CL1 Firmware V5.01 (旧バージョン)
重要なお知らせ
このリリースノートはCL/QLをV5.01にアップデートする場合に使用します。下記をご一読いただきアップデートを行なってください。
アップデートについての注意点
- "cl*_firm501.zip"(*は機種番号)を使用してアップデートしてください。
- CL V5.00からアップデートする場合は「MCLP5_01.PGM」ファイルをUSBメモリーのルートディレクトリーにコピーして、アップデートガイドに従って作業を行なってください。Danteファームウェアのアップデートは必要ありません。
- CL V4.51以前からアップデートする場合は「CL_SUBP_V500.BIN」ファイルと「MCLP5_01.PGM」ファイルをUSBメモリーのルートディレクトリーにコピーして、アップデートガイドに従って作業を行なってください。Danteファームウェアのアップデートも必要です。DanteファームウェアもUSBメモリーでアップデートできます。この方法では、「CL_SUBP_V500.BIN」ファイルや「MCLP5_01.PGM」ファイルと併せて一度にアップデートできます。
- CL V1.61以前からアップデートする場合やV5.01にアップデートした後で「NAME SUB CPU NEEDS FIRMWARE UPDATE」というメッセージが出る場合は、”CL*_firm501\NAME SUB”(*は機種番号)にある「CL-MD101.BIN」ファイルをUSBメモリーのルートディレクトリーにコピーして、アップデートガイドに従って作業を行なってください。この方法では、「CL_SUBP_V500.BIN」ファイル、「MCLP5_01.PGM」ファイル、Danteファームウェアと併せて一度にアップデートできます。
*注意*
ファイルをコピーする前に、USBメモリーのルートディレクトリーに拡張子.PGMと.BINのファイルがすでにある場合は、すべて削除してください。V3.0まではCLシリーズとQLシリーズは、同一ファイル名(*「C-MD1.BIN」)の異なるファイルを使用してアップデートしていました。そのため誤った「C-MD1.BIN」ファイルがルートディレクトリーに入ったままアップデートを行なうと、正常に動作しなくなる恐れがあります。 USBメモリーを使ったDanteファームウェアのアップデートは30分程度かかります。
Danteネットワーク内では、ネットワークスイッチのEEE機能(*)を使用しないでください。
EEE機能に対応したスイッチ間では、消費電力の相互設定が自動で調整されますが、相互設定の調整が正しく機能しないスイッチもあります。これにより、Danteネットワーク内の不適切な場面でスイッチのEEE機能が有効になってしまう可能性があり、クロック同期性能が悪化して音声が途切れる場合があります。
そのため、以下の点にご注意ください。
- マネージドスイッチを使う場合、Danteを使用するすべてのポートのEEE機能をオフにしてください。EEE機能がオフにできないスイッチは使用しないでください。
- アンマネージドスイッチを使う場合、EEE機能に対応したスイッチを使用しないでください。これらのスイッチはEEE機能をオフにできません。
* EEE (Energy Efficient Ethernet) 機能とは、ネットワークのトラフィックが少ないときにイーサネット機器の消費電力を減らす技術。グリーンイーサネットやIEEE802.3azとも呼ばれています。
Danteファームウェアについての注意点
- Dante-MY16-AUDをCLシリーズと組み合わせてお使いになる場合は、Dante-MY16-AUDのファームウェアをV3.3.9以降にアップデートしてお使いください。
- Windows用Dante Firmware Update Manager v1.4.16.6以降は、Windows XPに対応していません。Windows 7,Windows 8.1, Windows 10をお使いください。
- アップデートする場合は、“CL5/CL3/CL1ファームウェアアップデートガイド”にしたがってアップデートしてください。
