CL1 Firmware V4.51 (旧バージョン)

CL/QLのV4.50以降において、稀に以下の症状が発生することがあります。

  • コンソールの電源投入時、シーンリコール時、またはファイルロード時にR-Series(Rio/Ri/Rio-D2)に割り当てた一部のINPUTチャンネルのHAパラメータがR-Series側の現在値に戻される。

もし症状が発生したとき、該当シーンをストアしてある場合は、再度シーンリコールを実施してください。該当シーンをストアしていない場合は、コンソールファイルを再ロードしてください。 
この問題は次期ファームウェアで修正予定です。

このリリースノートはCL/QLをV4.51にアップデートする場合に使用します。下記をご一読いただきアップデートを行なってください。

アップデートについての注意点

  • "cl*_firm451.zip "(*は機種番号) を使用してアップデートしてください。
  • 「CL_SUBP_V451.BIN」ファイルと「MCLP4_51.PGM」ファイルをUSBメモリーのルートディレクトリーにコピーして、アップデートガイドに従って作業を行なってください。
  • V4.50より前からのアップデートの場合、Danteファームウェアのアップデートも必要です。DanteファームウェアもUSBメモリーでアップデートできます。この方法では、「CL_SUBP_V451.BIN」ファイルや「MCLP4_51.PGM」ファイルと併せて一度にアップデートできます。
  • CL V1.61以前からアップデートする場合やV4.51にアップデートした後で「NAME SUB CPU NEEDS FIRMWARE UPDATE」というメッセージが出る場合は、”CL*_firm451\NAME SUB”(*は機種番号))にある「CL-MD101.BIN」ファイルをUSBメモリーのルートディレクトリーにコピーして、アップデートガイドに従って作業を行なってください。この方法では、「CL_SUBP_V451.BIN」ファイル、「MCLP4_51.PGM」ファイル、Danteファームウェアと併せて一度にアップデートできます。

*注意*

  • ファイルをコピーする前に、USB メモリーのルートディレクトリーに拡張子.PGM と.BIN のファイルがすでにある場合は、すべて削除してください。V3.0まではCLシリーズとQLシリーズは、同一ファイル名(*「C-MD1.BIN」)の異なるファイルを使用してアップデートしていました。そのため誤った「C-MD1.BIN」ファイルがルートディレクトリーに入ったままアップデートを行なうと、正常に動作しなくなる恐れがあります。
  • USBメモリーを使ったDanteファームウェアのアップデートは30分程度かかります。

Danteネットワーク内では、ネットワークスイッチのEEE機能(*)を使用しないでください。

EEE機能に対応したスイッチ間では、消費電力の相互設定が自動で調整されますが、相互設定の調整が正しく機能しないスイッチもあります。 これにより、Danteネットワーク内の不適切な場面でスイッチのEEE機能が有効になってしまう可能性があり、クロック同期性能が悪化して音声が途切れる場合があります。

そのため、以下の点にご注意ください。

  1. マネージドスイッチを使う場合、Danteを使用するすべてのポートのEEE機能をオフにしてください。EEE機能がオフにできないスイッチは使用しないでください。
  2. アンマネージドスイッチを使う場合、EEE機能に対応したスイッチを使用しないでください。 これらのスイッチはEEE機能をオフにできません。

* EEE (Energy Efficient Ethernet) 機能とは、ネットワークのトラフィックが少ないときにイーサネット機器の消費電力を減らす技術。グリーンイーサネットやIEEE802.3azとも呼ばれています。

Danteファームウェアについての注意点

  • Dante-MY16-AUDをCLシリーズと組み合わせてお使いになる場合は、Dante-MY16-AUDのファームウェアをV3.3.9以降にアップデートしてお使いください。
  • Windows用Dante Firmware Update Manager v1.4.16.6以降は、Windows XPに対応していません。Windows 7,Windows 8.1, Windows 10をお使いください。
  • アップデートする場合は、“CL5/CL3/CL1ファームウェアアップデートガイド”にしたがってアップデートしてください。
  • アップデート時にDante設定の初期化が正常に行なわれず、CL/QLとRシリーズ間のDante設定に不整合が発生する場合があることがわかりました。Dante Latencyを0.25msまたは0.5msに設定していたときのみ発生する場合があります。したがって、アップデート後にConsole ID #1のコンソールでLatencyを一度1.0msに設定してから、元の設定に戻してください。これにより、このコンソールおよびマウントされているRシリーズのDante設定の不整合が除去されます。ただし、Console ID #1のコンソールにマウントされていないRシリーズのLatency設定は、Dante Controllerで変更してください。

