CL1 Firmware V2.03 (旧バージョン)

【アップデートについての注意点】

「NAME SUB」フォルダーにある「C-MD1.BIN」ファイルはCL1/3/5をV1.61以前から直接V2.03にアップデートする場合にのみ必要となります。下記をご一読いただきアップデートを行ってください。

A: V1.70からV2.03へバージョンアップする場合

C-MD1.BINファイルは不要です。USBメモリーのルートディレクトリにC-MD1.BINファイルをコピーしないようにしてください。アップデートガイドに従って作業を行ってください。

B: V1.61以前から直接V2.03へアップデートする場合

①アップデートに使用するUSBメモリーのルートディレクトリに拡張子 .PGMと.BINのファイルがすでにある場合は、すべて削除してください。
②「CL_firm203_USB」フォルダーにある、「CL_SUBP_V202.BIN」、「MCLP2_03.PGM」、と「NAME SUB」フォルダーにある「C-MD1.BIN」の合計3つのファイルをUSBメモリーのルートディレクトリにコピーしてください。

以降はアップデートガイドの「CL本体のアップデート」にある手順6以降に従ってアップデートを行ってください。

【注意:】
CLシリーズとQLシリーズは、同一ファイル名(*「C-MD1.BIN」)の異なるファイルを使用してアップデートします。
そのため誤った「C-MD1.BIN」ファイルがルートディレクトリに入ったままアップデート行うと、正常に動作しなくなる恐れがあります
  • Danteネットワーク内では、ネットワークスイッチのEEE機能(*)を使用しないでください。
    EEE機能に対応したスイッチ間では、消費電力の相互設定が自動で調整されますが、相互設定の調整が正しく機能しないスイッチもあります。 これにより、Danteネットワーク内の不適切な場面でスイッチのEEE機能が有効になってしまう可能性があり、クロック同期性能が悪化して音声が途切れる場合があります。
    そのため、以下の点にご注意ください。
  • 1. マネージドスイッチを使う場合、Danteを使用するすべてのポートのEEE機能をオフにしてください。EEE機能がオフにできないスイッチは使用しないでください。
    2. アンマネージドスイッチを使う場合、EEE機能に対応したスイッチを使用しないでください。 これらのスイッチはEEE機能をオフにできません。
    * EEE (Energy Efficient Ethernet) 機能とは、ネットワークのトラフィックが少ないときにイーサネット機器の消費電力を減らす技術。グリーンイーサネットやIEEE802.3azとも呼ばれています。

  • Dante-MY16-AUDをCLシリーズと組み合わせてお使いになる場合は、Dante-MY16-AUDのFirmwareをV3.3.9以降にアップデートしてお使いください。
  • CLシリーズ V2.03ファームウェアのzipファイル内に同梱されている、Mac用Dante Firmware Update Manager v1.4.5.7は、Mac OS X 10.6.8に対応していません。
    Mac OS X 10.7.5, 10.8.5, 10.9をお使いください。
  • CLシリーズ V2.03ファームウェアのzipファイル内に同梱されている、Windows用Dante Firmware Update Manager v1.4.7.1は、Windows XPに対応していません。 Windows 7またはWindows 8/8.1をお使いください。
  • V1.70ファームウェアからアップデートする場合は、DANTE部のファームウェアをアップデートする必要がありません。
  • アップデートする場合は、“CL5/CL3/CL1ファームウェアアップデートガイド”にしたがってアップデートしてください。なお、CL V1.70ファームウェアからアップデートするときにDanteファームウェアのアップデートは必要ありません。また、USBメモリーのルートディレクトリに拡張子 .PGMと.BINのファイルがすでにある場合は、すべて削除してから行ってください。

CL/QL/RIVAGE/R/Tioシリーズ Editor/Firmware/R Remote互換表

CL EditorやQL Editorを使用する際は、必ず下表に基づいてファームウェアと互換性のあるバージョンのEditorをお使いください。互換性の無いバージョンを組み合わせて使用した場合には、予期せぬ振る舞いを引き起こす可能性があります。
Firmware Setは本体ファームウェアとDanteファームウェアのセットです。Firmware Setのバージョンは、本体ファームウェア(MAIN)のバージョンと同じです。Firmware Setの詳細は各ファームウェアのリリースノートを参照してください。

