長い間更新できずに申し訳ありませんでした。皆様お元気ですか？
早5月になり、モスクワもすっかり春を迎えました。

４月末から５月初めにかけてのお休みは、日本ではゴールデンウィークと呼ばれていますが、実はロシアでも、５月の初めは祝日が重なる大型連休期間で、“Майские праздники（マイスキエ プラズニキ）”と特別な名称で呼ばれています。
一番の祝日は、赤の広場での軍事パレードでお馴染みの５月９日の“День Победы（ジェーニ パビェーディ＝戦勝記念日）”なのですが、今年は、５月１日の祝日“Праздник Весный и труда（プラズニク ベスヌィ イ トゥルダー＝春と労働者の祝日）”と“パスハ（ロシア正教の復活祭）”が重なり、ロシア人にとって一層心踊る５月の連休となっています。
街の様々な通りや広場には、イースターエッグや花のアーチが飾られ、お店も沢山並んでいて賑やかですし、大勢の人々が、日も長くなり、チェリョームハやラフマニノフも大好きだったライラックの甘い香りが漂う春の散策を楽しんでいます。
もちろん、お休みを利用して旅行に出かける方も多く、嬉しいМайские праздники（５月の祝日）です。

ロシアでは、パスハ（復活祭）に、イースターエッグの他、カッテージチーズで作られたまろやかなレアチーズケーキのような“パスハ”、ドライフルーツが入った甘いパンのような“クリーチ”という特別なお菓子をいただいてお祝いします。

こちらは、我が家のイースターエッグです。
ロシアでは、“Пасхальные яйца（パスハリヌィエ ヤイツァ）”と呼ばれています。

ゆで卵に専用のフィルムをかぶせてお湯にくぐらせると簡単に出来上がります。今年はマトリョーシカとロシアの童話の絵柄を選んでみました。

そして、こちらは、パスハです。

材料は、カッテージチーズ、サワークリーム、卵、バター、砂糖、ドライフルーツで、沸騰した牛乳にケフィールを注ぎカッテージチーズを作るところからパスハ作りは始まります。
専用の木型に入れた後、重しをのせて冷蔵庫でニ晩、水分（乳清）を除くと出来上がりです。
“ХВ”の文字は、Христос Воскресе（ハリストス ヴォスクリェーセ＝キリスト復活）の頭文字です。
初めて見たとき、なんて綺麗なお菓子なのだろうと思いました。
でも、美しいばかりでなく、一口食べた途端、優しい味にすっかり魅了されて、一年に一度いただける事を楽しみにしている特別なお菓子です。

そして、こちらのお写真は、食べられないクリーチですが、アルバート通りに登場した大きな大きなクリーチがとても可愛らしかったので、ご覧ください。

パスハの頃になると、スーパーにパン屋さんにお菓子屋さん、そして教会の前でもクリーチの特設売り場が現れます。

今年は５月１日のパスハをお祝いした翌日、５月２日は私の誕生日で、20歳になりました。
先月は美しい春の京都で演奏させて頂き、皆様から温かく大きな拍手をおくって頂き大変感謝致しております。
これまで私を支えて下さった全ての皆様への感謝の気持ちと共に、これからも成長していきたいと思っています。
皆様、これからも、どうぞ、宜しくお願い致します。