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ピアニスト 阪田 知樹 ピアノとともに〜カプリッチョ見聞録〜

2013年 第14回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール最年少入賞者の阪田知樹が、留学先のドイツでの奮闘記をお送りします。
※カプリッチョとは、イタリア語で「気まぐれ」という意味です。

(毎月1日、15日頃更新。※更新日は、都合により前後する場合がございます。)
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pianist 阪田 知樹

pianist 阪田 知樹
1993年生まれ。5歳半よりピアノを始める。 第61回 全日本学生音楽コンクール 全国大会 中学校の部 第2位。 第9回ショパン国際ピアノコンクールin ASIA 中学生部門 アジア大会 銀賞。 2009アジア国際音楽コンクール 最優秀賞、及びピアノ部門 高校生の部 第1位。 第4回福田靖子賞選考会 第1位 福田靖子賞受賞。 第9回フランツ・リスト国際ピアノコンクール セミファイナリスト。
第35回ピティナ・ピアノコンペティション 特級グランプリ、及び聴衆賞、併せて文部科学大臣賞、読売新聞社賞、王子ホール賞、東京シティ・フィル賞受賞。
第14回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール 最年少入賞(4-6位)。

No.11ただいま、そして、行ってきます!

2015.03.06更新

気づいたらもう飛行機の中…ドイツから日本に向かう便でした。。
今回は機内での恒例の映画鑑賞大会をちょっと中断して、
早速ピアニスト・ラウンジ書き始めました!
飛行機から降りた途端、
温かい空気に日本の春を感じました。そう、大学はもう春休みなんです!

2月のドイツでの怒濤の試験期間は一陣の旋風の如くあっという間に過ぎて行きました…
初めて尽くしの体験で、戸惑い、焦り等の連続で息つく間も無く、終わってしまったという印象でした。そんな中、大学での音楽実技試験(室内楽と古楽器)として、ブラームス、ラフマニノフ等の2台ピアノの作品に取り組んだり、チェンバロのレッスンでバッハやクープランの作品に触れる時には、自らの心の安らぎを見い出し、
「やっぱり音楽と共に生活できること程素晴らしい事はないな、
音楽をやってきて良かった!」
と改めて思い直した次第です。お陰様で、様々なピアノたちとともに過ごす日々。ピアノのレッスンは相変わらずのほぼ毎日と、ハードながらも有意義なドイツでの初ゼメスターを締めくくることができ、ホッとしながら一時帰国の途につきました。

2月最終の土曜には、ベーゼンドルファー東京にて、ミニコンサートでした!
今回のコンサートでは、
公開の場で初めて演奏したシューベルト、ブラームスのピアノソロ作品が中心!

2台のベーゼンドルファーによる

こちらは、何と1909年製!

今年は、年始の投稿に書いたように今まであまり舞台で演奏していなかったレパートリーを積極的に取り上げるというのが目標の一つなのです!!
これまであまり掘り下げて研究してこなかった部分に焦点を当てることは、自分の音楽家としてのキャパシティーを広げる意味においても非常に重要ですし、それにより、他の作品の捉え方が変わってくることを今回実感しました!
「鉄は熱いうちに打て!」これが、私の基本です!
本当に望んで、欲しているときほど、その吸収力は最大限になると思うのです。なので、これからも私はこの「感覚」にできるだけ正直に行動していきたいと考えています。
トンネルの穴を掘り進めるように一方向のみではなく、多方面から攻めることが重要ですね!(というか、、、トンネルは、多方向から掘ったら、トンネルでなくなってしまいますね…汗) これはあくまで、私の個人的イメージ!ということで。。。(笑)
初夏に向けて、新たにフォーレ、ラヴェルなどに取り組むのが今から楽しみです!!!

さて、そして、何故か今日、また飛行場に戻ってきています。次はどこに?
それでは、また次回。
「行ってまいりまーす!」

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pianist 阪田 知樹

pianist 阪田 知樹
1993年生まれ。5歳半よりピアノを始める。 第61回 全日本学生音楽コンクール 全国大会 中学校の部 第2位。 第9回ショパン国際ピアノコンクールin ASIA 中学生部門 アジア大会 銀賞。 2009アジア国際音楽コンクール 最優秀賞、及びピアノ部門 高校生の部 第1位。 第4回福田靖子賞選考会 第1位 福田靖子賞受賞。 第9回フランツ・リスト国際ピアノコンクール セミファイナリスト。
第35回ピティナ・ピアノコンペティション 特級グランプリ、及び聴衆賞、併せて文部科学大臣賞、読売新聞社賞、王子ホール賞、東京シティ・フィル賞受賞。
第14回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール 最年少入賞(4-6位)。
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