ユース部門 グランドファイナル出場者インタビュー

第7回 ヤマハ ジュニア ピアノコンクール

ユース部門 グランドファイナル出場者インタビュー

今回で第2回目を迎えたYJPCユース部門は、第1位、第2位なし、第3位のみという結果となりましたが、参加者たちは、審査員全員から講評を得ることができ、今後への大きなステップとなったことでしょう。

自由曲を長時間のプログラムで演奏できるというところに魅力を感じ、エントリーを決めました。3歳からヤマハ音楽教室で学び、音楽に親しみ、ピアニストを目指すようになりました。グランドファイナルの曲目は女性がテーマです。ハイドンが憧れた女性に捧げたソナタ、そしてプロコフィエフのバレエ音楽《ロミオとジュリエット》では純真なジュリエットのロミオへの想いを表現したいと思いました。いずれもステージで弾くのは初めての作品ですが、チャレンジしました。審査員の先生方からは、「オーケストラの作品をピアノ曲にした意味を考えるように」、「メロディとバスだけでなく、内声を感じて音色をつくると良い」とアドバイスをいただき、今後の課題が見えてきました。

このヤマハコンクールにエントリーした理由は、たくさんの曲が弾くことができると、お友達に教えてもらったことがきっかけでした。セミファイナル30分、グランドファイナル45分を、憧れのヤマハホールで弾けたことは良い経験となり、また演奏中、幸せな時間でした。

45分続けて弾くことが初めての私に、先生方からの講評はとても有り難く、大好きなロシアもののチャイコフスキーを褒めていただき嬉しかったです。ベートーヴェン、シューマンでは、細やかで的確なアドバイスを頂きました。今後の勉強に活かしていき、更に演奏を深めていきたいと思いました。

ユース部門は今回で2回目の参加になりますが、参加することで勉強してみたかった沢山の曲達に向かい合えて楽しかったです。
そして、セミ・グランド共にCFXと響きの良いホールという最高の環境で性格の異なる作品達を演奏させて頂けたのがとても幸せでしたし、素晴らしい先生方に長いプログラム全てを通して聴いて頂けた上でアドバイスを頂けたのも大きな収穫でした。頂けた助言を大切にして、また聴きたいと思って頂ける演奏ができるように更に精進したいです。

幼い頃からヤマハ音楽教室で学び、YJPCには第1回から第3回まで参加し、コンクールで成長出来たと実感したことがとても励みになりましたので、ユース部門にも是非参加したいと思いました。グランドファイナルで弾いたシューマン作曲の《ピアノソナタ第3番》は、スケールの大きな作品で、オーケストラを思わせるような音色の多彩さを表現出来るよう心がけておりましたが、新しいレパートリーで未熟な部分も多く、音の作り方や音楽へのアプローチの仕方、曲の構成感について、審査員の先生方から様々なご指摘いただきました。作品の背後にある世界を探究しながら、さらに努力して行きたいと思います。大変勉強になりました。

【取材:森岡 葉】
【撮影:武藤 章】
※出場者の年齢は2022年4月1日時点

ヤマハジュニアピアノコンクールではグランドファイナル出場者に、審査員全員から個人講評を受けられる機会を設けています。 審査員の先生方からの熱く、愛のあるコメントの数々に出場者の皆さんは熱心に耳を傾けていました。

【撮影:武藤 章】