会議などで拡声を行う場合のPAを考えてみましょう。発言する人数に合わせてマイクを4本用意しました。12チャンネルのアナログミキサーMG12XU、パワーアンプPX3、そしてスピーカーCBR12を2台使います。

(1) まずミキサーを会議の邪魔にならないところに設置します。机、テーブルなどを用意して操作しやすい高さにするといいでしょう。

(2) パワーアンプ、スピーカーを設置します。スピーカーはハウリングしないよう、発言者のマイクにかぶらない位置に、左右に広げて設置します。

(3) ミキサー、パワーアンプ、スピーカーの電源を確保します。まだ全体の接続が済んでいないので電源はオンにしないでください。

(4) ミキサーからパワーアンプへはXLRケーブル、パワーアンプからスピーカーへはスピーカーケーブルを使って接続します。

1. マイクの接続

1. マイクの接続

・マイク4本をそれぞれチャンネル1~4にXLRケーブルを使って接続します。

※CDプレイヤーなどを使用する場合は、9/10チャンネルにRCAケーブルで接続します。

2. 電源を入れる

(1) ミキサーのGAINやフェーダー、パワーアンプのボリュームをすべて最小の状態にします。

(2) 接続時や電源のON/OFF時にノイズの発生をさけるためミキサー→パワーアンプという順番で電源を入れます。

※電源を切るときにはパワーアンプ→ミキサーという順番で電源を切ります。

3.音を出すまでの手順

3.音を出すまでの手順

ここでは、1チャンネルのマイクを例にします。

(1) パワーアンプのレベルを調整します。ここでは仮として12時くらいにしておきましょう。

※この時点でのパワーアンプの音量は仮です。適宜必要な音量に調整してください。

(2) STEREOチャンネルのスイッチをオンにし、フェーダーを0の位置まで上げます。

(3) 1チャンネルのONボタン、STボタンをオンにし、フェーダーを0の位置まで上げます。

(4) この状態で、必要な音量が得られるようにGAINを調整します。フェーダー上にあるPEAKランプが点かないように注意しながら調整しましょう。

1つのマイクが終わったら、残りのマイクも同様に音量調整します。

4. ONボタンで使っていないチャンネルをオフにする

誰か一人が発言しているときに、他のマイクがオンになっていると、そのマイクの周りの雑音を拾ってしまいます。フェーダーを下げても音は鳴らなくなりますが、せっかく音量のバランスを調整したので、フェーダーの位置はそのままで、チャンネルのONボタンを使ってチャンネルをオフにしておきましょう。