっています。

ステージではギターアンプやベースアンプ、そしてメンバー全員が客側を向いているため、お互いの演奏が聞こえにくく、不本意な演奏になってしまうことがあります。このような場合にはモニタースピーカーの使用をおすすめします。

モニタースピーカーを設置する場合に優先すべきは、まずはボーカルです。次にバンドの後方に位置することが多く、場所の移動ができないキーボードやドラムにも設置した方が良いでしょう。

演者個別に設置するのではなく、ステージの左右から全員をカバーする場合もあります。

あなたのステージは次のうちのどのタイプ?

教室ミニライブ

小規模

編成 アコースティック楽器が中心
場所 カフェや教室など
観客数 数人~50人
ドラム なし、またはパーカッション程度
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視聴覚室ライブ

中規模

編成 エレキギターなど電気/電子楽器中心
場所 カフェ、教室、視聴覚室、リハーサルスタジオなど
観客数 数十人~150人
ドラム あり
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体育館ステージ

大規模

編成 あらゆるアコースティック、電気/電子楽器
場所 体育館、講堂、公民館など
観客数 100人~1000人
ドラム あり
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