CL/QL/RIVAGE/R/Tioシリーズ Editor/Firmware/R Remote互換表

CL EditorやQL Editorを使用する際は、必ず下表に基づいてファームウェアと互換性のあるバージョンのEditorをお使いください。互換性の無いバージョンを組み合わせて使用した場合には、予期せぬ振る舞いを引き起こす可能性があります。
Firmware Setは本体ファームウェアとDanteファームウェアのセットです。Firmware Setのバージョンは、本体ファームウェア(MAIN)のバージョンと同じです。Firmware Setの詳細は各ファームウェアのリリースノートを参照してください。

互換表

V4.50の新機能

  • Dante Domain Managerに対応しました。
  • Rio3224-D2、Rio1608-D2に対応しました。

V4.50の改善点

  • Danteのステータス表示を改良しました。
  • シーンリコールすると閉じていたプレミアムラックのエディット画面が、同じモジュールを選択しているシーンのリコールでは閉じなくなりました。

V4.51の改善点

  • Dante Virtual Soundcard (DVS) V4.0.3.1以降をサポート機器 (SUPPORTED DEVICE)として認識するように改善しました。
  • 稀にCL StageMixからCLコンソールを発見できないことがあることを改善しました。

V4.50で修正した不具合

  • 特定の条件下でDanteネットワークの構成を変更すると、エラーメッセージが表示されて本体の再起動が必要になる不具合を修正しました。
  • MATRIX 7/8にセンドしているINPUT BUS/MIX BUSをDCAミュートしているときに、ミュート中のチャンネルON/OFFやCUEを操作すると一瞬ユニティーレベルで音声信号が出力される不具合を修正しました。
  • プラグインのOpenDeckが初期設定で音が出ない不具合を修正しました。
  • V4以前で作られたEQ Libraryを読み込むと、Highバンドのゲインが0dBになる不具合を修正しました。
  • EQのBand Bypassを変更したときに、オーバービューのEQグラフに反映されない不具合を修正しました。
  • BUS SETUPでステレオに設定されているMIX BUSなどに対して、RECALL SAFEなどの機能にあるCH LINKでオフセットが掛かっていると、StageMixが同期できなくなる不具合を修正しました。
  • USBメモリーの挿入時、接触不良などによる誤認識で、CL/QL本体が不適切な状態になることがある不具合を修正しました。
  • “No response from I/O device” メッセージが誤って表示される不具合を修正しました。
  • CUE BをRemoteモードに設定しているときに、本体のCUE CLEARがCUE Bもクリアしてしまう不具合を修正しました。
  • RECORDER画面を閉じているときに、USER DEFINED KEY設定した[Next][Prev]が動作しない不具合を修正しました。

既知の不具合

  • Dante ControllerでCLシリーズにDVS(Dante Virtual Soundcard)をパッチしている状態でCLシリーズを再起動してもパッチが再現されないことがあります。その場合はDante ControllerでDVSを再度パッチしてください。なお、Windows版の3.2.0より前のDVSでは、41CH以降のパッチがCLシリーズからできません。
  • V1.15までのバージョンで作成されたファイルをロードすると、接続していたRシリーズ以外のDante機器のマウント情報を引き継ぎません。DANTE INPUT PATCH LIBRARYをリコールしても同様です。必要に応じてV1.51以降でマウントやパッチ、DANTE INPUT PATCH Libraryを設定しなおしてください。
  • Rio3224-D2、Rio1608-D2で電源リダンダントのエラーが発生したときに、それらの機器をマウントしているCL/QL上のSYSTEM/SYNCエラーメッセージが"DANTE SETTING MISMATCH"と誤表示されます。

