CZR / CXS XLF

多彩な用途に対応するパッシブSRラウドスピーカー

CZR シリーズはウーファー口径15˝, 12˝ ,10˝ の3モデルをラインナップ。CZRシリーズに搭載されるスピーカーユニットは、モデルごとに見合ったカスタムデザイン。LFユニットは大口径3インチボイスコイル、アルミダイキャストフレーム、軽量ながら強力なネオジム磁石を使用することで力強い低域再生能力と高い耐入力性能を確保しました。

HFは2インチボイスコイルのコンプレッションドライバーと強力なネオジム磁石を採用し、高い分解能の中域かつ伸びやかな高域を実現します。

コンプレッションドライバーにはCZR15は水平90°×垂直50°、CZR12、CZR10は水平90°×垂直60°の指向角度を持つCD(定指向性)ホーンを装着。斜め方向のエネルギー減衰を抑えた設計は、四角形に近い理想的な拡散パターンを実現します。またホーンはローテーション可能で縦横いずれの設置方法でも適切なカバーエリアを実現します。

クラス最大級の音圧レベルと高耐入力

CZR15、CZR12ともに最大音圧レベル129dB SPL(1m、Peak)を有し、800W(PGM)の高耐入力を実現しました。CZR10はコンパクトな10インチLFながらも700W(PGM)の連続入力です。すべてのCZR ラウドスピーカーはバイアンプモードを備えており、各々のユニット別々にドライブし性能を最大化することも可能です。

CXS XLFシリーズサブウーファーは18インチのCXS18XLFと15インチのCXS15XLFをラインナップし、29Hzからの迫力ある低音再生が可能です。コネクターはNeutrik社のspeakON NL4MPコネクターを採用。サブウーファーに装備された2系統のinput/parallel端子に加え1系統 のoutput端子はCXS XLFを介してCZRシリーズなどのフルレンジスピーカーを鳴らす場合や、カーディオイドモードで使用する場合に使用します。

4芯のスピコンケーブルを用いれば、アンプからのケーブルを1本にまとめ、例えばカーディオイドモードで、2チャンネルアンプからのフロント用の信号とリア用の信号の接続を、1本のケーブルで済ませることができます。

パワーアンプ「PXシリーズ」との最適音響システム構築

パワーアンプ「PXシリーズ」は、CZRシリーズ、CXS XLFシリーズに最適なDSP設定を、プリセットで搭載します。アンプ、スピーカーの最適な組み合わせと高度なDSP制御により、ダイナミクス、音の再現性をキープしながら、スピーカーのパフォーマンスを最大化し、高い音圧レベルを実現します。

また、CXS XLFシリーズは、サブウーファーを複数台使用し、ステージ側の音量を抑えハウリングマージンを大きく取って客席側により大きく低音を出すことができる「カーディオイドモード」にも対応します。

幅広い用途を考慮した高品位かつ堅牢なキャビネット

現場での多様な使用方法を想定し、キャビネットに強固なプライウッドを使用し、塗装には優れた耐傷性を誇るポリウレア塗装を採用しました。過酷な屋外使用時における劣化や運搬時の外傷からキャビネットを守ります。

CZRのポールソケットは水平、-7°のデュアルアングルを装備し、反射面から遠ざけて最適な音場構築が可能です。またCZR15、CZR12は左右対称のキャビネット構造で、フロアモニターの複数設置時のミラーモードにも対応可能です。

CXS XLFはねじ込み式M20と挿し込み式35mmの2種類に対応したデュアル・ポールソケットで利便性を高めました。

多彩な設置用オプション

CZRシリーズは豊富なリギングポイントを備えており、ホーンローテーションと併せて様々な環境でのアイボルト*吊り下げが可能です。また縦・横それぞれに用意されたUブラケットと組合せて壁面やバトン、天井吊りなどで最適な設置方法をとることが可能です。

*アイボルトは付属していません。