CL1 Firmware V3.10 (旧バージョン)

このファイルはCL5/3/1をV3.10にアップデートする場合に使用します。下記をご一読いただきアップデートを行なってください。

アップデートについての注意点

  • "cl*_firm310.zip "(*は機種番号) を使用してアップデートしてください。
  • 「CL_SUBP_V310.BIN」ファイルと「MCLP3_10.PGM」ファイルをUSBメモリーのルートディレクトリにコピーして、アップデートガイドに従って作業を行なってください。
  • CL V2.04以前からCL V3.10ファームウェアへアップデートする場合はDanteファームウェアのアップデートも必要です。今バージョンからDanteファームウェアもUSBメモリーでアップデートできるようになりました。この方法では、「CL_SUBP_V300.BIN」ファイルや「MCLP3_10.PGM」ファイルと併せて一度にアップデートできます。
  • CL V1.61以前からアップデートする場合やV3.10にアップデートした後で「NAME SUB CPUが古い」というメッセージが出る場合は\CL*_firm310\NAME SUB(*は機種番号))にある「CL-MD101.BIN」ファイルをUSBメモリーのルートディレクトリにコピーして、アップデートガイドに従って作業を行なってください。この方法では、「CL_SUBP_V300.BIN」ファイル、「MCLP3_10.PGM」ファイル、Danteファームウェアと併せて一度にアップデートできます。

*注意*

  • ファイルをコピーする前に、USB メモリーのルートディレクトリに拡張子.PGM と.BIN のファイルがすでにある場合は、すべて削除してください。V3.0まではCLシリーズとQLシリーズは、同一ファイル名(*「C-MD1.BIN」)の異なるファイルを使用してアップデートしていました。そのため誤った「C-MD1.BIN」ファイルがルートディレクトリに入ったままアップデートを行なうと、正常に動作しなくなる恐れがあります。
  • CLシリーズとQLシリーズは、同一ファイル名(*「C-MD1.BIN」)の異なるファイルを使用してアップデートします。
  • USBメモリーを使ったDanteファームウェアのアップデートは30分程度かかります。

Danteネットワーク内では、ネットワークスイッチのEEE機能(*)を使用しないでください。

EEE機能に対応したスイッチ間では、消費電力の相互設定が自動で調整されますが、相互設定の調整が正しく機能しないスイッチもあります。 これにより、Danteネットワーク内の不適切な場面でスイッチのEEE機能が有効になってしまう可能性があり、クロック同期性能が悪化して音声が途切れる場合があります。

そのため、以下の点にご注意ください。
  • 1. マネージドスイッチを使う場合、Danteを使用するすべてのポートのEEE機能をオフにしてください。EEE機能がオフにできないスイッチは使用しないでください。
  • 2. アンマネージドスイッチを使う場合、EEE機能に対応したスイッチを使用しないでください。 これらのスイッチはEEE機能をオフにできません。
  • * EEE (Energy Efficient Ethernet) 機能とは、ネットワークのトラフィックが少ないときにイーサネット機器の消費電力を減らす技術。グリーンイーサネットやIEEE802.3azとも呼ばれています。

Danteファームウェアについての注意点

  • Dante-MY16-AUDをCLシリーズと組み合わせてお使いになる場合は、Dante-MY16-AUDのファームウェアをV3.3.9以降にアップデートしてお使いください。
  • Mac用Dante Firmware Update Manager v1.4.13.2は、Mac OS X 10.6.8に対応していません。Mac OS X 10.7.5, 10.8.5, 10.9.5, 10.10をお使いください。
  • Windows用Dante Firmware Update Manager v1.4.13.2は、Windows XPに対応していません。Windows 7またはWindows 8/8.1をお使いください。
  • アップデートする場合は、“CL5/CL3/CL1ファームウェアアップデートガイド”にしたがってアップデートしてください。なお、CL V2.04以前からCL V3.10ファームウェアへアップデートするときはDanteファームウェアのアップデートも必要です(V3.00やV3.01からアップデートする場合は不要です)。
  • V3.0/V3.1へのアップデート時にDante設定の初期化が正常に行なわれず、CL/QLとRシリーズ間のDante設定に不整合が発生する場合があることがわかりました。Dante Latencyを0.25msまたは0.5msに設定していたときのみ発生する場合があります。したがって、V3.0/V3.1へのアップデート後に、Console ID #1のコンソールでLatencyを一度1.0msに設定してから、元の設定に戻してください。これにより、このコンソールおよびマウントされているRシリーズのDante設定の不整合が除去されます。ただし、Console ID #1のコンソールにマウントされていないRシリーズのLatency設定は、Dante Controllerで変更してください。

