官庁・省庁

庁舎、市役所、裁判所など、公共サービスを扱う施設では、遠隔コミュニケーションの通話品質が深刻な問題になりかねません。音声品質が重要な用途においては、信頼性が高く高品位なコミュニケーション環境が不可欠です。

ヤマハは、施設の用途、部屋のサイズ、設置条件に応じて最適な音響機器を提供できる幅広いプロオーディオ製品ラインナップを揃えています。ホールや会館、商業施設の音響設備における数十年の経験を通じて、さまざまなアプリケーションや音を必要とする環境のニーズや課題を解決してきました。公共施設や議場においても、シンプルで使いやすいワークフローながら、最先端の音声プロセッシングを提供します。専門的な音響知識やオペレーターを必要とせず、多人数の会議室といった大規模な環境において、クリアでノイズのない拡声を誰でも実現できます。

スムーズなコミュニケーションを実現する最先端の音声処理技術

ヤマハは、遠隔会議の妨げとなるルームエコーを自動的に抑制するアコースティックエコーキャンセラー(AEC)や、複数の話者の音量を自動調整するオートミキサーのほか、ノイズ抑制機能など、音声が重要なアプリケーションに最適なプロセッシングを多数開発しました。また、統合プラットフォームソフトウェア「ProVisionaireシリーズ」はリモートコントロールや監視ができ、音響システムの問題を最小限に抑え、システムを最大限活用することができます。

入力から出力まで、さまざまな規模のスペースをカバーする柔軟なラインナップ

ヤマハは、多彩な機能と高い処理能力を備えたプロセッサーやスピーカーといった幅広いラインナップを備え、アプリケーションにあわせたサウンドシステムを構成できます。小規模な会議スペースから大規模な遠隔会議、講堂、会議室まで、音環境の幅広いニーズを満たす製品をご提案します。

機密情報の漏洩を防ぐ先進の音響技術

個人情報を扱う施設では、プライベートな会話情報の機密性を保つ必要があります。シグナルプロセッサー「MRX7-D」は、独自技術による出力音声で、漏れ聞こえる会話音をカモフラージュし、会話内容を不明瞭にするスピーチプライバシー技術を搭載しています。低音量でも高いマスキング効果を発揮し、空間の快適性を損なうことなく情報の漏洩対策が行えます。

1. 小会議室

会議参加者にとって時間は重要です。発言者を自動追尾するADECIAシーリングソリューションなら、レイアウト変更や人数増減によるマイクの位置変更が不要で、準備時間が必要ないため効率的に会議を始めることができます。

2. 多目的会議室

様々な用途で使用する会議室では、レイアウト変更が頻繁に行われます。ADECIAワイヤレスソリューションは、レイアウト変更が頻繁に行われる会議室に最適です。マイクを話者ごとに配置することでより明瞭な集音が行えます。

3. ハドルルーム

オープンスペースでは周囲の騒音が会議の妨げとなりがちです。CSシリーズ独自のSoundCap Eye機能は、話者の顔と発言を認識し、明瞭に音声を収音します。騒がしい環境でも明瞭な音声の遠隔会議を実現できます。

4. スピーチプライバシーを伴った中会議室

隣接する2つの会議室で同時に会議を行う場合、互いの会話が漏れ聞こえてしまい、会議参加者の集中を妨げることが懸念されます。本システムは、スピーチプライバシー機能を活用して、隣接する会議室での会議内容もマスキングし、参加者が会議に集中できる快適な環境を提供します。さらに、会議室での会話内容が廊下で聞き取られることも防ぎます。

5. ハイブリッド会議室

複数の会議室を分割または合同使いする場合でも、ADECIAシーリングソリューションは話している人に自動的に追従するため、部屋のサイズやレイアウトの変更に対応して、クリアな音声を収音できます。

6. カフェスペース

このシステムは、イベントやアナウンス用のマイクと、BGM用のオーディオ再生機器に接続された小型のパワーアンプリファイアー「MA2030a」で構成されています。より広いスペースには、パワーアンプリファイアー「PA2030a」とスピーカーを追加することで、簡単にシステムを拡張できます。2つのアンプのボリュームコントロールは連動でき、同時に調整できるため、ワンアクションでシステム全体の出力レベルを制御できます。壁取り付け型のデジタルコントロールパネル「DCP1V4S-US」を追加することで、さらに操作が便利になり、システムの管理が容易になります。

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