互換表

新機能

  • USER DEFINEDノブに割り当てたTOUCH AND TURN機能を用いて、SELECTED CHANNEL VIEW画面にあるFADERフィールドのフェーダーを操作できるようになりました。
  • 1つのチャンネルやバスに2つのデバイスをインサートできるようになりました。
  • ゲインコンペンセーション有効時、アナログゲインの操作にデジタルゲインをリンクさせることができるようになりました。
  • DCAグループに割り当てられたチャンネル群をフェーダーバンクに一括呼び出しできるようになりました。
  • Stereo/Monoバスマスター、MixバスマスターおよびMatrixバスマスターをDCAグループに割り当てることができるようになりました。
  • ミュートグループでミュート中に一時解除ができるようになりました。
  • チャンネルリンクされているチャンネルにおいて、リコールセーフの対象パラメーターが連動するようになりました。
  • MIX/MATRIXバスに送られる信号から特定チャンネルの信号だけを抜くミックスマイナス機能に対応しました。
  • 読み出し専用のシーンメモリーを作成できるようになりました。
  • GEQの操作にて、ゲイン値を変えたときに調整前後の音の違いを比較できるようになりました。
  • チャンネルネームディスプレイにDynamics1および2のゲインリダクションメーターなどが表示できるようになりました。
  • Yamaha Console Extension V2.0に対応しました。
  • GPI OUTで設定できる機能が追加されました。
  • USER DEFINEDキー、USER DEFINEDノブ、ASSIGNABLE ENCODER(GAIN/PAN/ASSIGN ノブ) に割り当てができる機能が追加されました。
  • Danteのレイテンシー2.0msecに対応しました。
  • QLシリーズファームウェアV1.07に対応しました。
詳しくはCL Firmware V2.0追補マニュアルをご参照ください。

改善点

  • Ro8-DのSYNC、SYSTEMのインジケーターに対応しました。
  • SELECTED CHANNEL VIEW画面の8chポップアップ画面が、[SEL]キーに対応して切り替わるようになりました。
  • 本体を工場出荷時の状態に初期化したときに、CLやQLを複数台使用するシステムで初期設定のままでもワードクロック同期するように、ワードクロックの初期値をDANTE 48kとしました。
  • Danteオーディオネットワーク設定も含めて初期化およびファームウェアアップデートしたときに、Preferred Masterの設定がオンになるようにしました。また、この設定がコンソール本体の設定変更や再起動では変わらないようにしました。必要に応じてDante Controllerでオフにすることができます。この初期設定により、CLやQLのワードクロック設定をDante以外に変更した場合、そのコンソールが優先的にDanteネットワークのクロックマスターとなりクロック同期エラーを防ぐことができます。また、常時起動させる機器のPreferred MasterのみをDante Controllerでオン(他をすべてオフ)にして、マスターを明示的に指定することもできます。

修正した不具合

  • Dante のSECONDARY PORT 設定を切り替えても、設定が切り替わらないことがある不具合を修正しました。
  • ゲストでログインしたときに、USER LEVELページのCH OPERATIONやUSER DEFINED キーに割り当てたRECODERのDIRECT PLAYが正しく設定されないことがある不具合を修正しました。
  • リンクグループのリンクパラメーターの変更が別のグループにも適用されてしまう不具合を修正しました。
  • グローバルペーストにて、ゲインコンペンセーションがオンからオフになるようペーストしたときに、ゲインの設定値が正しくペーストされない不具合を修正しました。
  • OUTPUT PORTポップアップ画面にて、出力できないパッチ(OMNI OUTにCASCADE OUTPUTを出力)が選択できてしまう不具合を修正しました。
  • シーンをリコールしたとき、PORT SELECTポップアップ画面のSLOT3のパッチが見えなくなることがある不具合を修正しました。
  • USER LEVELページのMIXER SETUPをOFFにしていると外部からDANTE PATCHを変えたときに、R SeriesのHA REMOTEが機能しない不具合を修正しました。

既知の不具合

  • Dante ControllerでCLシリーズにDVS(Dante Virtual Soundcard)をパッチしている状態でCLシリーズを再起動してもパッチが再現されないことがあります。その場合はDante ControllerでDVSを再度パッチしてください。なお、Windows版の3.2.0より前のDVSでは、41CH以降のパッチがCLシリーズからできません。
  • Dante PRIMARY/SECONDARY端子にDante機器をつながない状態でREDUNDANT/DAISY CHAINの設定を切り替えると、音声信号が送出されなくなります。Dante機器をつなぐか、CLシリーズの再起動で送出されるようになります。
  • V1.15までのバージョンで作成されたファイルをロードすると、接続していたRio以外のDante機器のマウント情報を引き継ぎません。DANTE INPUT PATCH LIBRARYをリコールしても同様です。必要に応じてV1.51以降でマウントやパッチ、DANTE INPUT PATCH Libraryを設定しなおしてください。
  • お知らせ

    • Dante Controllerでレイテンシーを設定する場合は、送信機器と受信機器で大きい(遅い)方の設定が有効になります。
    • 以下のデバイスラベルはSUPPORTED DEVICE として認識するために使用します。
      Y###-**********
      # は0 ~ 9、A ~ F( 大文字) の16 進数3 桁(000 ~ FFF)
      * は任意の文字( 英字( 大文字 または小文字)、数字、-( ハイフン) が使用可)
      Y を含めて31 文字まで対応しています。
      RシリーズについてはY###-で示されるIDがRシリーズ間で重複しないようにしてください。
    • CL V1.70ファームウェア対応のファイルコンバーターV2.3.0が、CL V2.03ファームウェアでも使用できます。

