2015年ロンティボー国際音楽コンクール5位(1位なし)、2017年ブゾーニ国際ピアノコンクールファイナリストなど輝かしい成績を収め、世界的なピアニスト、マリア・ジョアン・ピリスからも賞賛を受ける深見まどかが、現在拠点を置くパリから日々の出来事や、演奏活動の様子などお届けいたします。
(毎月1日、15日頃更新。※更新日は、都合により前後する場合がございます。)- No.19 2020.09.17更新 「コロナ禍に思うこと。封鎖直後のフランス〜Depth of Light裏話0番」
- No.18 2019.12.22更新 「持ち帰り立てホヤホヤ、ストライキや政治情勢。」
- No.17 2019.12.22更新 「(数ヶ月遅れで) ポルトガル後編。大統領がいらした話など」
- No.16 2019.09.10更新 「ポルトガルのコンサート。ピリス先生と再会」
- No.15 2019.08.09更新 「猛暑ニモマケズ。コンサートたち」
- No.14 2019.07.03更新 「猛暑なので涼しい話がしたい。パリの雨と傘。」
- No.13 2019.05.31更新 「おにぎりスケジュール・リサイタル編 リヨン近郊の小さな町。」
- No.12 2019.05.20更新 「最終回、放心状態からの日本脱出」
- No.11 2019.04.22更新 「第2弾アルバムと、いよいよドビュッシーチクルス最終回!」
- No.10 2019.04.09更新 「ユーモア大国、フランス」
- No.9 2019.04.01更新 「鯖の日のリサイタルとアートで充電した話」
- No.8 2019.03.05更新 「2月のパリ」
- No.7 2019.01.30更新 「さかのぼり過ぎなイタリア紀行、後編。」
- No.6 2019.01.11更新 「日本での公演に感謝。そしてドビュッシーに惚れ直した話」
- No.5 2018.12.28更新 「怪我・・・とイタリア振り返り前編」
- No.4 2018.12.04更新 「パリ郊外、危険区域の日常とは」
- No.3 2018.11.08更新 「フランス地方の魅力・コンサート放浪月間」
- No.2 2018.09.07更新 「お抹茶とドビュッシー?」
- No.1 2018.07.17更新 「亜麻色の髪の関西人」
- pianist 深見まどか
- « 卓越した技術と音色を併せ持つヴィルトゥオーゾ» « 壮絶なパワーと集中力 » « 傑出したドビュッシー弾き。不可能を感じさせない技巧と個性 » - 仏ウエストフランス紙、クラシカジャンダ紙などのコンサート評より
« まどかさんは常に真摯に音楽に取り組み、音楽に対して献身的な愛を傾けるピアニスト。膨大なレパートリー、完全な音楽性と安定した高度なテクニック。 » - マリア・ジョアン・ピリス
京都市生まれ。東京藝術大学音楽学部付属音楽高等学校、同大学音楽学部を経て渡仏。パリ国立高等音楽院修士課程において3つの科(ピアノ、古楽フォルテピアノ、室内楽)全てを審査員満場一致の首席で卒業。同音楽院学長の推薦を受け、最優秀学生として仏国立学術団体アカデミー・フランセーズ奨学金を受けた。パリ・エコールノルマル音楽院コンサーティストディプロマ取得。また、アブデル・ラーマン・エル=バシャの勧めによりベルギー・エリザベート王妃音楽大学のアーティスト・イン・レジデンスを3年間務めた。 フィガロジャポン紙のパリ特集では若手演奏家を代表して、ジョルジオ・アルマーニ氏やギャスパー・ノエ氏らと共に紹介された。モーストリークラシック、月刊ピアノでインタビューや特集記事が掲載されている。
フランスのCDレーベルPassavantMusicからドビュッシー12の練習曲/ラヴェル鏡のアルバム、リスト、ブゾーニなどの作品集アルバムをリリースし、iTunesやSpotifyで配信中。
シャンゼリゼ劇場、サルコルトー、サルガヴォー、カーザダムジカ、Flagey、Bozar大ホール、モハメド5世国立劇場などヨーロッパの主要ホールにソリストとして定期的に登場している他、インターラーケン・クラシックス、パリ・ショパンフェスティバルをはじめとする著名な音楽祭にてソロリサイタルを行い、オルセー美術館でのソロリサイタルの模様はラジオフランスにて放送され、Flageyホールでのソロリサイタルの模様はベルギー国営RTBFラジオにてヨーロッパ全土に放送された。
海外国際コンクールにおいて2010年ポルト市国際など数々の入賞を重ね、2015年ロンティボー国際音楽コンクール5位(1位なし)並びに最優秀ラヴェル作品演奏賞、2017年ブゾーニ国際ピアノコンクールファイナリスト、並びに最優秀現代曲演奏賞を受賞。第15回アメリカ・ヴァンクライバーン国際ピアノコンクールに選抜。
第16回ワルシャワ・ショパン国際ピアノコンクールディプロマ授与。国内では全日本学生音楽コンクールなどに入賞。2012年度青山音楽賞新人賞受賞。
ソリストとしてはこれまでに、ベルギー国立ワロニー管、パリ室内管、芸大フィル、フランス・パドルー管、ポルト国立管、モロッコフィル、イタリアバーリ市立管、西本智実指揮イルミナートフィルなどのオーケストラと共演。シャンゼリゼ劇場、カーザダムジカ、Bozarなどヨーロッパ各地で演奏。
昨年はポルトガルでマリア・ジョアン・ピリスらと共にソウザ大統領の前で演奏。東京ではヤマハミュージックジャパン主催「ドビュッシーピアノ作品全曲演奏チクルス」を成功させた。
これまでにピアノを椿久美子、戎洋子、林佳勲、田村安佐子、角野裕、東誠三、上田晴子、ジョルジュ・プルデルマシェ、マリアン・リビツキー、菅野潤、ミシェル・ベロフ、アブデル・ラーマン・エル=バシャ、マリア・ジョアン・ピリス 各氏に、フォルテピアノをパトリック・コーエン、室内楽をイタマール・ゴラン、ケネス・ワイス 各氏に師事。
※上記は2020年9月17日に掲載した情報です。
No.5怪我・・・とイタリア振り返り前編
2018.12.28更新
皆様Bonjour !