CL/QL/RIVAGE/R/Tioシリーズ Editor/Firmware/R Remote互換表

CL EditorやQL Editorを使用する際は、必ず下表に基づいてファームウェアと互換性のあるバージョンのEditorをお使いください。互換性の無いバージョンを組み合わせて使用した場合には、予期せぬ振る舞いを引き起こす可能性があります。
Firmware Setは本体ファームウェアとDanteファームウェアのセットです。Firmware Setのバージョンは、本体ファームウェア(MAIN)のバージョンと同じです。Firmware Setの詳細は各ファームウェアのリリースノートを参照してください。

互換表

  • 1台のRSio64-Dは、最大2台のCL/QL/R Remoteからリモートコントロールできます。
  • 1台のRMio64-Dは、最大6台のCL/QL/R Remoteからリモートコントロールできます。
  • 1台のRio/Ri/Roは、R Remoteが動作している最大2台のコンピューターからリモートコントロールできます。また別途4台のCL/QLからリモートコントロールできます。

V3.10の新機能

  • RSio64-D のコントロールに対応しました。
  • 対応するサードバーティー製機器のHA(ヘッドアンプ)をコンソールからリモートコントロールできるようになりました。
  • カスケード接続に関する機能を追加しました。
  • モノラルタイプのインプットチャンネルのパン設定をCENTER NOMINAL、LR NOMINALから選択できるようになりました。
  • L-MONO、R-MONO、LR-MONOの入力信号処理の変更により、PANモードやPANノブの設定が適切に切り替わるようになりました。 
    詳しくはCL5/CL3/CL1V3.10追補マニュアルをご参照ください。

改善点

  • USBメモリーを使ってDanteファームウェアをアップデートできるようになりました。
  • CLとQLのアップデート用ファイルを同一名(*「C-MD1.BIN」)から別名に変更しました。これにより、誤ったファイルでのアップデートを防ぎます。
  • USBメモリーを認識しないときに手動でリマウントできるようになりました。

修正した不具合

  • レベル差がある奇数/偶数のMIXバスやMATRIXバスをリンクしてステレオバスとして使用する場合、リンクしたときに同じレベルにならない不具合を修正しました。
  • カレントシーンにGPI OUTを設定していると、PREVIEWモードでシーンをリコールしたときにGPIが動作してしまう不具合を修正しました。
  • シーンをストアした後でそのシーンにGPI OUTを設定すると、ライブラリーをリコールしたときにもGPI OUTが出力されてしまう不具合を修正しました。
  • NUAGE Workgruop ManagerのメンバーになっているRMio64-DがCLから操作できるように見えてしまう不具合を修正しました。(実際には、NUAGE Workgroup Managerのメンバーになっている間、CLから操作できません。)

既知の不具合

  • Dante ControllerでCLシリーズにDVS(Dante Virtual Soundcard)をパッチしている状態でCLシリーズを再起動してもパッチが再現されないことがあります。その場合はDante ControllerでDVSを再度パッチしてください。なお、Windows版の3.2.0より前のDVSでは、41CH以降のパッチがCLシリーズからできません。
  • Dante PRIMARY/SECONDARY端子にDante機器をつながない状態で、DanteオーディオネットワークのSECONDARY PORT 設定(REDUNDANT/DAISY CHAIN)を切り替えると、音声信号が送出されなくなります。Dante機器をつなぐか、CLシリーズの再起動で送出されるようになります。
  • V1.15までのバージョンで作成されたファイルをロードすると、接続していたRシリーズ以外のDante機器のマウント情報を引き継ぎません。DANTE INPUT PATCH LIBRARYをリコールしても同様です。必要に応じてV1.51以降でマウントやパッチ、DANTE INPUT PATCH Libraryを設定しなおしてください。

