ここでは、ボーカル、ギター、キーボードというシンプルな編成でのPAセッティングにトライしてみましょう。

今回はポータブルPAシステム、STAGEPAS 600BTを使用してセッティングしてみましょう。

1. 電源を確保し、スピーカーを接続する

1. 電源を確保し、スピーカーを接続する

すべての接続が済むまで電源は入れないでください。

電源が入った状態で接続すると、ノイズが発生しスピーカーを傷める可能性があります。

2. ミキサーにマイクや楽器を接続する

2. ミキサーにマイクや楽器を接続する

マイクを1チャンネルに接続してMIC/LINEスイッチをMICに、ギターを4チャンネルに接続してスイッチをLINEに、キーボードを5/6チャンネルに接続します。

3. 電源を入れる

3. 電源を入れる

MASTER LEVELとLEVELのツマミを「0(最小)」に下げ、楽器の電源をオンにしてから、ミキサーの電源を入れます。

4. 音量を調整する

4. 音量を調整する

MASTER LEVELを「▼」の位置に合わせます。

マイクや楽器で音を鳴らしながら、LEVELで各チャンネルの音量を調整します。

5.イコライザーで音質を調整する

5.イコライザーで音質を調整する

音質はイコライザーツマミを回して調整します。右に回すと増幅(ブースト)、左に回すと減衰(カット)できます。

各周波数帯をブースト/カットしたときの効果は以下の通りです。

増幅 減衰
High(高音) 音にメリハリが出る ミックスにスペースを持たせる
Mid(中音) ボーカルなどが聞きやすくなる 落ち着いた音色になる
Low(低音) 音に力強さが出る 音がすっきりする

6. リバーブで広がりや響きを出す

6. リバーブで広がりや響きを出す

REVERBスイッチをオンにして、リバーブのタイプを選び、各チャンネルのREVERBツマミでかかり具合を調整します。

たとえば、ボーカルにリバーブをかけたいときには、ボーカルのチャンネルのREVERBツマミを右に回していくとリバーブが多くかかります。

リバーブのタイプ

HALL ホールなどの広い空間の響きをシミュレートしたリバーブです
PLATE 鉄板の響きをシミュレートしたリバーブです。硬めで明るい残響感が得られます
ROOM 小さな空間(部屋)の響きをシミュレートしたリバーブです
ECHO ボーカル用途に最適なエコーです

7. 全体を聴きながらミックスする

この編成のようなボーカルが曲の中心になるような場合、ボーカルを基準としたミックスにすると曲が聴きやすくなります。ボーカルがしっかりと聴こえるように他の楽器の音量を下げ、ボーカルを支えるように加えていくといいでしょう。