年の瀬も迫り慌ただしい日々をお過ごしかと存じますか、お元気でお過ごしでしょうか。
冒頭からいきなり変な写真を申し訳ございません 。笑
実はいつも通っている駅でデモ隊の衝突に巻き込まれ、足の怪我をしてしまいしばらく松葉杖生活を強いられることになりました・・・・この写真は搬送してくれた救急車をストレッチャーから記念に撮った写真です。
頭上を飛んでいるはずのない物が飛び、燃える車に壊されるカフェやブティックの窓。
スモッグのように前が見えず目も痛い中、夢中で頭を守ろうと逃げました。
「まるで革命時代だ」とフランス人は口々に言っていましたが、バリケードを作って道をふさぎ警察に抵抗する様子は、まさにレミゼラブルの登場人物が現実世界に降り立ったよう。
この日の衝突時に同じ病院に運ばれた人も多数いて、頭から血が止まらない人、爆弾の被害で火傷を負い意識の無い人、惨烈な現場でした。意識がはっきりしていると判断された私は、車椅子に乗せ換えられたまま延々待たされ、病院を出たのは深夜。
さすがのフランスクォリティ。笑
さて。今回実は撮りためていたイタリアの写真をお届けしようと思っていた矢先にこんなことに巻き込まれてしまった訳ですが、予定通りここからは明るいイタリア紀行をお届けさせていただきます。
パリから飛行機で4時間ほど、フォトジェニックな街並みがすぐそこに現れます
快晴の空に生える白亜の建物、道端でエスプレッソカップ片手に延々と話しているお爺ちゃん、陽気な空気にテンションが上がります。
さかのぼり過ぎなのですが、実は9月の中旬、イタリアの南のプーリア州にある、アクアヴィーヴァという街であったコンクールで入賞してきました。
本選の演奏中。バーリ市交響楽団の皆さまとルーマニア人のマエストロと。
コンクール公式ピアノはヤマハさん。練習ピアノも全て、1週間ずっとお世話になりました。
時々、無性にイタリアに行きたくなり、イタリア語を聞きたくなってしまう私。思いつきでふらっと行ってきました。
早速、会場で知り合った仲間と一緒に、プーリャ州の名産パスタ、オレッキエッテ(耳たぶの形のパスタ!)を。
陽気なイタリア人に、太陽の恵みをいっぱい浴びた野菜とイタリア料理、あぁ、幸せ・・・・!
教会の地下にはこんな素敵なお部屋が!
コンクール中お世話になったイタリア人のご家族のお家にフレンチブルドッグがいて大喜びしている私。ブルドッグ、パグ、エキゾチックショートヘアなど、ぶさかわ動物たち愛しています。
リハーサル中。街の教会でリハーサルって贅沢すぎました。
何度も審査員の先生方から頂いてきた「沢山のフランスものはコンクールには無意味」という有り難きご忠告。
今まではコンクールのプログラムの8割をフランス物で埋め尽くすというようなことばかりしてきましたが、今回は勝手に「フランス断ち」ミッションを自分に課し、全ての得意曲を封印してきました。
好きな作品から離れて戦いの場に挑むことで、別の世界が少し見えたような気がしたイタリア旅、前半編でした。
次回、イタリア編の後編は世界遺産の街の写真とともにお届けさせて頂きます!
おまけ
イタリアのスーパーで見つけた、お値段3ユーロ(約400円)の怪しい「ポテチ」。
フランスも変な感じの日本食沢山売ってますが、イタリアでもチョコレート入りのお寿司や「おいしい」という名のお寿司屋さんなど、色々見かけました。笑
それでは皆さん、良いお年をお迎えくださいませ。
Joyeuse fêtes de fin d'année !