お知らせ

  • Dante Controllerでレイテンシーを設定する場合は、送信機器と受信機器で大きい(遅い)方の設定が有効になります。
  • 以下のデバイスラベルはSUPPORTED DEVICE として認識するために使用します。
    Y###-**********
    # は0 ~ 9、A ~ F( 大文字) の16 進数3 桁(000 ~ FFF)
    * は任意の文字( 英字( 大文字 または小文字)、数字、-( ハイフン) が使用可)
    Y を含めて31 文字まで対応しています。
    RシリーズについてはY###-で示されるIDが大きさの違うRシリーズ間でも重複しないようにしてください。
  • カスタムフェーダーバンクの設定は、ユーザー設定に含まれているだけでなく、V2.0からシーンデータにも含まれています。ログインしているユーザーや、読み込んだデータのタイプやバージョンによって、呼び出されるカスタムフェーダーバンク設定が異なりますので、以下の点にご注意ください。
    ALLタイプのコンソールデータをAdministratorでロードすると、セーブされていたAdministratorのカスタムフェーダーバンク設定が呼び出されます。Guestや他のユーザーでALLデータをロードすると、セーブされていたカレントシーンのカスタムフェーダーバンク設定が呼び出されます。
    V1.70以前で保存したALLデータをロードした場合、シーンにはカスタムフェーダーバンク設定が含まれていないため、ロードしたときのカレントシーンのカスタムフェーダーバンク設定がすべてのシーンに適用されます。したがってこの場合は、ALLデータをロードする前にユーザーを切り替えたりしてカスタムフェーダーバンクを希望する設定にしておくか、カスタムフェーダーバンクにリコールセーフをかけておくことをおすすめします。
  • CL V2.00, V3.00,V3.10, QL V3.00,V3.10ファームウェア対応のファイルコンバーターV3.0.0を準備しています。

ソフトウェアのご使用条件

ヤマハ株式会社(以下「弊社」といいます)では本ソフトウェアのお客様によるご使用およびお客様へのアフターサービスについて、<ソフトウェア使用許諾契約>を設けさせていただいており、お客様が下記条項にご同意いただいた場合にのみご使用いただけます。

本ソフトウェアをご使用いただく前に、本契約書を充分にお読みください。お客様が本ソフトウェアを使用可能な状態にされた(ダウンロード、インストールその他の行為を含むがこれに限定されない)時点で、本契約書にご同意いただいたものとみなします。ご同意いただけない場合は、ダウンロードまたはインストールを中止するか、本ソフトウェアのファイルを削除してください。

ソフトウェア使用許諾契約

  1. 著作権および使用許諾

    弊社はお客様に対し、本ソフトウェアを構成するプログラム、データファイル及び、今後お客様に一定の条件付きで配布され得るそれらのバージョンアッププログラム、データファイル(以下「本ソフトウェア」といいます)を、お客様ご自身が所有または管理するコンピュータ、楽器または機器においてのみ使用する権利を許諾します。
    これらの本ソフトウェアが記録される記録メディアの所有権は、お客様にありますが、本ソフトウェア自体の権利及びその著作権は、弊社または弊社のライセンサーが有します。

  2. 使用制限

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    本ソフトウェアの全体または一部を複製、修正、改変、賃貸、リース、転売、頒布、または本ソフトウェアの内容に基づいて二次的著作物をつくることは許されません。
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  4. 製品の保証

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  5. 責任の制限

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  6. 第三者のソフトウェア

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    弊社は、第三者ソフトウェアの商品性、および特定目的に対する適合性の保証その他一切の保証を、明示であると黙示であるとを問わず、一切いたしません。
    第三者ソフトウェアの使用もしくは機能から生じるすべての危険は、お客様が負担しなければなりません。
    弊社は、第三者ソフ卜ウェアの使用、またはそれを使用できなかったことにより生じた直接的、派生的、付随的または間接的損害(データの破損、営業上の利益の損失、業務の中断、営業情報の損失などによる損害を含む)については、通常もしくは特別の損害に拘わらず、たとえそのような損害の発生があることについて予め知らされた場合も、一切責任を負いません。

  7. お客様がアメリカ合衆国政府またはその関連機関である場合の制限
    U.S. GOVERNMENT RESTRICTED RIGHTS NOTICE:

    The Software is a "commercial item," as that term is defined at 48 C.F.R. 2.101 (Oct 1995), consisting of "commercial computer software" and "commercial computer software documentation," as such terms are used in 48 C.F.R. 12.212 (Sept 1995). Consistent with 48 C.F.R. 12.212 and 48 C.F.R. 227.7202-1 through 227.72024 (June 1995), all U.S. Government End Users shall acquire the Software with only those rights set forth herein.
    本条において、"the Software"という語は、本契約における「本ソフトウエア」を意味するものとします。

  8. 一般事項

    本契約は、日本法の適用を受け、日本法に基づいて解釈されるものとします。万一、この使用許諾契約に関連してお客様と弊社との間で紛争が生じた場合は、東京地方裁判所を専属的合意管轄裁判所とします。