CL1 Firmware V1.70-2 (旧バージョン)

Danteネットワーク内では、ネットワークスイッチのEEE機能(*)を使用しないでください。
    EEE機能に対応したスイッチ間では、消費電力の相互設定が自動で調整されますが、相互設定の調整が正しく機能しないスイッチもあります。 これにより、Danteネットワーク内の不適切な場面でスイッチのEEE機能が有効になってしまう可能性があり、クロック同期性能が悪化して音声が途切れる場合があります。
    そのため、以下の点にご注意ください。
    1. マネージドスイッチを使う場合、Danteを使用するすべてのポートのEEE機能をオフにしてください。EEE機能がオフにできないスイッチは使用しないでください。
    2. アンマネージドスイッチを使う場合、EEE機能に対応したスイッチを使用しないでください。 これらのスイッチはEEE機能をオフにできません。
    *EEE (Energy Efficient Ethernet) 機能とは、ネットワークのトラフィックが少ないときにイーサネット機器の消費電力を減らす技術。グリーンイーサネットやIEEE802.3azとも呼ばれています。

    Dante-MY16-AUDをCLシリーズV1.51以降と組み合わせてお使いになる場合は、Dante-MY16-AUDのFirmwareをV3.3.9以降にアップデートしてお使いください。
    CL/Rシリーズ V1.70ファームウェアのzipファイル内に同梱されている、Dante Firmware Update Manager v1.4.5.7は、Mac OS X 10.6.8に対応していません。
    Mac OS X 10.7.5, 10.8.5, 10.9をお使いください。 Windows XP, 7, 8もお使いいただけます。

CL/QL/RIVAGE/R/Tioシリーズ Editor/Firmware/R Remote互換表

CL EditorやQL Editorを使用する際は、必ず下表に基づいてファームウェアと互換性のあるバージョンのEditorをお使いください。互換性の無いバージョンを組み合わせて使用した場合には、予期せぬ振る舞いを引き起こす可能性があります。
Firmware Setは本体ファームウェアとDanteファームウェアのセットです。Firmware Setのバージョンは、本体ファームウェア(MAIN)のバージョンと同じです。Firmware Setの詳細は各ファームウェアのリリースノートを参照してください。

互換表

新機能



    CLシリーズの設定データをUSBメモリーから個別にセーブ/ロードできるようになりました。
    インプットパッチ変更時のHA設定で、パッチしたポートの設定をそのまま使うか、チャンネルの設定をポートにコピーするかを選択できる機能を追加しました。
    DCAグループのミュート対象として、インプット系チャンネルからセンドポイントをPREに設定しているバスへの送りを設定できるようになりました。
    METER画面のメーターポイントを追加しました。
    SENDS ON FADERモードのときのGAIN/PAN/ASSIGNノブ(アサイナブルエンコーダー)に機能を追加しました。
    SELECTED CHANNEL VIEW 画面のGAIN/PATCH フィールドに、HA のアナログゲインとデジタルゲインの両方が常に表示されるようになりました。
    SELECTED CHANNEL VIEW 画面のGAIN/PATCH フィールドに、R シリーズなど外部HA のHPF の状態が表示されるようになりました。
    カスタムフェーダーバンクの設定をシーン別にストア/リコールできる機能を追加しました。
    チャンネルカラーに黒を追加しました。
    SENDS ON FADERモード時に、チャンネルディスプレイでチャンネルのオン/オフを表示するようになりました。
    GPI INポートに接続する外部スイッチの属性(ラッチ/アンラッチ)を選択できるようになりました。
    Danteオーディオネットワークにエラーが起きたときに、Danteに関する設定を初期化できるようになりました。
    DCA/MUTE GROUP ASSIGN MODEポップアップ画面で、ミュートグループの名前が付けられるようになりました。また、DCAグループ名とミュートグループ名をこのポップアップ画面で表示するようになりました。
    CLシリーズで検出/パッチできるDante機器として、Aviom D800-Danteを追加しました。詳しくはCL Firmware V1.70追補マニュアルをご参照ください。

改善点



    DANTEのDEVICE LABELの制限が緩和されました。
    CLでST INのPAN MODEをPANにしたときの初期値を、CENTERからLR振り切りに変更しました。
    OVERVIEW 画面のDCAメンバー表示において、15 以上のチャンネルが登録されているときに、Centralogic セクションのマルチファンクションノブを使用してチャンネルをスクロールできるようになりました。
    CH LINK MODE ポップアップ画面にリンクインジケーターを追加して、現在設定しているリンクグループが判別しやすくなりました。
    キューのモニターレベルで設定できる範囲が、-30dB ~ +20dB にひろがりました。
    EFFECT ポップアップ画面、GEQ ポップアップ画面、PREMIUM RACK ポップアップ画面で、[SEL] キーでチャンネルの切り替えができるようになりました。
    USER DEFINED キーにTAP TEMPO を設定した場合、そのキーを押してBPM (テンポの値) を設定すると、ポップアップ画面でBPM値が表示されるようになりました。