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- No.9 2019.04.01更新 「鯖の日のリサイタルとアートで充電した話」
- No.8 2019.03.05更新 「2月のパリ」
- No.7 2019.01.30更新 「さかのぼり過ぎなイタリア紀行、後編。」
- No.6 2019.01.11更新 「日本での公演に感謝。そしてドビュッシーに惚れ直した話」
- No.5 2018.12.28更新 「怪我・・・とイタリア振り返り前編」
- No.4 2018.12.04更新 「パリ郊外、危険区域の日常とは」
- No.3 2018.11.08更新 「フランス地方の魅力・コンサート放浪月間」
- No.2 2018.09.07更新 「お抹茶とドビュッシー?」
- No.1 2018.07.17更新 「亜麻色の髪の関西人」
執筆者 Profile
- pianist 深見まどか
-
« 卓越した技術と音色を併せ持つヴィルトゥオーゾ» « 壮絶なパワーと集中力 » « 傑出したドビュッシー弾き。不可能を感じさせない技巧と個性 » - 仏ウエストフランス紙、クラシカジャンダ紙などのコンサート評より
« まどかさんは常に真摯に音楽に取り組み、音楽に対して献身的な愛を傾けるピアニスト。膨大なレパートリー、完全な音楽性と安定した高度なテクニック。 » - マリア・ジョアン・ピリス
京都市生まれ。東京藝術大学音楽学部付属音楽高等学校、同大学音楽学部を経て渡仏。パリ国立高等音楽院修士課程において3つの科(ピアノ、古楽フォルテピアノ、室内楽)全てを審査員満場一致の首席で卒業。同音楽院学長の推薦を受け、最優秀学生として仏国立学術団体アカデミー・フランセーズ奨学金を受けた。パリ・エコールノルマル音楽院コンサーティストディプロマ取得。また、アブデル・ラーマン・エル=バシャの勧めによりベルギー・エリザベート王妃音楽大学のアーティスト・イン・レジデンスを3年間務めた。 フィガロジャポン紙のパリ特集では若手演奏家を代表して、ジョルジオ・アルマーニ氏やギャスパー・ノエ氏らと共に紹介された。モーストリークラシック、月刊ピアノでインタビューや特集記事が掲載されている。
フランスのCDレーベルPassavantMusicからドビュッシー12の練習曲/ラヴェル鏡のアルバム、リスト、ブゾーニなどの作品集アルバムをリリースし、iTunesやSpotifyで配信中。
シャンゼリゼ劇場、サルコルトー、サルガヴォー、カーザダムジカ、Flagey、Bozar大ホール、モハメド5世国立劇場などヨーロッパの主要ホールにソリストとして定期的に登場している他、インターラーケン・クラシックス、パリ・ショパンフェスティバルをはじめとする著名な音楽祭にてソロリサイタルを行い、オルセー美術館でのソロリサイタルの模様はラジオフランスにて放送され、Flageyホールでのソロリサイタルの模様はベルギー国営RTBFラジオにてヨーロッパ全土に放送された。
海外国際コンクールにおいて2010年ポルト市国際など数々の入賞を重ね、2015年ロンティボー国際音楽コンクール5位(1位なし)並びに最優秀ラヴェル作品演奏賞、2017年ブゾーニ国際ピアノコンクールファイナリスト、並びに最優秀現代曲演奏賞を受賞。第15回アメリカ・ヴァンクライバーン国際ピアノコンクールに選抜。
第16回ワルシャワ・ショパン国際ピアノコンクールディプロマ授与。国内では全日本学生音楽コンクールなどに入賞。2012年度青山音楽賞新人賞受賞。
ソリストとしてはこれまでに、ベルギー国立ワロニー管、パリ室内管、芸大フィル、フランス・パドルー管、ポルト国立管、モロッコフィル、イタリアバーリ市立管、西本智実指揮イルミナートフィルなどのオーケストラと共演。シャンゼリゼ劇場、カーザダムジカ、Bozarなどヨーロッパ各地で演奏。
昨年はポルトガルでマリア・ジョアン・ピリスらと共にソウザ大統領の前で演奏。東京ではヤマハミュージックジャパン主催「ドビュッシーピアノ作品全曲演奏チクルス」を成功させた。
これまでにピアノを椿久美子、戎洋子、林佳勲、田村安佐子、角野裕、東誠三、上田晴子、ジョルジュ・プルデルマシェ、マリアン・リビツキー、菅野潤、ミシェル・ベロフ、アブデル・ラーマン・エル=バシャ、マリア・ジョアン・ピリス 各氏に、フォルテピアノをパトリック・コーエン、室内楽をイタマール・ゴラン、ケネス・ワイス 各氏に師事。
※上記は2020年9月17日に掲載した情報です。