- アップデート時にDante設定の初期化が正常に行なわれず、CL/QLとRシリーズ間のDante設定に不整合が発生する場合があることがわかりました。Dante Latencyを0.25msまたは0.5msに設定していたときのみ発生する場合があります。したがって、アップデート後にConsole ID #1のコンソールでLatencyを一度1.0msに設定してから、元の設定に戻してください。これにより、このコンソールおよびマウントされているRシリーズのDante設定の不整合が除去されます。ただし、Console ID #1のコンソールにマウントされていないRシリーズのLatency設定は、Dante Controllerで変更してください。
CL/QL/RIVAGE/R/Tioシリーズ Editor/Firmware/R Remote互換表
CL EditorやQL Editorを使用する際は、必ず下表に基づいてファームウェアと互換性のあるバージョンのEditorをお使いください。互換性の無いバージョンを組み合わせて使用した場合には、予期せぬ振る舞いを引き起こす可能性があります。 Firmware Setは本体ファームウェアとDanteファームウェアのセットです。Firmware Setのバージョンは、本体ファームウェア(MAIN)のバージョンと同じです。Firmware Setの詳細は各ファームウェアのリリースノートを参照してください。
主なアップデート内容
V5.01で修正した不具合
- REMOTE HA ASSIGN画面で、下記I/OデバイスでWITH RECALLを OFFにしてマウントしている場合に、[#1]にマウントしているデバイスのチャンネル1のHAパラメーターが初期値にリセットされる不具合を修正しました。
- Tio1608-D
- Focusrite製「RedNet 4」「RedNet MP8R」
- Rupert Neve Designs製「RMP-D8」
- MIDI Control ChangeやMIDI Parameter Changeの受信と同時にフェーダーやエンコーダーノブを手動で連続操作していると、コンソールがMIDIメッセージを受信しないことがある不具合を修正しました。
V5.00の新機能
- DANTE I/O DEVICEとしてサポートする機種を追加しました。 対応機種はこちら
- シーンをリコールするときに、チャンネルごとのフェードタイムを個別に設定するINDIVIDUAL FADE TIMEに対応しました。
- プレミアムラックのデバイスにPortico5045(プライマリーソースエンハンサー)を追加しました。
V5.00の改善点
- Channel Name Displayのコントラストの基準値を変更しました。見え方が変わったと感じたお客様はSETUPメニューより調整ください。
V5.00で修正した不具合
- コンソールの電源投入時、シーンリコール時、またはファイルロード時にR-Series (Rio/Ri/Rio-D2)に割り当てた一部のINPUTチャンネルのHAパラメーターがR-Series側の現在値に戻される不具合を修正しました。
- Rio3224-D2/Rio1608-D2を複数台マウントしたときに、HAの操作が遅延する不具合と「No Response from I/O DEVICE」のエラーが出る不具合を修正しました。
- Rio3224-D2/Rio1608-D2で電源リダンダントのエラーが発生したときに、それらの機器をマウントしているCL/QL上のSYSTEM/SYNCエラーメッセージが"DANTE SETTING MISMATCH"と誤表示される不具合を修正しました。
- その他の軽微な不具合を修正しました。
既知の不具合
- CL/QL Firmware V4.50, V4.51, V5.00, V5.01に対応するDante Firmware 4.0.8.2-4.0.3.7-2.0.1および4.0.8.2-4.0.3.7-2.0.6において発生する不具合が確認されました。
コンソールの電源投入時に、DANTE SETUP内のDEVICE MOUNT画面にてCL/QLにマウントした対応Dante機器がまれに正常にオンラインでマウントされないことがあります。オフライン中はコンソールからのDanteパッチ設定やHAパラメーターの調整ができません。コンソールの電源投入後、数分が経過してもDEVICE MOUNT画面にて該当のI/OデバイスがVIRTUAL表示のままになっている場合はコンソールの再起動をお願いいたします。この問題は次期Dante Firmwareにて修正される予定です。
- Dante ControllerでCLシリーズにDVS(Dante Virtual Soundcard)をパッチしている状態でCLシリーズを再起動してもパッチが