修正した不具合



    ファームウェア'V1.70'のZipファイルに同梱されているWindows版のDante Firmware Update Managerのインストーラーに不具合が確認されました。証明書の有効期限が切れているため、Windows PCへのインストールができません。
    この問題を対策したDante Firmware Update Manager v1.4.7.1に差し替えましたので、新たにWindows PCにインストールされる場合はこれをお使いください。
    (対応OSは、Windows 7/8 です。)
    なお、Mac版のDante Firmware Update Managerのインストーラーでは、この問題は発生しません。
    GPI IN ACTIVE IND.が正しく機能していない不具合を修正しました。
    RECALL SAFE、 FOCUS RECALL、GLOBAL PASTEでバスのStereo/Monoの切り替えをして、再度切り替えをすると、MixやMatrixのBalanceの値が制限されることがあった不具合を修正しました。
    CH MOVEを実行すると、ST INのMATRIXのPANの値がおかしくなる不具合を修正しました。
    STEREOバスでPost Onインサートのオン/オフ設定が、MATRIX SEND2-8へ正しく反映されないことがある不具合を修正しました。
    DANTE機器の電源を入れたときやPATCHを大きく変えたときに、”DANTE RESOURCE OVER FLOW”のワーニングメッセージが不適切に表示されることがある不具合を修正しました。
    CL/RシリーズでDANTEのLATENCYが実機での設定と食い違って、1.0ms以下にならない不具合を修正しました。
    I/O DEVICE画面のRioフィールドに表示されるエラーメッセージ(SYSTEMインジケーターが点滅または点灯)が警告メッセージ(SYNCインジケーターが点滅または点灯)に切り替わったときに、SYSTEMインジケーターが消灯しない不具合を修正しました。

既知の不具合



    Dante ControllerでCLにDVS(Dante Virtual Soundcard)をパッチしている状態でCLを再起動してもパッチが再現されないことがあります。その場合はDante ControllerでDVSを再度パッチしてください。なお、Windows版の3.2.0より前のDVSでは、41CH以降のパッチがCLからできません。
    Dante PRIMARY/SECONDARY端子にDante機器をつながない状態でREDUNDANT/DAISY CHAINの設定を切り替えると、音声信号が送出されなくなります。Dante機器をつなぐか、CLの再起動で送出されるようになります。
    V1.15までのバージョンで作成されたファイルをロードすると、接続していたRio以外のDante機器のマウント情報を引き継ぎません。DANTE INPUT PATCH LIBRARYをリコールしても同様です。必要に応じてV1.51以降でマウントやパッチ、DANTE INPUT PATCH Libraryを設定しなおしてください。
    一部のネットワークスイッチで、CLシリーズなどのDante機器が正常に1Gbpsでリンクしないことがあります。これはネットワークスイッチが起動時に行なう自己診断機能などに起因します。各機器のリンク速度はDante ControllerのDevice Status画面にあるLink Speedで確認できます。10または100Mbpsと表示されていた場合は、該当機器のネットワークケーブルを抜き差しすることで1Gbpsでリンクするようになります。1GかどうかCLやRシリーズのDANTEの1GのLEDでも確認できます。この問題を回避するためには、Dante機器より先にネットワークスイッチが起動するようにしてください。

アップデートする場合は、“CL5/CL3/CL1ファームウェアアップデートガイド”にしたがってアップデートしてください。

お知らせ



    Dante Controllerでレイテンシーを設定する場合は、送信機器と受信機器で大きい(遅い)方の設定が有効になります。
    以下のデバイスラベルはSUPPORTED DEVICE として認識するために使用します。
    Y###-**********
    # は0 ~ 9、A ~ F( 大文字) の16 進数3 桁(000 ~ FFF)
    * は任意の文字( 英字( 大文字 または小文字)、数字、-( ハイフン) が使用可)
    Y を含めて31 文字まで対応しています。
    RシリーズについてはY###-で示されるIDが大きさの違うRシリーズ間でも重複しないようにしてください。
    CL V1.70では、現在NXAMP(NXDT104)をNXAMPとして認識してマウントすることができません。CLのDEVICE LISTにUNSUPPORTEDとして表示されますが、I/O数を設定してマウントすることでCLからパッチすることができます。

ソフトウェアのご使用条件

ヤマハ株式会社(以下「弊社」といいます)では本ソフトウェアのお客様によるご使用およびお客様へのアフターサービスについて、<ソフトウェア使用許諾契約>を設けさせていただいており、お客様が下記条項にご同意いただいた場合にのみご使用いただけます。

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ソフトウェア使用許諾契約

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    これらの本ソフトウェアが記録される記録メディアの所有権は、お客様にありますが、本ソフトウェア自体の権利及びその著作権は、弊社または弊社のライセンサーが有します。

  2. 使用制限

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  5. 責任の制限

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  6. 第三者のソフトウェア

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    第三者ソフトウェアの使用もしくは機能から生じるすべての危険は、お客様が負担しなければなりません。
    弊社は、第三者ソフ卜ウェアの使用、またはそれを使用できなかったことにより生じた直接的、派生的、付随的または間接的損害(データの破損、営業上の利益の損失、業務の中断、営業情報の損失などによる損害を含む)については、通常もしくは特別の損害に拘わらず、たとえそのような損害の発生があることについて予め知らされた場合も、一切責任を負いません。

  7. お客様がアメリカ合衆国政府またはその関連機関である場合の制限
    U.S. GOVERNMENT RESTRICTED RIGHTS NOTICE:

    The Software is a "commercial item," as that term is defined at 48 C.F.R. 2.101 (Oct 1995), consisting of "commercial computer software" and "commercial computer software documentation," as such terms are used in 48 C.F.R. 12.212 (Sept 1995). Consistent with 48 C.F.R. 12.212 and 48 C.F.R. 227.7202-1 through 227.72024 (June 1995), all U.S. Government End Users shall acquire the Software with only those rights set forth herein.
    本条において、"the Software"という語は、本契約における「本ソフトウエア」を意味するものとします。

  8. 一般事項

    本契約は、日本法の適用を受け、日本法に基づいて解釈されるものとします。万一、この使用許諾契約に関連してお客様と弊社との間で紛争が生じた場合は、東京地方裁判所を専属的合意管轄裁判所とします。