DJ編
DJが出演するイベントのPAセッティングにトライしてみましょう。
ステージで使用する機材は、DJミキサー、ターンテーブルまたはDJ用CDプレーヤーが2台、パソコン、タブレットやスマートフォンなどの再生装置、そしてMC用マイクが2本です。PAで使用する機材は、10チャンネルのアナログミキサーMG10XU、そしてパワードスピーカーDXR12、サブウーファーDXS15を使います。
1. ミキサーとメインスピーカーの設置と接続
ミキサーとスピーカーの配置と接続は以下のようになります。
(1) フロア全体を見渡せるような場所で足元のしっかりしている場所にミキサーを設置しましょう。
(2) メインスピーカーは観客の耳より上にスピーカースタンド等を使って設置し、サブウーファーはフロアに設置します。
(3) ミキサー、パワードスピーカーの電源を確保します。まだ全体の接続が済んでいないので電源はオンにしないでください。
(4) ターンテーブルまたはDJ用CDプレーヤー、パソコンなどミックスを行う機器をDJミキサーに接続します。
(5) DJミキサーからMG10XUミキサーに接続します。接続するDJミキサーの出力端子によって接続方法が変わります。
- DJミキサーの出力がXLR端子の場合
DJミキサーのマスターアウトにXLRケーブルを接続し、ミキサーの3/4チャンネルのXLR端子に接続します。3/4チャンネルのPADスイッチをオンにします。
- DJミキサーの出力がRCA端子の場合
DJミキサーのマスターアウトにRCAケーブルを接続し、MG10XUミキサーの5/6チャンネルのRCA端子に接続をします。
(6) マイクを接続します。マイク2本をミキサーの1、2チャンネルにXLRケーブルを使って接続します。
(7) タブレットやスマートフォンなどの再生装置をミキサーの7/8チャンネルにRCAケーブルを使って接続します。
(8) XLRケーブルを使用して、MG10XUのSTEREO OUTとDXR12の「1 MIC/LINE」端子を接続します。
(9) XLRケーブルを使用して、DXR12のTHRUとDXS15のINPUTを接続します。
2. 電源を入れる
(1) ミキサーのGAINやフェーダー、パワードスピーカーのボリュームをすべて最小の状態にします。
(2) 接続時や電源ON/OFF時にノイズの発生をさけるためミキサー→パワードスピーカーという順番で電源を入れます。
※電源を切るときにはパワードスピーカー→ミキサーという順番で電源を切ります。
3. 音を出すまでの手順
(1) メインのパワードスピーカーDXR12のレベルを調整します。DXR12のMIC/LINEスイッチを「LINE」にします。LEVEL(レベル)を0にします。
また、サブウーファーDXS15のLPF(ローパスフィルター)スイッチの設定に合わせて、HPF(ハイパスフィルター)スイッチを設定します。
(2) サブウーファーDXS15のレベルを調整します。また、DXR12のHPF(ハイパスフィルター)スイッチの設定に合わせて、サブウーファーDXS15のLPF(ローパスフィルター)スイッチを設定します。
※この時点でのパワードスピーカーの音量は仮です。適宜必要な音量に調整してください。
(3) STEREOチャンネルのノブを▲<左向きの三角>の位置まで回します。
(4) DJミキサーは出力の大きい機器なので、そのままマイクのレベルで信号を受けてしまうとレベルオーバーになってしまうことがあるので、まず3/4チャンネルのPADスイッチを押し、入力レベルを下げます。
(5) GAINを調整します。LEVELノブ上にあるPEAKランプが点かないように調整します。PADスイッチを押した状態で、GAINが左いっぱいでもPEAKランプが点いてしまう場合には、DJミキサーの音量を下げます。
※DJミキサーをステレオチャンネルである5/6チャンネルに接続している場合、入力GAINの調整はありませんので、音を出してみて音が歪むようであればDJミキサーの出力を下げてください。逆に音が小さいな、と思ったら上げてください。
(6) 3/4チャンネルのノブを▲<左向きの三角>の位置まで回します。(DJミキサーを5/6チャンネルに接続している場合は5/6チャンネルを操作します。)
(7) DJミキサーはステレオ出力なのでステレオのイメージを出すために、3チャンネルのPANを左に、4チャンネルのPANを右に回します。(ステレオチャンネルである5/6チャンネルに接続している場合は、すでにPANが左右に振られているので操作する必要はありません。)
DJミキサーの調整が終わったら、引き続きMCマイク、そしてタブレットやスマートフォンの音量も調整します。