お知らせ

  • CL/QLコンソール、R Remoteから下記の各機器をリモートコントロールすることができます。同時に各機器をリモートコントロールできるCL/QLコンソール、R Remoteの台数は次のとおりです。
    RSio64-D/Tio1608-D: 最大2台のCL/QL/R Remote 
    Rio/Ri/Ro: 最大4台のCL/QL+別途2台のR Remote 
    Rio3224-D2/Rio1608-D2: 最大4台のCL/QL+別途5台のR Remote
  • MonitorMixは最大10台まで接続できます。
  • Dante Controllerでレイテンシーを設定する場合は、送信機器と受信機器で大きい(遅い)方の設定が有効になります。
  • 以下のデバイスラベルはSUPPORTED DEVICE として認識するために使用します。 (Dante非対応モデルは除く)
    Y###-********** 
    # は0 ~ 9、A ~ F(大文字) の16 進数3 桁(000 ~ FFF) 
    * は任意の文字(英字(大文字または小文字)、数字、-(ハイフン) が使用可) 
    Yを含めて31文字まで対応しています。 
    RシリーズについてはY###-で示されるIDが大きさの違うRシリーズ間でも重複しないようにしてください。
  • カスタムフェーダーバンクの設定は、ユーザー設定に含まれているだけでなく、V2.0からシーンデータにも含まれています。ログインしているユーザーや、読み込んだデータのタイプやバージョンによって、呼び出されるカスタムフェーダーバンク設定が異なりますので、以下の点にご注意ください。
    ALLタイプのコンソールデータをAdministratorでロードすると、セーブされていたAdministratorのカスタムフェーダーバンク設定が呼び出されます。Guestや他のユーザーでALLデータをロードすると、セーブされていたカレントシーンのカスタムフェーダーバンク設定が呼び出されます。 
    V1.70以前で保存したALLデータをロードした場合、シーンにはカスタムフェーダーバンク設定が含まれていないため、ロードしたときのカレントシーンのカスタムフェーダーバンク設定がすべてのシーンに適用されます。したがってこの場合は、ALLデータをロードする前にユーザーを切り替えたりしてカスタムフェーダーバンクを希望する設定にしておくか、カスタムフェーダーバンクにリコールセーフをかけておくことをおすすめします。
  • CL V2.xx、CL/QL V3.xx、V4.xxファームウェア対応のファイルコンバーターV4.0.0を用意しています。

ソフトウェアのご使用条件

ヤマハ株式会社(以下「弊社」といいます)では本ソフトウェアのお客様によるご使用およびお客様へのアフターサービスについて、<ソフトウェア使用許諾契約>を設けさせていただいており、お客様が下記条項にご同意いただいた場合にのみご使用いただけます。

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    弊社はお客様に対し、本ソフトウェアを構成するプログラム、データファイル及び、今後お客様に一定の条件付きで配布され得るそれらのバージョンアッププログラム、データファイル(以下「本ソフトウェア」といいます)を、お客様ご自身が所有または管理するコンピュータ、楽器または機器においてのみ使用する権利を許諾します。
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  7. お客様がアメリカ合衆国政府またはその関連機関である場合の制限
    U.S. GOVERNMENT RESTRICTED RIGHTS NOTICE:

    The Software is a "commercial item," as that term is defined at 48 C.F.R. 2.101 (Oct 1995), consisting of "commercial computer software" and "commercial computer software documentation," as such terms are used in 48 C.F.R. 12.212 (Sept 1995). Consistent with 48 C.F.R. 12.212 and 48 C.F.R. 227.7202-1 through 227.72024 (June 1995), all U.S. Government End Users shall acquire the Software with only those rights set forth herein.
    本条において、"the Software"という語は、本契約における「本ソフトウエア」を意味するものとします。

  8. 一般事項

    本契約は、日本法の適用を受け、日本法に基づいて解釈されるものとします。万一、この使用許諾契約に関連してお客様と弊社との間で紛争が生じた場合は、東京地方裁判所を専属的合意管轄裁判所とします。