HS Series

HSシリーズスタジオモニターの設計理念

HSシリーズスタジオモニターの設計理念

「精確性」。それは業務用ニアフィールドモニターのデファクトスタンダードとなったNS-10M シリーズからMSPシリーズ、そしてHSシリーズまで、ヤマハが一貫して譲らないスタジオモニターの設計理念です。

新HSシリーズはニアフィールドモニターに求められる精確な再生能力を徹底的に追求し、確かな音像定位と高分解能・フラットな特性を実現しています。

新開発のスピーカーユニットと厳選された音響部品

新HS シリーズでは磁力線のフローを制御・均一化する先進的な磁気回路設計を施した 新開発のトランスデューサーを採用し、また音響部品の再選定・最適化を合わせて行うことで飛躍的な再生能力の向上を図りました。

【 ツイーター】

HS5、HS7、HS8 には新開発の高性能1インチドームツイーターを搭載。高分解能を誇り、立ち上がりに優れたツイーターは、高域の再生可能周波数をさらに広げています。また共振を最小限に抑えるよう設計された肉厚ウェーブガイドと合わせることで高域を正確に、そしてスムースに再生します。

【ウーファー】

HS5、HS7、HS8 専用のウーファーも新規に開発。大型マグネットを採用し、スムースでレスポンスに優れた高耐入力ウーファーは、いかなる音量においても歪みの少ない、制動感のある低域を実現しています。また同時にウーファーリングやバスケットなどの音響部品の再選定、最適設計を行うことでより輪郭のある低域を実現しています。

高性能専用パワーアンプ

パワーアンプ部には、高域と低域のそれぞれの帯域を専用パワーアンプで増幅するバイアンプ方式を採用。各モデルに最適化された高性能アンプユニットは常に高品位で音質変化の少ない均一なサウンドを提供します。

共振を低減するエンクロージャー設計

HS シリーズのエンクロージャーは不要な共振を徹底的に排除し、サウンドの精度を極限まで高めるよう設計されています。エンクロージャーには高剛性で均一な音響特性を持つ肉厚MDF を 使用し、その接合には古くから木材建築で用いられている強度に優れた技法、三方留め構造を採用。木材の接合面に設けられた凹凸を隙間なく組み合わせることで、単純な面の接合とは比較にならない強度が生まれます。楽器製造120余年の歴史において積み上げられたノウハウと音質へのこだわりが成せる設計です。

最新の流体音制御技術によるノイズの低減

バスレフポート周辺の空気の渦は、ポート内外の空気の振動を誘発し、ポート内にノイズを発生させます。新HS シリーズではポート形状の設計に、空気の流れと音を可視化・解析・制御する最新の流体音制 御技術を採用。空気の渦を最小限に抑えた新型ポートは、可聴帯域のノイズを最大6dB SPL 減少させ( ※当社比)、音楽制作環境での高い要求に応えます。

環境に合わせた緻密なセッティングを可能にするコントロール類と充実の端子類

リアパネルには、スピーカーを壁際に配置した際に強調されがちな低域を補正し、正確なモニタリングを可能にするROOM CONTROL を搭載。-2dB、-4dB の2 段階で調整できます。またHIGH TRIM (+2dB、0、-2dB)を装備し、部屋や用途に合わせた緻密なバランス 設定が行えます。入力端子はXLR、TRS フォーン端子を併装し、 ミキサーやキーボード、オーディオインターフェースからの出力などあらゆるユースケースに柔軟に対応します。

リギングポイントを装備し吊設置に対応(HS5I,HS5IW,HS7I,HS7IW,HS8I,HS8IWのみ)

リギングポイントを装備し吊設置に対応(HS5I,HS5IW,HS7I,HS7IW,HS8I,HS8IWのみ)

HS5I、HS5IWはM5x8(2x4面)、HS7I、HS7IW、HS8I、HS8IWはM8x8(2x4面)のリギングポイント(ネジ穴)を、天面、底面、両側面に装備しています。別売のスピーカーブラケットを用いることで、卓上設置に加えて壁や天井への取り付けが可能です。