ソフトウェアのご使用条件

ヤマハ株式会社(以下「弊社」といいます)では本ソフトウェアのお客様によるご使用およびお客様へのアフターサービスについて、<ソフトウェア使用許諾契約>を設けさせていただいており、お客様が下記条項にご同意いただいた場合にのみご使用いただけます。

本ソフトウェアをご使用いただく前に、本契約書を充分にお読みください。お客様が本ソフトウェアを使用可能な状態にされた(ダウンロード、インストールその他の行為を含むがこれに限定されない)時点で、本契約書にご同意いただいたものとみなします。ご同意いただけない場合は、ダウンロードまたはインストールを中止するか、本ソフトウェアのファイルを削除してください。

ソフトウェア使用許諾契約

  1. 著作権および使用許諾

    弊社はお客様に対し、本ソフトウェアを構成するプログラム、データファイル及び、今後お客様に一定の条件付きで配布され得るそれらのバージョンアッププログラム、データファイル(以下「本ソフトウェア」といいます)を、お客様ご自身が所有または管理するコンピュータ、楽器または機器においてのみ使用する権利を許諾します。
    これらの本ソフトウェアが記録される記録メディアの所有権は、お客様にありますが、本ソフトウェア自体の権利及びその著作権は、弊社または弊社のライセンサーが有します。

  2. 使用制限

    本ソフトウェアは著作権を持つ情報を含んでいますので、その保護のため、お客様が本ソフトウェアを逆コンパイル、逆アセンブル、リバース・エンジニアリング、またはその他の方法により、人間が感得できる形にすることは許されません。
    本ソフトウェアの全体または一部を複製、修正、改変、賃貸、リース、転売、頒布、または本ソフトウェアの内容に基づいて二次的著作物をつくることは許されません。
    本ソフトウェアをネットワークを通して別のコンピュータに伝送することも許されません。
    本ソフトウェアを利用することにより入手できる著作権曲については、商業的な目的で使用すること、著作者の許可無く複製、転送または配信したり、不特定多数にむけて再生および演奏すること、入手できるデータの暗号を権利者の許可無く解除したり、電子すかしを改編したりすることは許されません。
    また、本ソフトウェアを利用して、違法なデータや公序良俗に反するデータを配信することや、弊社の許可無く本ソフトウェアの利用を前提としたサービスを立ち上げることは許されません。

  3. 終了

    本使用条件による使用許諾は、お客様が著作権法または本使用条件の条項に1つでも違反されたときは、弊社からの終了通知がなくても自動的に終了するものとします。
    その場合には、ただちに本ソフトウェアとその複製をすべて廃棄しなければなりません。

  4. 製品の保証

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  5. 責任の制限

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  6. 第三者のソフトウェア

    弊社は、本ソフトウェアとともに、第三者のプログラム、データファイルおよびそれに関するドキュメンテーション(以下「第三者ソフトウェア」といいます)を提供する場合があります。
    別の規定に従い取り扱われるべき旨の記載が、本ソフトウェア付随のマニュアルに記載されている場合には、本使用条件にかかわらず、その別の規定に従い取り扱われるものとし、弊社によるアフターサービスおよび保証などについては、以下の規定が適用されるものとします。
    弊社は、第三者ソフトウェアに関しての操作方法、瑕疵その他に関してアフターサービスを提供するものではありません。
    弊社は、第三者ソフトウェアの商品性、および特定目的に対する適合性の保証その他一切の保証を、明示であると黙示であるとを問わず、一切いたしません。
    第三者ソフトウェアの使用もしくは機能から生じるすべての危険は、お客様が負担しなければなりません。
    弊社は、第三者ソフ卜ウェアの使用、またはそれを使用できなかったことにより生じた直接的、派生的、付随的または間接的損害(データの破損、営業上の利益の損失、業務の中断、営業情報の損失などによる損害を含む)については、通常もしくは特別の損害に拘わらず、たとえそのような損害の発生があることについて予め知らされた場合も、一切責任を負いません。

  7. お客様がアメリカ合衆国政府またはその関連機関である場合の制限
    U.S. GOVERNMENT RESTRICTED RIGHTS NOTICE:

    The Software is a "commercial item," as that term is defined at 48 C.F.R. 2.101 (Oct 1995), consisting of "commercial computer software" and "commercial computer software documentation," as such terms are used in 48 C.F.R. 12.212 (Sept 1995). Consistent with 48 C.F.R. 12.212 and 48 C.F.R. 227.7202-1 through 227.72024 (June 1995), all U.S. Government End Users shall acquire the Software with only those rights set forth herein.
    本条において、"the Software"という語は、本契約における「本ソフトウエア」を意味するものとします。

  8. 一般事項

    本契約は、日本法の適用を受け、日本法に基づいて解釈されるものとします。万一、この使用許諾契約に関連してお客様と弊社との間で紛争が生じた場合は、東京地方裁判所を専属的合意管轄裁判所とします。